山奥の釣宿で出会った目つきの鋭い釣りおやじがこっそり教えてくれました。
「飯塚の山奥にサンビレッジ茜という建物があるんよ。宗教施設やなか、人工スキー場よ。その横の川にヤマメがおるとばい」
こんな話し方だったかどうかは定かではありませんが、かつて釣ったことがあると言います。PV乞食である私はその発言の真意を確かめるべく、やって参りました。
【入渓ポイント】桂川近く、飯塚市山口のサンビレッジ茜から
飯塚市のサンビレッジ茜は福岡市、北九州、田川、太宰府からも近いです。
広い駐車場があるので、難なくお借りしました。この日行った月曜が定休日でなければ食事でもしてバッチリお金を落としたのですが、しごく残念であります。
サンビレッジ茜は人工スキー場です
かつてこの国が栄えた20年以上前、世の男女がピーチクパーチク言わせながら賑わせに来ていたのでしょう。
この短い距離を滑って楽しいのかって?何でも良いんだよ口実だもの。
あの釣りおやじの口調を思い出すにつけ、ヤマメは居ると確信して川に繰り出します。
絶対に居ない。この水量を見て、俺はなぜこんなところまで来たのかと唖然としました。どうせなら五ヶ瀬川とか耳川とか確実に良い感じの魚がいるところに行きたい、おっさんふざけんなと心から思いました。
アブラハヤが釣れるのみでした。
おじさんがウソをついたわけではなく、渇水だからでしょう、そうでしょうね。
フサフサの尻尾が可愛い・・・。
いや、あんまり可愛くない。
鋭い目つき、細い指、野生の凄み。
動物を可愛いイラストにして「ぼく、アライグマのラスカルだよ♪」的な人間の願望の押し付けを30年間受け取ってきた私としては、死んだ動物にむさぼりつくというアライグマのこの目つきにちょっとビビってしまいました。
と思って調べてみると、ラスカルは特段かわいくも無いし人間語をしゃべりもしませんでした、失礼しました。
【入渓ポイント】サンビレッジ茜の南側の支流へ
ダメ元でもう一本地図上に見える支流へ。上流には「白糸の滝」があるようです。
「毒へび」という直截な物言いが素敵
って山登りルートになんでこんなもんが・・・汗
こんな岩をよじのぼったあげくに毒蛇とこんにちはになったら目も当てられません。
後ろ髪をビシビシ引かれながら帰路につくと、川が道沿いに流れていました。もう少し、やってみるか。と、何の自信もなく出してみた竿でヤマメが釣れました。
□ 初心者の僕が使った道具
竿は5メートルくらいの適当な竿を使っています。
その先に1メートルくらいのナイロンラインを結んでいます。
毛鉤は浮いてれば何でも良いと思っています。釣れないときは気分転換に色とか大きさを変えたりしています。
何を使ってもよくわからないので、とりあえずたくさん入ってるのが好きです。