前日は天神川支流でイワナを釣った我々は、初日に入った加勢蛇川の支流で釣りをしました。
その前にお店に立ち寄って「蒜山ジャージー牛乳プレミアム」を頂きます。
この風景で、名前にプレミアムが付いた冷えた牛乳を飲んで不味いわけは無いでしょう。
グビグビと喉を鳴らして飲みますが・・・。
味がしません。
戦後のやせ細った日本の子供たちがアメリカから飲まされていた脱脂粉乳のようと言うと言い過ぎですが、プレミアムな味わいは全くありませんでした。
牛乳に詳しいわけでは有りませんが、製法を見てみると味を殺して保存期間を優先する超高温殺菌が採用されていることがわかり、名前と風景とパッケージを重視したマーケティング手法にまんまと負けてしまったことを深く後悔いたしました。
* * *
加勢蛇川支流
赤マークより先は草が茂って車で入りにくかったため、ここに駐車して釣りをします。
前日に卓球をし過ぎて寝坊した我々が川に到着した時間が遅かったため、すでにフライマンが先に川に入っていました。
フライマンが大きなヤマメを釣ったところを見てしまった我々は、「彼の後からでもルアーなら釣れるだろう」と考えて、後から追いかけていくことにしました。
立派なヤマメを見てしまったことで俄然やる気に満ちた我々でしたが、ルアーを投げても毛針を投げても全然反応がありません。
やはり釣り人の後を追いかけて釣るのは、渓流では難しいのでしょうか。
その後追いかけていたフライマンが釣りを終了したため、我々は彼が釣っていないポイントに竿を出せるようになりました。
こうなってしまえばこちらのもの。
大きなヤマメがビシバシ掛かる・・・はずでしたが、それまでと何ら変化もなく、ただひたすら竿を振るだけの作業を継続することになりました。
「先行者がずっと釣り続けてくれていれば、釣れない原因を先行者のせいに出来るのにな」
文句を言いながら釣りを続けて3時間、釣りに飽き始めていたころ、小さなヤマメが掛かりました。
今回の旅ではイワナしか目にしていなかったので、小さくてもヤマメの顔が見れてほっこりした気持ちになります。
顔を上げると、同行者が岩にへたり込んでお茶を飲んでいました。
もう僕は飽きていますよ。帰りたいですよ。
そのサインをしっかり受け取った私は、荷物を素早くまとめて彼と車に戻り、仲良く帰路へとつきました。
彼の情緒が爆発することを恐れ続けた3日間でしたが、今回はそれほど迷惑を被ることなく過ごすことが出来ました。車や部屋などの密室での屁が気になったものの、イライラガス垂れ流しと比べれば大したことはありません。
【竿】ダイワリバティクラブ 5.3メートル
実売価格は5,000円~8,000円程度です。安いですが全く問題なく使えます。
【ライン】実売400円の安いライン0.8号
【毛針】サイズは14番くらいを使っています
チョウチン毛針釣りの方法と道具についてはこちらでまとめています。
チョウチン毛針釣りは簡単な道具と動作で楽しめるので、ルアー、フライ、テンカラなどで行き詰まった私のような釣り人にもってこいの方法です。