神様にお詫びします
神様、貴方にまずはお伝えしておかなければいけないことがあります。私が阿蘇に釣りに行ったのは、震災の足跡をこの目に刻んでおきたいから、復興の力になるべくお金を落としたいからなどという白川のように美しい発想では毛頭無いので御座います。
むしろ震災の後だからこそ、誰も釣りをしていないだろうからこそ、魚が釣りやすいのではないか。ただそれだけの想いで阿蘇に足を運んだというのが正直なところです。
それは2年前に福島第一原発近くで釣りをした際と同じ動機であること、まずはお詫びしたいと思います。
と、一通り謝ったところで、さっさと釣りをします。
白川の中島橋あたりから
思惑通り釣り人が居ないことに安堵するも・・・
結局アブラハヤしか釣れませんでした。汚れた魂が影響したのでしょうか、因果なものです。
白川には漁協が無く、放流は地元の有志によるものと聞いています。おそらく有志というのは養魚場のことであろうと地元の養鱒場を訪ねてみました。
村上養魚場
本社は車で30分ほど東に行ったところに存在しており、ここは出先機関の様子です。
職員さんに話を聞いてみると、2015年を最後に2016年、2017年はヤマメの放流をしていないそうです。
また、自然繁殖できそうな支流は限られているのでヤマメはかなり少ないのではとのことでした。
確かに2016年は震災でそれどころで無かったでしょうし、そりゃそうですよね。
「いつ放流は再開予定ですか」という失礼な言葉は飲み込みましたが、まだ道路が封鎖されているところも多く訪問する観光客が少ないであろうことを考えると、しばらく先になるのではないでしょうか。
立ち寄った見晴台駅では、奇妙な人形が、風に煽られた公衆電話の扉にバンバンツッコまれていた。
人形たちが浮かべる表情も、堪りません。
高森町の五ヶ瀬川水系白水川で
魚が釣れず、ムシャクシャしたので漁協が放流を行っている五ヶ瀬川の支流に入りました。
村上養魚場の大きな養殖場の脇を通って釣り場に降ります。
脱走ニジマス釣ってる場合じゃありませんね。
春はもうすぐそこ、放流が再開されるのを身勝手に待つとします。
2022年3月追記
2017年の白川チャレンジから5年が経過し、再度白川にトラウトを探しに来ました。
両併川竹崎水源上流
かつては両併川にニジマスが生息しており「釣れれば大きい」と聞きつけてこのポイントに入りました。
両サイドが護岸されていますが、このポイントに頼りない木のはしごがあったので使わせて頂きました。
はしごを設置してくれたロビーおじさんにお礼を言いたいと思います。
しかしロビーおじさんのご厚意によって川まで降りられたものの、魚の反応は得られませんでした。生活排水が流れ込んでいるのか、川は川と思えないほど臭く、もし生息していたとしても人間に持ち帰られて死滅する心配は無いことだけは確信できました。