広島山口釣り旅行②遊漁券いらない川でゴギ釣り

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広島の街を堪能しつつ釣りをした翌日は、ゴギが生息していそうな河川に向かいます。

広島市近郊の無漁協河川へ

この日も前日同様に川沿いにラブホは無いかと血眼で探しましたが見つからず、のべ竿に毛針を結んだチョウチン毛針釣りで毛針を流してみます。

一方の今田くんは今回の釣りのために導入したベイトタックルで器用にキャストを繰り返してます。

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帰宅して調べたのですが、ロッドとリールで7万円もするのか・・・。これをお試しで購入できてしまう今田くんの財力に戦慄を覚えます。

私の100円の安い毛針には魚は反応しませんでしたが、彼の高級タックルに目がくらんだのか、早速魚のチェイスがあったようです。

昨日はいやらしい予感には溢れつつ鱒らしい予感は感じられていなかったので、俄然やる気が出ます。今田くんは私と違って毎日忙しく「やっと取れた連休」ゆえ彼に先行してもらって釣って頂くことこそ旅の目的と心得ていましたが、ここぞとばかりに先行して毛針を投げます。

岩の脇に毛針を浮かせてみますが、流れた毛針がどこに行ってしまったかわからなくなってしまいました。

今田「魚!毛針食ってる食ってる!」

竿を上げてみると、魚が口から毛針を吐き出した後だったようで、水中から無惨な姿の毛針が飛び出してきました。

・・・。

渓流釣り歴は既に20年になろうかとしているベテランが、渓流釣り3回目の方に毛針の行方を尋ねることになるとは・・・。

私「こちらからだと水面が光って、毛針が見えませんでした」

いつの間にか自分を騙すことにかけては達人の腕を持っていました。

もう一度毛針を流してみますが、やはり自分の角度からだと水面が光って・・・。竿を上げてみると、岩に引っかかったのか、根掛かりしてしまいました。

・・・ではなくて、魚でした。

 

広島遊漁券いらないゴギ釣り

毛針を口からすぐに出す魚が多いようですが、このゴギ(イワナ)は岩の下まで持っていって、はむはむと食べてくれていたようです。

ゴギ
日本最西端にいるイワナで、中国地方にのみ生息します。首から後ろだけでなく、頭にまで模様が入っているのが特徴で、とても可愛い。

釣れたポイントは有料記事に記載しています

漁協の放流が無い河川で釣れた(釣らせてもらった)ゴギに感動です。

 

それにしても、渓流釣りに不慣れな人にアタリを教えてもらい、挙句の果てに10センチほどの小魚を根掛かりと勘違いするなんて・・・。

 

さて、今度は今田くんに釣って頂く順番です。今回の遠征のために用意してきたベイトタックルで器用にキャスティングしていますが、頻繁にライントラブルを起こして釣りが中断しています。

スピニングであればキャストミスしてもルアーに傷がついたり回収するのが面倒になるだけですが、ベイトの場合はそれらに加えてバックラッシュの解消に途方も無い時間が必要になります。実際彼だけでなく渓流にベイトタックルで挑んでいる友人たちはことごとく後悔している印象ですが、それでも渓流でベイトを使う人が多い理由は釣具メーカーとその手先として跋扈するインフルエンサー、雑誌、TV、釣具屋という釣りビジネス連合国軍の影響であることは明らかです。

例えばもし貴方がシマノやダイワ等のリール・ロッドメーカーのマーケッターだとします。自社のリールとロッド一式(スピニングでもベイトでも良い)を誰かに買わせないといけないとして、以下のどれを選択するでしょうか?

