【北見から40分の渓流釣り】網走川のニジマス・ヤマメ・イワナ釣りポイント

東京在住で網走川に詳しい横田さんに寄稿して頂きました。

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網走川は羽田から約1時間半の女満別空港からレンタカーで30分位で行ける大自然の釣り場です。

東北地方や北陸地方の山間の釣りは相当な準備が必要ですが北海道のトラウト釣りは釣り場のすぐ近くまで車で行けるので気軽に行ける、というのが特徴です。

 

網走川は北海道網走郡津別町南部の阿幌岳を源流とし津別町→美幌町→大空町と続き網走湖に至りオホーツク海に注ぐ川です。国道240号線に沿って流れているのですがトラウトが狙えるのは美幌町から上流で主に津別町近辺になります。

なお北海道の河川は本州と違い、ほとんどの河川で漁業権が設定されていません。網走川も漁業権無しですので鑑札は不要ですし長さ制限もありません。

 

【初心者向け】網走川 津別町 活汲橋周辺

アクセス 女満別空港から車で30分
対象魚 ニジマス・ヤマメ・イワナ(アメマス)
入渓のしやすさ ★★★★☆
歩きやすさ ★★★★★
魚の量 ★★☆☆☆
魚のサイズ ★★☆☆☆(アベレージ13cm、最大20cm)

網走川の主な魚はエゾイワナ(通称アメマス)、ニジマス、ヤマメが主で時々ウグイが混じります。釣り方はエサ釣り、ルアー、フライと何でもOKです。

エサ釣りで一番、効果があるのはイクラで美幌町のホームセンターや釣具店で売っています。なお津別町には釣具屋はありませんので事前に用意をして行って下さい。

では国道240号に沿って釣り場をご紹介致します。

 

 

 

女満別空港から美幌町を抜けて国道240号をまっすぐ進んでいくと十字路があり、そこを右へ曲がり3分ほど走ると活汲橋(かっくみばし)という橋に出ます。※上の地図の赤いポイント

 

網走川1【引用】Googleストリートビューより

左に見えているのが網走川です。

そして橋を渡りきると左右の両方に小道が見えてきます。

網走川2【引用】Googleストリートビューより

 

 

最初は左の小道へ入る事をお勧めします。

【引用】Googleストリートビューより

 

この砂利道を進むと2箇所、Uターンがあり、そこを曲がって道なりに進むと開けた草原のような所に出ますので、そこに車を止められます。

その開けた草原の所から傾斜の浅い河川ブロックが敷き詰められており簡単に川岸に下りられます。しかも、ここは川沿いにコンクリートの道のようなものが300mほど続いておりウェーダー無しでも相当に広範囲に動く事ができます。

川幅は広いのですが背側は草が多いのでフライの場合はウェーダーで立ち込む必要があります。ここは主にエゾイワナ(アメマス)と小さなヤマメ(10cm前後が多い)、時々ニジマスが来るという釣り場です。

入る人も多いせいか大釣果は期待できませんが気軽に遊ぶには良い場所です。ただ地元の人によると反対側の右側の横道の方に良く釣れるポイントがあるのだそうです。私はあまり右側を探っていないので分かりませんが「活汲橋で爆釣」という話を聞いたことがあり、どうやら右側の「どこか」らしいです。

 

 

【イワナ・ニジマスのポイント】津別町 達眉橋周辺

アクセス 活汲橋から 車で15分
対象魚 ニジマス・イワナ(アメマス)
入渓のしやすさ ★★★★★
歩きやすさ ★★★☆☆
魚の量 ★★★☆☆
魚のサイズ ★★★☆☆(アベレージ15cm、最大30cm)

 

国道240号で津別町の町まで来たら、町の真ん中を通って道道27号線(北見-津別線)に出て北見方面に向かいます。すると、網走川と交差する橋が見えてきますが、これが達眉(たつび)橋です。

右側に「居内商店」という本当にいつ行っても誰も居ない自動販売機だけの店が目印で、そのすぐ先の所が入り口です。

 

【引用】Googleストリートビューより

 

【引用】Googleストリートビューより

 

津別町方面から達眉橋に向かうと橋の左手前に写真のようなわき道があります。

 

【引用】Googleストリートビューより

 

ここを左に入って1分ほど道なりに走ると、すぐに川岸に出ます。3台分くらいの駐車スペースもあり非常に入りやすい所です。降りたら、もうすぐに川岸ですので竿を出せます。

ここは川幅が15m位でエゾイワナとニジマスの釣り場です。

案外に奥が深く、ここから川を遡って釣る事も出来ますが途中に深い場所が何箇所か有り流れも結構、早いので相当な注意が必要です。また岸辺は相当なヤブこぎを覚悟する必要がありますので、あまりお勧めはできません。

