【萩・山口・益田市から1時間の島根高津川で渓流釣り】ヤマメとゴギ(イワナ)の餌釣り

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>> 【前編】 山口県錦川水系の葉の内川でアマゴ釣り

>> 【中編】  錦川水系の木谷川でゴギ釣

 

山口から島根県高津川水系にやってきました。こちらは錦川とは打って変わって、途中にダムが一つもない川なんだそうな。ダムを作らずに川を守ってこられたのは、島根県の政治家の力の弱さのおかげではないでしょうか。よっ、ご立派!

 

【お宿】吉賀・柿木の原田屋旅館素泊3,000円

錦川水系から高津川水系に移動し、柿木にある原田屋旅館に宿泊。おかみは若くはないが、相当の美人と言って間違いない。つかみどころのない雰囲気でミステリアスとも言えよう。

 

【入渓ポイント】高津川支流の福川川へ

高津川水系福川川

わりと上流に来ていたつもりだったが、釣れるのはヤマメのみ。

▼ピンクの帯が美しいヤマメ

高津川水系福川川のヤマメ2016

 

高津川水系福川川のヤマメ

 

【入渓ポイント】高津川支流・古江堂谷川の上流から

このあたりまで上ると水は極めて少なくなっており、魚が住めるのか疑わしい気持ちになってくる。

▼流れはチョロチョロ

高津川水系古江堂川上流

 

疑いながら竿を出し続ける。すると、浴槽ほどしかない小さな流れから魚が出てきました。

高津川水系古江堂川のゴギイワナ)2016

ひえ~可愛い。

▼高津川ゴギ。正面から見ると、愛くるしい顔してますね

高津川水系古江堂川のゴギイワナ)

高津川水系古江堂川のゴギイワナ)2016

 

その後も、ポイントごとに(と言いたいところですが、実際は3つのポイントで1匹くらい)の感覚で魚の反応があった。

錦川水系古江堂川のゴギ

この日も相棒は5.2メートルの「春渓」。相変わらず、針に触れる魚の感触を正確に手元に伝えてくれることは、あまりない。これはきっと、竿のせいだと思います。

▼おかげで、今日も飲まれます

高津川水系古江堂川のゴギイワナ)

でも、そこまで繊細な釣りをしているわけでもないので、気にしない。

▼斜め前から見てみると、マリオに出てくるヨッシーみたい

高津川水系古江堂川のゴギイワナ)

 

高津川水系古江堂川のゴギイワナ)

なんでも食べるところも、よく似ていますね。

 

【入渓ポイント】翌朝は高津川本流へ

高津川本流

ド級のスケール感に、こちとら釣れる気もしない。

高津川本流

ルアーを通してみるも、深い流れの表層を滑っているだけで魚が居るところに届いている気がしない。「これは釣れないだろうよ」と思っていると、やはり釣れないものである。では「これは釣れそうだ」と思っていると釣れるかというと、これもやはり釣れない。そんな報われない我が人生を呪いつつ、川を後に。

 

【入渓ポイント】高津川水系鍛冶屋谷川

国道187号線を益田方面に向かい、おもむろに脇を流れる支流に入った。187号線、ゴロを当てると「イワナ」ではないですか。なんとも縁起がよろしい。

 

地図が正しいかハッキリしないのですが、鍛冶屋谷川の集落があるところから入渓しました。川幅は1~2メートルしかなく、ボサが異常に多い。川の中をうかがうことさえ難しい場所も。

タナゴでも釣りに来たのかと見紛うほどに竿を小さくたたんで餌を入れるも、カワムツしか出てこない。そしてせっかく掛けたゴギも、ボサに邪魔されて取り込むことが出来ない。

 

「釣れたー?」

と声をかけてくれたおじさんに話を聞くも、「昔のようにたくさんイワナはおらんね」とのことだった。福岡から来たことを告げると「いっぱい釣って帰って」とのこと。田舎特有の嫌味ではなく、心の底からのエールと思いたい。

かれこれ3時間ほど竿を出し続けていたのだが、未だイワナを釣り上げられず、やや焦りだす。こんなに草に顔をシバかれながら川までやってきたのに、地域住民の見世物で終わるってのか?

そんなとき、小さな流れ込みを見つけた。左右の二箇所から水が落ちており、その間の20センチ四方ほどのエリアがポイントと思われた。

流れに餌が巻き込まれないように、その小さなスペースに餌を入れようと、餌をその上でブランブランとさせて落とすタイミングを測っていた。すると

 

「パシャッ!」

なんと、水面に当たってもいない空中の餌に魚が食いついたのである。規則的に動いているから食べられると判断したのか。ボサに竿をひっかけないように引き上げると、紛れも無いゴギだ。

高津川水系鍛冶屋谷川のゴギ(イワナ)2016

空中の餌を正確に口に入れるとは、大した度胸と運動神経だ。なんと私はキャストも流しもアワセも入れずに魚を釣ってしまったことになります。

その生命感の躍動は時間が経っても忘れられず、水面から飛び出して水中に引き込んでいくゴギの背中(背中か?)を、寝る寸前にたびたび思い出してしまう私は、まぎれもない変態なのでしょうか。この日を堺に、本格的に毛鉤釣りに没頭していくのでありました。

 

【入渓ポイント】高津川水系横道川上流の上横道から

餌にのそっと顔をだしたゴギ

高津川水系鍛冶屋谷川のゴギ(イワナ)

何度見ても癒される面持ち。悩みなんてあるんですか?と聞いてみたい

高津川水系鍛冶屋谷川のゴギ(イワナ)

「うるせえな。どっちもどっちだろうが」と言われてしまうか。

横道川では、どちらかというとヤマメの方が多い印象。イワナはすみに追いやられている気がしますが、同じエリアに同居する場合、遊泳力が強いヤマメの方が優位になるのでしょうか。

高津川水系横道川のヤマメ(アマゴ)

高津川水系横道川のヤマメ(アマゴ)

日本海に流れ込む山陰地方ではアマゴではなくヤマメの生息域になるはずですが、脳みそが比較的小さい漁協のおじさんが放流しちゃってるんでしょうか。アマゴも見られます。

高津川水系横道川のヤマメ(アマゴ)

流れのゆるいところを通すと、ゴギが現れます。

高津川水系横道川のゴギ(イワナ)

元気に逃げていきました。

高津川水系横道川のゴギ(イワナ)

 

高津川水系横道川のゴギ(イワナ)

最後に飛び出したのはヤマメでした。

高津川水系横道川のゴギ(イワナ)

 

これだけバンバン餌に飛びついてくる魚がいるってことは、わざわざ餌付けなくても釣れる魚もいるんちゃうの?と思った私は翌月、テンカラに挑戦することになるのでした。>> 滋賀県愛知川・テンカラでアマゴとイワナに挑戦

 

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