竹田川でイワナを釣った翌日は九頭竜川の支流に移動します。
釣り場へ向かう途中に国道沿いに目をやると、田園のど真ん中にあるお墓が目に入り、ようやく北陸地方に来たことを実感します。
田園どまんなか墓地は関西ではあまり見られませんが、北関東ではよくある光景だとYahoo知恵袋の回答者がデカイ顔をして書いていました。
Yahoo知恵袋を鵜呑みにしながら道路沿いをぼんやり眺めていると、今度は巨大な恐竜の像が現れました。
福井県は日本における恐竜の骨の一大産地であり、福井駅に到着した以降は恐竜を目にすることなく1時間過ごすことすら不可能では無いかというくらい、どしどし恐竜に出会うことが出来ます。
かつやま子どもの村小中学校近く
赤マークから北東に伸びる支流を釣り上がりました。
アクセス | 福井市から50分 金沢から1.5時間 |
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対象魚 | ヤマメ、アマゴ、イワナ |
遊漁券 | 年券:5,000円 日釣券:1,500円 現場売:2,000円 |
管轄漁協 | 勝山市漁協 |
入渓のしやすさ | ★★☆☆☆ |
歩きやすさ | ★★☆☆☆ |
魚の量 | ★★★☆☆ |
魚のサイズ | 30センチほどの魚が狙えるそうです |
川沿いの駐車スペースに車を停めて釣りの用意をしていると、すぐ隣に別の車が停まりました。
運転手がなかなか車から出てこないなと訝ってチラチラを車の方を見ていると
「山菜採りに来ただけだから、兄ちゃんら先に川に入りな」
と、川を荒らすことを遠慮して我々を待っていてくれていたようです。
話を聞いてみると渓流釣りにも詳しいようで、この周囲の川の環境や魚種について詳しく教えてくれました。
「この少し上の橋の下に淵があるんだけどよ。こんなでっかいのが釣れるぞ。」
と両手を30~40センチくらいに広げて教えてくれました。
Yahoo知恵袋だけでなく現地じいさんの知恵袋をも鵜呑みにし、鼻息荒く川へと降りていきます。
川幅が狭い上に両サイドが護岸されており、急な勾配も相まって強い勢いで流れて行くため、思いの外移動に苦労しました。
流れが緩くなっているところに毛針を浮かべると、ごくたまに魚が反応する程度で、尺ヤマメどころか小さな魚すら釣れません。
それでも1時間に一度ほど訪れる魚の反応に勇気を得て釣り上がって行くと、イワナが集まっているポイントを発見しました。
イワナが2~3匹姿をさらしており、水面の餌を待っているのに違いないでしょう。
二度、イワナが毛針を見に来てくれましたが、食ってはくれません。
この後も毛針を変えて何度も通してみましたが結局一度も食いついてはくれず、この日は2人揃ってボウズで終わってしまいました。
「なんだよ・・・。」
釣りをする直前におじさんから「尺ヤマメ」と言う超パワーワードを刷り込まれてしまったため、いつものボウズより余計に虚しい気分です。
しかしよくよく思い出してみれば、例のおじさんも
「必ず、でっかい魚が釣れるぞ」
とは言っておらず、私の脳が勝手に「毎回大きな魚が釣れる」に都合よく変換していただけといえば、そうなのです。
それが一転、釣れないとわかると
「あのクソじじいめ・・・」
と、その責任を親切なおじさんになすりつけてしまうのでした。
いや、もしかするとあのおじさんがそもそも嘘つきであった可能性だって否定できません。どこか他にある自分だけの釣り場を守るべく、我々をこの川にしばりつけるための流言を刷り込んで行ったのかも・・・。
「問題は全て人になすりつける」という私の癖を今後も大事にして、自分の技術の無さを棚に上げ続けて行こうと思います。