流れが速い分、ルアーの動きが良くルアーの方が面白い釣り場です。

また網走川のニジマス全般に言える事ですが、ヒットした後は物凄いジャンプをして何とか針を外そうとします。これはまさに野生のニジマスだからこそですが、これで外されてしまう事が結構あります。

ジャンプされても糸を絶対にゆるめないことが大事だと思います。

 

 

【上流域の渓相】津別町 共和

アクセス 達眉橋から 車で15分
対象魚 ニジマス・イワナ(アメマス)
入渓のしやすさ ★★★★★
歩きやすさ ★★★☆☆
魚の量 ★★★☆☆
魚のサイズ ★★★☆☆(アベレージ17cm、最大35cm)

【引用】Googleストリートビューより

 

網走川も共和まで来ると相当な上流域となり渓谷の様相を呈してきます。

国道240号を進み「オンネキキン橋」を過ぎると764の矢印看板がありますので、そこを右折します。(黒丸部)行き当たりのT字路を左に曲がり道なりに進むと少し開けた場所に出ます。(赤丸部)ここは車を止めて問題ない場所です。そして赤矢印の場所が入り口です。

この場所はウェーダーが必須です。

 

【引用】Googleストリートビューより

 

およそ2m位の階段風の坂道ですが気をつけて降りればもう川です。この場所はちょうど良い淀みになっていますので、ここでも十分に釣りになりますが

ここを基点にして上流、下流に行く事も可能です。なお地元の方でも網走川本流はルアーで攻める方が多く、魚は「ルアーずれ」しています。

ですので意外な事ですが、網走川ではエサ釣り(イクラ)の方が面白い釣りが出来ます。

私は網走川ではフローティング・ルアーの針を取ってウキ代わりにしてハリス付エサ針にイクラを付けて10mくらい飛ばして流し釣りをしていますが結構、面白い釣りが出来ます。

この場所は案外に大物もいて尺イワナ、尺ニジマスなども上がっています。また、この下流エリアも面白い場所でゆったりとした渓谷釣りを満喫できます。

 

以上、網走川の本流のポイントを上げてみましたが津別町の津別というのはアイヌ語で「川の集まる所」という意味だそうで津別町周辺には網走川の支流が沢山あります。

 

 

もみじ橋

先程記載した津別町 共和エリアよりさらに上流のポイントです。当ブログの管理人が訪れてイワナとアメマスを釣り上げました。

 

比較的変化に富んでいる渓相のため、大物が潜んでいる可能性も有りそうでした。

 

網走川支流の情報

アクセス 津別町内から車で15分~20分
対象魚 ニジマス・イワナ(アメマス)
入渓のしやすさ ★☆☆☆☆
歩きやすさ ★☆☆☆☆
魚の量 ★★★★★(場所によっては入れ食い)
魚のサイズ ★★★☆☆(アベレージ12cm、最大40cm)

 

地元の方に教えていただいたポイントなので詳細は伏せさせていただきますが、地図で探せば見つかる支流があります。入りにくいですが、但し魚量は相当に豊富です。

津別町内より車で15分~20分程度のところにあり、主に道道27号線沿いが多いです。

小さな橋が幾つもあり、その中に時折、車が入れる「けもの道」みたいなのが有る橋が有るので、それを目印に。川幅1m前後の小川が多いです。ただ倒木があったりして相当に歩きにくく体力も必要になります。

 

サクラマスと熊についての注意

網走川には5~7月頃に大量にサクラマスが遡上してきますが、北海道全体のルールとして以下の2つが決められていますのでご注意ください。

  • 5月~6月の2ヶ月間だけはヤマメを捕ってはいけない。
  • 年間を通してサクラマスを捕ってはいけない。

サクラマスは30cm以上有り金属光沢があるサケみたいなマスですが、本州から来た方には何かわからないかもしれません。

風蓮川で釣れたサクラマス

注意
サケやサクラマスらしき魚が掛かってしまったらすぐにリリースしましょう。

 

網走川の熊遭遇リスクは?

北海道となるとヒグマが恐いですが、これから、ご紹介する場所で私はまだ出会った事はありません。ですが念の為に「鈴」「ホイッスル」「催涙スプレー」は常時携帯しています。

【熊マジ怖い】渓流釣りでクマに会わないための対策を18人の釣り人から学ぶ

 

鹿やキタキツネは時々、見かけます。特にキタキツネは街中でも見かける事がありますが決して触れたりなぜたりはしないで下さい。エキノコックスという寄生虫を移される事があります。

またエキノコックスは川の水の中にも居ますので北海道では川の水を直接、飲むのは絶対に避けて下さい。鹿は危険は無いので「無視」していれば大丈夫です。

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網走川で管理人が釣りをしましたが、恐ろしいほど小さなニジマスしか釣れませんでした・・・。

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