2015年秋北海道釣り記録
>> 3・4日目 昆布駅近くで鮭の産卵に興奮
>> 5日目 猿留川・西広尾川でイワナ
>> 6日目 幌満川でイワナ・アメマス・ニジマス
>> 7日目 西広尾川でイワナホイホイ
>> 8日目 帯広札内川でニジマスにあしらわれる
>> 最終日 豊似川のアメマスにてエピローグ
目次(スクロールします)
【ポイント】尻別発電所より入渓
羊蹄山の西、ニセコ駅付近にある王子製紙・尻別発電所のやや下流から川に入った。
道なりに進むと「釣り車侵入禁止」と書かれている、公道なので気にせず進みます。(私道ではないので、そんなことを書く権利は無いと思う。)田舎の人間の権利意識とは大変怖いものだ。釣り人側も気をつけないといけないですね。
【無駄知識】尻別発電所と戦争
さて、ここで魚に飢えて血圧が上がっている読者様に一息入れてもらうための豆知識です。当然、私も今回調べてみて初めて知りました。
尻別発電所は王子製紙の苫小牧工場に電力を供給するための発電所として1920年代に完成しました。しかし、その後戦争が本格化していく過程で電気事業が国家管理に移行した際、ほとんどの発電所が国の管理下に置かれてしまいました。
しかし、尻別発電所については国との粘り強い交渉の結果、出資を逃れ「安堵の胸をなで下ろした」(王子製紙社史より) のだそうです。こんなところに戦争の爪痕があったなんて、と心がキリッとしたところで釣りの話に戻ります。
初の道産子ニジマスと対面
まずは1投目!「いきなり釣れてしまって参ったな」なんてつぶやこうと思っていたのに、反応無し。
2投目!やはり無い。どうやら期待値を勝手に上げて一人でてんてこまいになっているようだ、落ち着こう。
その後、ルアーを追いかける黒い影を発見。本州のスレたヤマメであればこの後二度とルアーを追ってくれないかもしれないが、ここはどっこい北海道である。2投目でもさらに食わせられなかったが、3投目はとりあえずゆっくり巻くという無策の私でしたが、お人好しなニジマスが釣られてくれました。
33センチの美しいニジマス
さすが大自然で育ったニジマスだけあり、ヒレにも傷一つない美しい魚体です。過度な妄想のせいで泣きそうになっていただけに一安心。
使ったルアーはスピアヘッドリュウキ5センチのシンキングです。安いし泳ぎも安定しているので、まとめ買いしています。
「そうだ、ゆっくり巻けば良いんだ」という安易な発想に、今度は30センチ足らずのニジマスが付き合ってくれました。
本当は嬉しいくせに、無表情のままさっさとリリース。
しかし、そこからは投げども投げども反応なし
少し前の豪語は棚に上げて「おかしい」「北海道のクセに」などと自分の腕を棚にあげて一人ごちる。
その後、大きな流れ込みでようやくアタリが。「すでに道産子ニジマスのパワーはわかっている。それほどデカくないかな」とばかりに適当にいなそうとすると、対岸に向かってすごい勢いで一気に走った!
どうやらニジマスらしい。これが北海道産ニジマスの迫力か、それともニジマスがそもそもこういうファイトをするのか全然わからんが、がむしゃらに竿を立てる。これはとんでもないサイズのニジマスに違いない!と思いながら網ですくってみる。
38センチのニジマスでした
北海道のニジマスとしては全然大きく無いと思いますが、私史上最大のニジマスであることに嘘はつけません。現場ではかなり嬉しかったのでしょう、大慌てで撮影したので写真に自分の影もばっちり写っております。
疲れてきたので引き返してみると、気さくなフライフィッシャーに遭遇しました。
「最近は釣り人も減ったけど魚も随分減ったよ」
わざわざ北海道まで来たのに、午前中で3匹のニジマスしか釣れてませんよとお門違いの文句を投げてかけてみると「尻別だけじゃなくて、どの川もそんなもんですよ」と衝撃の一言が・・・。
北海道の魚は人見知り知らず、水さえあれば目をつぶってでも釣れ過ぎるという期待は勘違いだった・・。昨年の茶路川での良い思い出はむしろ異常だったということにここでようやく気付くことになります。
しかし「俺の腕が悪いんじゃない、尻別川とはそういうものなのだ」と、むしろ自分の釣り下手っぷりを慰められたと捉えることにします。
最後に、「川に隣接している農家の爺さんがうるさいので注意」とアドバイスをもらって午前中は終了。
車に戻ろうとするもどこに駐車したかわからず、歩きすぎて北海道遠征初日でかかとが血塗られる始末・・。皆様、駐車位置の確認はお忘れなく!(と、この時は確かに思ったのですが、その夜・・)
夕方に真狩川に移動し、ニセコ元町簡易郵便局あたりから
浅くて平坦、狙いどころに困る雰囲気の川でした。
そして、結果は×。上げてみるまで掛かっていたことにすら気づかないような幼魚のヤマメさんが二匹釣れただけ・・。
そして、暗くなってきたので車に戻ろうとすると
恐ろしいことに気がつく
川をまっすぐ降ってきただけと思っていたのが、どうやらどこかで分岐していたようだ。暗くなる空、持っていない携帯と照明器具、全く気配の無い人影・・。闇に包まれていく恐怖の中、道無き道を30分ほど歩いたところでようやく道らしい道を発見し、一安心・・。そこから何とか車にたどり着くことが出来ました。
まさか、昼間と同じミスを繰り返すとは。己の反省力の無さに驚きです。皆様、駐車位置の確認はお忘れなく!
>>【道央】尻別にてシロザケの産卵シーンに遭遇で大興奮も不釣|’15北海道3日目
当日初心者である僕が使った道具
【ルアーロッド】
【リール】
【ライン】
【シンキングミノー】
【ウェーダー】
【参考書籍】渓流釣り北海道
魚種・ポイント・遡行難易度なども書かれているので実際のガイドとしても、気分を高めるのにも有用でした。尻別川p54~p65でみっちり紹介されています。
□ 2015年秋北海道釣り記録
>> 3・4日目 昆布駅近くで鮭の産卵に興奮
>> 5日目 猿留川・西広尾川でイワナ
>> 6日目 幌満川でイワナ・アメマス・ニジマス
>> 7日目 西広尾川でイワナホイホイ
>> 8日目 帯広札内川でニジマスにあしらわれる
>> 最終日 豊似川のアメマスにてエピローグ