昨年鳥取県の智頭を起点に渓流釣りをしたのが楽しかったようで、今年も私と兄の二人で千代川で釣りをしました。
千代川の情報
アクセス | 鳥取市から45分 津山市、美作市から1時間 |
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対象魚 | イワナ、ヤマメ、ブラウントラウト |
遊漁券 | 年券:5500円 日釣:3,500円 |
管轄漁協 | 千代川漁協 |
入渓のしやすさ | ★★★★☆ |
歩きやすさ | ★★★★☆ |
魚の量 | ★★★☆☆ |
魚のサイズ | 平均15㎝、最大25cm |
安蔵川支流から
林道の脇に車を停めて釣りの準備を整えますが、釣りのときにいつも私が被っているキャップが見当たりません。
「帽子がない帽子がない」
一人で騒いでいると兄が
「助手席にあるぞ」と言っているので確認すると、確かに助手席にぽつんと有りました。
私「さすが兄者」
兄「わっはっは」
兄はじぶんがうんこを漏らしていることに気づかないくらいボーっとした人物ですが、こんな人に支えられて生きている弟が私なのでした。
* * *
兄がチョウチン毛針方式で川に毛針を浮かべると、早速魚が食って来ました。
結局バラしてしまいましたが、シャッターを切った時点ではしっかり針に掛かっていたようです。
兄は嫁の束縛が強く、年に2,3回しか大好きな渓流釣りに行けない、可哀想な父親の象徴のような人物です。一方の私とて、家に居ると家人達から迷惑がられるので釣りに出ているのか出させられているのか最近ではわからなくなってしまった悲しき親父です。
お互いに「ああはなりたくない」と、自分の方が勝っている点を無理に作り出して自分の人生を必死に肯定しようとしている点で写し鏡のような兄弟です。
釣り開始時はすぐに魚の反応があったものの、その後パタリと反応が途絶えてしまいました。
場所のせいにして川を変えようと車に戻る途中、兄の頭から先程まで被っていた帽子が消えている事に気づきます。
兄「ちょっと探してくる。」
10分ほど彷徨った後、兄は帽子を被って戻って来ました。
私「どこにあったん?」
兄「鹿の死骸があったとこや」
私「そこで帽子を脱いだん?」
兄「いや、鹿の死骸に驚いて。その勢いやな」
私(驚いた・・・勢い?!)
なんと彼は鹿の死体が足元に横たわっていることに驚き、のけぞった拍子に帽子を落としたらしいということでした。
恐らく賢明な読者様でも普段驚くことは有るかと思いますが、帽子を落とすほど物理的に「仰天」して帽子を落っことし、そして落とした帽子に気付かずてくてくと通り過ぎて行くなどということがあるでしょうか?無いでしょう。
私もアホブロガーとしてあらゆるバカを経験したつもりでいましたが、まだそんなヘマが残っていたことに仰天しつつ、自分の帽子が落ちていないことを確認しながら無言で車に戻りました。
* * *
宿の近くを流れる糸白見川に移動します。
糸白見川
糸白見川は魚の付き場が見つけられないほどの激流で、さらに雪解け水が混じってやや白く見えます。
この時期は水温が低いので水に濡れないスタイルであるウェーダーを購入したものの「大きかったから持ってくるのを止めた」という謎の理由でウェットスタイルで強行した兄は水の冷たさですぐにダウンしたので一人で存分に釣りをさせてもらいます。
「あんたに配慮してるからあまり釣れないだけで、俺一人ならこんなに釣れるんだぞ」と言うためにたくさん釣る予定だったのですが、思いの外魚の反応を得られません。
一度、毛針を流していると反転流の終わりのところで魚が食ってきましたが、魚が食ったことに気づいていなかったためフッキングが甘く、バラしてしまいました。
その後も激流の中は攻められないので反転流ばかりを攻め続けると、気が付かないうちにイワナが毛針を食っていました。
反転流が終わって流れとぶつかるところに毛針が来ると、魚が食っても気が付かないことがあるということにこの日気づいたつもりでしたが、15分後には完全に忘れていました。
結局私がかろうじて引っ掛けたイワナ一匹でこの日の釣りを終了し、谷口旅館さんに宿泊しました。一泊二食付き7,500円と比較的リーズナブルです。
夕食で出てきた肉の鉄板焼きは暖かかったものの、天ぷらと焼き魚はキンキンに冷えていたので文句を言ってしまいましたが、全体的に味は良かったです。グッチ、すまなかった。
* * *
昨日私は一匹だけイワナを釣ることが出来ましたが、兄はまだ魚を釣り上げていません。
何とか一匹釣ってもらうべく、谷口旅館さんの脇を流れる細身川の上流に入りましたが、雪が大量に残っていたので昨年彼がイワナを釣り上げた河川に入ります。
安蔵川の支流から
兄が毛針を浮かべる後ろで私はルアーを投げながら追いかけます。
大きな堰堤にぶつかったので、カメラを沈めてルアーを投げ込んでみます。
一投目で釣れました。ルアーは私が想像したのとは全然違う深さを、イメージと程遠い動きで泳いでいますが、勝てば官軍です。狙い通りと言わせていただきます。(動画にもっと大きなイワナが映り込んでいることには気づかないことにしておきます)
ところで、ニート兄はビュッフェで自分の好きなとうもろこしをひたすら一粒ずつ箸で食べ続けるような、単純かつ要領の悪さにおいて私をより高純度にした男です。
私が釣ったタックルを奪い取ってルアーを投げますが、慣れていないのでルアーを壁にぶつけてフックの接続部を破壊し、さらにラインを枝に引っ掛けて、二投でポイントを台無しにしてしまうのでした。
* * *
その後毛針釣りに戻した兄の針にイワナが掛かりました。
イワナが釣れた喜びを抑えることが出来ず、笑っているのか何なのかわからないほど妙な表情になっています。
その後もイワナをもう一匹追加し、結局二匹のイワナを釣り上げたところで釣りは終了です。
兄「いや〜ありがとう!ほにゃかにゃすりょおあ〜!」
と、13センチ以下の魚を二匹しか釣ってないのに喜びを言葉に出来ていないニート兄でした。
【ロッド】安くてコンパクトなルアー竿
2023年以降は↓を使っています。
【リール】2000番のリール
【ライン】PEライン0.6号(無くても大丈夫です)
【ライン(リーダー)】8ポンドのナイロンライン
【ルアー①】シルバークリークミノー50シンキング
【ルアー②】スプーン・pure3.5g
【ルアー③】スプーン・D-Sライン5g