社会性に乏しい性格のため、定職に就けず、釣り友達が1人しか居ない釣れない男です。
このブログでは、私が魚を釣ったポイントをグーグルマップにまとめて誰でも再利用できるようにしております(釣り場マップはこちら)。しかし、一般的な渓流釣りブログは釣れたポイントは隠すことが常識になっているようで、私はそういったサイトを大変失礼ながら鼻白んだ気持ちで拝見しております(運営者ページにも記載しております)。
今回は私の釣り記録を「よくある釣りブログ」風に書いて見ます。先にお断りしておきますが、以下、なんの参考にもなりません。
タイトル:ヒグラシと、尺ヤマメの声
暑かった夏もようやく終わりが近づき、山はうっすらと紅葉が始まっています。
私はいつものI川某谷へと向かいます。前回の32センチを上回る大物をゲットできるだろうか。
【あるある】文章は雑でも河川名は丁寧に隠します。何が言いたいタイトルなのか、意味不明。
駐車スペースに車を停めようとすると、先行者が・・・。よく見るとおなじみの車。このブログで知り合ったK氏でした。
ちょうどこれから川に入るということでご一緒させていただくことに。ブスの鬼嫁を持つことでおなじみのN本さんも誘ってみたけど、先日痛めた足がまだ治っていないのだとか。あの嫁がヒ素でも盛っているのではという話題で大盛り上がり。(N本さんすみません)
【あるある】身内にしか伝わらない内容に、我々読者は為す術もありません。私なら、このあたりから読み飛ばします。
K氏に先行して頂く形で、二人でルアーを投げながら川を上ります。
K氏は流れ込みなど大場所を中心に攻めているので、私は瀬尻や淵の底など、彼とは異なるリトリーブ戦略でチェックしていきます。
しかし、この日は快晴が2週間続いた後の渇水のためか、なかなか魚の反応がありません。
なにかヒントは無いかと水面を凝視していると、水面に落ちてきた虫に反応した魚が水面に近づいてくるのが見えました。こういう時は黒のスピナーに限ると直感した私は、すぐにルアーチェンジ。
【あるある】自らを釣りウマだと思っているため、うんちくだけは長いです。このあたりから筆者は自分に酔いしれています。
これまでよりもブッシュなど陸上の障害物を意識して丁寧にスピナーを通します。いつもは着水音を消すためにアンダーハンドキャストしか使いませんが、この日はあえて着水音を立てるためにサイドハンドとバックハンドキャストで攻めます。
そろそろ日が暮れてきたので引き返そうかと思っていると、深場に茂みがかかっている有望なポイントを見つけます。ここで出なければ今日は終了だねと話し、流心のやや脇にスプーンを落としすと、
「ゴン」
という反応が。すかさずアワせを入れると、しっかりフッキングできたよう。流れに乗せてこちらに寄せようとするも、このファイターは一向に水面に姿を現そうとしません。
奥にはブッシュがあるため、とっさのロッドワークでそこから引き離すと、魚も観念したのかようやく水面に浮いてきました。
しっかり上顎に刺さっていました。先日釣った32センチをわずかに下回る31.5センチ。猛暑が続いた後の釣果なので、合格と言ったところだろうか。
【あるある】ファイトを丁寧に描写して感動を伝えようとしますが、こちらには何も伝わって来ません。そして魚の長さだけは異常に詳細です。
やはり大物は深さ+@に居て、あとはその時のコンディションに応じていかに口を使わせるか。来年も精進します。
* * *
本当なら上記のような本文の後にブログの読者(といっても全員筆者の知り合いである)からの「すごいですね~♡」というようなヨイショコメントが入るのですが、それを再現する力はもはや残っていません。
こんなに意味のない文章を書くのはただの徒労に終わるかと思いきや、私は新たな点に気づきました。
なるほど、これは書いていてかなりの幸福感を得られますね。自分は釣りが上手い神のポジション。仕事ではアホな上司にアホ扱いされ、家ではワキ毛フサフサの嫁からゴミ扱いされても、ここでは偉そうにできる。地位の代替による望んだ世界の創造。
ホームレスや囚人にも序列があるように、自分の周囲という小さなムラだけを範囲にしてしまえば、本当の釣りウマはやってこないのでいつの間にか序列の頂点になれる。そしてそのムラを守り通すために、釣り場については絶対に公開しない。
そういうことだったのか・・・。