十勝川水系・足寄川
阿寒川での釣りと同様、ガイド役にほぼ全てのポイントを荒らされた後に釣りをするという逆境に置かれた我々は泣き言を言いながらもルアーを投げ続けます。
小さなニジマスとアメマスが釣れました。
我々に先行して釣り上げたニジマスを満面の笑みで誇らしげに見せるガイド。
彼いわく「ガイドとして先にポイントに入って、我々を導いている」のだそう。
もちろん、導いて頂いた我々には釣り損ないの鱒しか残されていません。
阿寒川のピリネカップ取水口近く
熊の危険があるので「全員でかたまって釣りをしよう」と言うガイド役に対して、
「山の中じゃないし、こんなところに熊はいませんよ!」
と強引に主張し、ガイド役を称する方を引き離して2グループで釣りをすることに成功しました。
ガイドと別行動しているにも関わらず、次々とニジマスがヒットします。
ここからは釣り場を1人占めしない分別ある大人な同行者と、楽しく釣りが出来ます。
優しい同行者は下手くそな私にポイントを先に譲ってくれていましたが、一向に良いサイズのニジマスは釣れません。さすがに申し訳なくなり、一時的に先行していただくことに。
私「このポイント、釣ってみてください」
同行者「ほんとに良いの?」
私が不要な気遣いを見せた瞬間、同行者の目が光り、そして投げ始めてわずか数投で大きなニジマスを引きずり出しました。
上手な人に釣り場を譲ったりするとこういう憂き目にあうので、私も今後はしっかりとポイントをつぶした後で同行者に譲ろうと誓いました。
同行者いわく、奏という少し深く潜るミノーをやや下流から引いてきて深いところを探る釣りのようです。
私も同じルアーを貸してもらい、同じように釣ってみましたが釣れるのは似ても似つかぬサイズのニジマスばかりでした。
お宿は阿寒丹頂の里を利用しました。1人宿泊で4,500円、2人宿泊で3,900円くらいです。
音更川
ニジマス一級ポイントだけあり、釣り人も多い様子。私は釣れませんでしたが、同行者は釣れたそうです。
十勝川支流の然別川
たくさん釣れましたが、小さなニジマスばかりでした。
札内川ピョウタンの滝あたりから
大雨の中での釣りになりました。
いつもの通りに無策のままでミノーを投げていると、魚が掛かりました。小さなニジマスかと思って上げてみると、大きなヤマメでした。
続けてもう一匹、大きなヤマメが釣れました。
ついに私は生まれて初めて、大きなヤマメのパターンをつかんだと確信しました。
その手法は、ミノーを対岸に適当に投げて、とりあえず引っ張る、というもの。
良い加減なメソッドですが、こんな感じで釣れることもあるのです。
(この大きなヤマメの写真を見せたら、上流で釣りをしていた2人も驚くぞ、フフフ・・・。)
彼らを傷つけないよう、少し小さめに申告しておこうかな、とほくそ笑んでいると、上流で釣っていた2人が戻ってきました。
私「どうでしたか?」
彼ら「サクラマスが釣れたよ」
私「え?!」
ボロボロのヤマメで満足していた私を差し置いて、2人はさらに大きな銀化したヤマメを釣り上げていました。写真を見てみるとまさにパーマークの無い銀化変態したヤマメです。
彼ら「で、お前はどんな魚釣ったわけ?」
私「ふ、普通のヤマメだよ」
雨に打たれながら必死に撮影したヤマメの写真を私は彼らに一枚も見せることなく、釣り場を後にしました。あのとき頬を伝ったぬるい液体は、果たして雨だったのでしょうか。
* * *
私が当日使った安物のルアータックル一覧です。あまり参考にされない方がよろしいかと思います。
【ロッド】ブラックバス用の安いルアー竿
【リール】1,000番の小さなリール
【ライン】6ポンドのナイロンライン
【ルアー①】リュウキ50シンキング
【ルアー②】スプーン・pure3.5g