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朽木村針畑ルネッサンスセンター近く
「針畑」と「ルネッサンス」という言葉を合わせようと考えたその天才的なひらめきにおののきつつ、川に入ります。
私のように底の浅い川がどこまでも続きます。
熊鈴を忘れた私は熊を恐れつつも、露骨に怖がっている素振りを見せる度胸も無いため
「ゲホゲホ!」
「はぁ~疲れた」
などと虚偽の咳やらニセ疲労の申告で熊へのメッセージを送り続けました。
小さなアマゴが釣れました
蛭子神社のあたり、民家が続くエリアから
平坦な流れがどこまでも続きます
少し大きな魚が掛かって悦に入ったりもしてみましたが、いつものウグイさんでした。大好きなので写真も撮らずに川に投げ込んできました。
川から上がると老婆が椅子に1人腰掛けています。田舎と老婆という組み合わせはなんとも不気味なものです、軽く挨拶をして通過しようとすると、声をかけられてしまいました。めんどくせえな。
「どこから来はったん?」
「滋賀から・・・」
「あぁ、京都ね」
「はぁ・・・」
「はい、これ食べぇ」
全く美味しそうでない黒飴を手に握り込ませる老婆。
「3つも要らない」と2つをなんとか突き返す私。どうして突き返されたのかわからないという顔を背中に受けつつ、逃げるようにお礼を述べて逃げました。妙な罪悪感に後ろ髪を引かれつつ、口に入れた飴をすぐに吐き出して今年の釣りは終了となりました。