宮崎の椎葉村、岐阜の白川郷と並び日本三大秘境と呼ばれる徳島県の祖谷にやって来ました。大歩危小歩危エリアからも30分くらいで来ることが出来ます。
椎葉村では私でもヤマメを釣ることができましたし、祖谷でも渓流魚を釣り上げることが出来るはずです。
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祖谷渓支流の小島谷川
上の写真左に犬小屋があります。小さなころから動きが気持ち悪いと言われる私の様子は犬からでも不自然に見えたのでしょう。朝の6時に大声で犬に吠え立てられながら川へと消えました。
民家があった場所のすぐ近くですが、良い雰囲気の川です。ここは何と言っても日本三大秘境、ドカンと大物が出てきたとしても不思議ではありません。
しかし、魚が溜まりそうな堰堤もありますが、なかなか反応がありません。
観光旅行に無理くり釣りをねじ込んだため、2時間しか釣りができないということをこのあたりで思い出しました。秘境ならば釣れるだろうとタカをくくっていましたが、ボウズに終わってしまうのでしょうか。
非日常空間にやってきても、釣れない私の日常を繰り返す悪夢が現実化してきました。
そろそろ切り上げようかと思った矢先に、私の毛針を吸い込む魚が現れました。なかなかの手応えです、大アマゴの予感!
・・・。
このアブラハヤが最初で最後の一匹になりました。
手についたアブラハヤの大量のヌメヌメを川の水で洗い流していたとき、ほほをつたった生温かい液体は、果たして堰堤の水しぶきだったのでしょうか。
私には釣ることは出来ませんでしたが、祖谷渓流域にはアマゴ(ご当地弁でいうアメゴ)が棲息しているらしいので、是非とも行ってみてください。
祖谷かずら橋
祖谷にはかずら橋と呼ばれる吊橋があり、観光名所になっています。
祖谷に逃げ込んだ平家の落ち武者が、追手を振り払うために切り落としやすいつるで作ったのが始まりなのだそうな(史実かは不明)。
先程釣りをした下流域にあたる場所ですが、透明度がめちゃくちゃ高いです。
駐車場代として1台500円取られます。300円や400円で停められるところもありました。
山奥の橋を目当てに、これだけのスペースを要するほど人が殺到するときがあるのでしょうか。
正直に申し上げてただの橋だろうと馬鹿にしていましたが、渓流の素晴らしさと相まって結構良いです。見学は無料で、大人500円を支払えば渡ることができます。
実際に渡ってみると、底が隙間だらけで揺れるので、色々なもの恐怖症の私にはかなり怖かったです。
さて、男同士の旅行において、やはり目につくのが男女のカップルです。
この時は上の写真に写り込んでいる好青年風と貞淑風美人のカップルが常に私の視界に入ってきました。
彼らは付き合っておそらく半年くらいの鮮度を持った雄と雌で、ほどよい距離感でイチャイチャしていました。
「この写真、結婚式で使えるかな」などとお互い口には出さず思いながら(よって、聞いたわけではない)橋の上で2人で自撮りしています。
女「ずっと仲良しでいようね。」
男「そうだね。」
10年後には赤の他人になっている可能性は90%と推計され、もし辛うじて結婚までたどり着いたとしても、40歳前後になった彼らが2人で橋の上で青春する可能性はゼロ。今しかない時間を、存分に楽しんで頂きたいものです。
途中から無意識に私がつけている格好になったのでしょう。かずら橋のとなりにある琵琶の滝では彼らの後ろに我々が並んでいたらしく、光栄にも私の友人が写真撮影係りに任命されました。
お幸せに。