  1. バスや海でルアー釣りをしている人に渓流ルアーに挑戦させる
  2. 渓流でエサ釣りやフライをやっている人に「スピニングタックル」を買わせる
  3. 渓流でスピニングタックルを使っている人に「ベイトタックル」を買わせる

①は違うフィールドから山に足を向けてもらう必要があり、②はルアーを揃えさせないといけませんが、③は渓流もルアーもわかっているので、ベイトを新しく買わせるハードルが最も低い対象と言えます。

「スピニングリールのように毎回アームを倒さなくて良いので手返しが良い」とか「キャスト精度が高い」とか小さなメリットを大げさに喧伝しつつ、バックラッシュの映像や面倒ごとは隠しておけば良いのです。アームをカチャっと倒す時間の合計とバックラッシュを直す時間の比較など無粋です。

しかし渓流ベイトが「よく釣れる」というPRだけでは弱いので、ファッションや所有欲を刺激した結果、上記のXへの返信のように「カッコイイ」「憧れ」等、釣り道具の機能としては意味不明な解釈を加えれば、通常の釣具よりも高く販売することが出来るという寸法です。

もちろん釣り道具ではなくアクセサリーとか鑑賞物として楽しみたい方には良いと思いますが、釣りを目的にするという意味ではスピニングタックルに慣れる比では無さそうです。

しかしお金を持て余しているそこの貴方。カルカッタ、格好良いですよ?お金を持ったまま死ぬことは出来ませんからね。

↑ここからお買い上げ頂くと私にお金が入るので、是非ご購入の上でご両親にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

 

* * *

 

その後も友人は使い慣れないベイトリールに苦戦しつつ、大きなゴギを掛けました。

 

「木がりゃまぁ~」

と叫んでいますが、ひとまず渓流で楽しいひと時を味わうことが出来ました。

 

* * *

 

広島市内飲み歩き

夜は市内で2軒のお好み焼きの後にバーを挟んで、再度お好み焼き屋に入ります。

広島のお好み焼き屋は昨日の「カープ」のようにシブいお店が多いのですが、ここで立ち寄ったお店はそれとは違う雰囲気のようです。

カウンターには20代前半の男女と思われるピーチクパーチクが埋め尽くして下ネタで盛り上がっており、まるで真夜中のダーツバーにでも紛れこんでしまったかのような雰囲気です。焼いてくれている男性も若いイケメン店員で、どうやら若者客は彼の友人たちのようです。彼らには関西から来て毎日広島お好み焼きばかり食べ、渓流からラブホを覗き込むアラフォーおじさんの人生など想像も出来ないでしょう。君たちのようにオトコとオンナに全開の時代が羨ましいぞ。

この日初めてお酒に合うパリっと硬めの麺で作ったお好み焼きに出会えたことに満足して店の外に出たところ、私が先程までつけていた手袋がありません。どうやら先程のチャラいお好み焼き屋に忘れてきたようです。あのチンポコが並び立つ客ばかりの店にまた戻るのか・・・。

店に戻ってイケメン男性店員さんに手袋を忘れたことを伝えると、すぐに私が居たテーブルを探してくれました。客たちは私に一瞬目配せしただけで、協調性を発揮しつつ自分の特徴を出すことで居場所を築き、異性を獲得するという難解なゲームに戻っていきました。

店員さん「手袋ですか・・・見つからないですね」

ありがとうございます、と会釈しながら頭上のニット帽に手をやるといつもより帽子が

「モコっ」

としています。

・・・!!!

表情こそ変えませんでしたが、かつて友人が失くした鍵が帽子の中から出てきた事をクソミソに言った私が、それより大きい手袋ごと帽子を被ったまま陽気に歩いていたことにこの瞬間に気づいてしまいました。

仮にその場で帽子を脱いで

私「手袋が帽子から出てきちゃいました~\(-o-)/」

とおどけてみたところで、充実の時を過ごす若者たちから白い目で見られるだけでしょう。そうなれば私はこの日を「暗い水曜日」と名付けて残りの辛い半生を過ごさないといけません。なので私は

「元々、帽子はこういう形なのです」

という姿勢を崩さず「手袋はどこへ行ったかな」と悩んでいるような顔と共に肩で冷たい風を切りながら店を出ました。

翌日は山口県でゴギを探しつつ、岩国名物のフィリピンパブを満喫しました。

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読む価値は無いが