吉野川支流・穴吹川でアマゴ渓流釣り【21年4月四国①】

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現地に住む友人を訪ね、本州から高速バスで瀬戸内海を渡って徳島県美馬市にやってきました。

海釣りが好きな彼は以前から渓流釣りにも興味を示していたので、私がご案内することになりました。私は半ば冗談で資産家向けで1日15万円の高額渓流ガイドを実施していますが、その腕前をお見せしたいと思います。

さて、彼以上に釣りバカである彼の親父さんいわく

「渓流は正確にルアーを投げる技術が必要だから、釣るのは難しいぞ・・・」

と脅されてきたとのこと。しかし渓流釣りは私のような不器用な男でも1日頑張れば平均で2匹くらいはなんとかなるものです。

「思っているほど難しくありませんよ、気楽に行きましょう」

と、車で現地へ向いました。

 

 

内田谷川より

 

吉野川支流穴吹川アマゴ渓流釣り

 

川を目の前にすると我を忘れるという弱点を晒してしまい、友人が渓流釣り初トライであることを忘れて急な斜面を歩かせてしまいました。

この後、彼は斜面でこけて膝を強打していました。出だしでいきなり、ガイド失格です。

やはり釣り技術以前に知能が足りていないので、私に高額なガイドサービスは難しいようです。

 

吉野川支流穴吹川アマゴ渓流釣り

 

2週間ほど雨が降っていないとのことで水量を心配していましたが、なんとか釣りになりそうです。

川沿いを歩いている時に魚が逃げるのが見えたのでしばらく粘ってみたかったのですが、枝が張り出していてルアー釣りである同行者が投げにくそうだったので場所を移動します。

 

 

旧古宮郵便局のやや東から

 

少し開けた本流に場所を移します。

吉野川支流穴吹川アマゴ渓流釣り

川幅が広いのでここなら思い切りルアーを投げてもらえます。

私の方はチョウチン毛針釣りとルアー釣りの二刀流でどんどん釣り進んでいきます。

当初は「彼に一匹を」という気持ちだった私ですが、魚の気配が無いことに焦りだし、途中からはガイドそっちのけで自分がポイントに先行して踏み荒らしてしまっていました

それでも結局魚の気配を感じられず、夕暮れが近づいてきたのでこれにて納竿です。

こけて痛めた足をさすりながら「魚は釣れませんでしたが、景色も良いし最高でしたね」と笑顔で言ってくれた同行者の優しさにシビれながら、釣り場を後にします。

* * *

その後、近くにある彼の家で飲み食いするための食材を探しに、スーパーへ向います。

そこで見かけたアマゴの塩焼きを、いつも以上にじっとにらみつけてしまいました。

 

 

本来は釣れたアマゴを肴にお酒を頂く予定だったのですがそれが叶わなかったので、即席スープとキャンプグッズで鶏鍋を作ってくれました。

彼はYou Tubeチャンネルを運営しているのですが、そのサブチャンネルで食事風景を撮影してくれていました。

 

動画を見て知ったのですが、私はビールを飲むなり「酒は裏切らん」とつぶやいています。

この発言の裏には自分の実力は棚に上げて、「アマゴには裏切られた」という恨みを込めていたのだと思われます。

この日ボウズだったので急遽予定を変更し、翌日は朝から再度穴吹川に入りました。

 

* * *

三ツ木小学校跡

三ツ木小学校がある木屋平という地域は吉野川西部漁協の中では有名な釣り場らしく、満を持してここにポイントを定めました。

なんとか午前中に友人にアマゴを釣って欲しい!と願っていたのですが、駐車スペースに佇んでいた廃校があまりに素晴らしく、「先に川に入っててください」といきなりガイドを放棄して一人で廃校を味わってしまいました。

この元小学校は1982年には既に廃校になっています。

その後、ある時期に製材所として使われており、その名残で教室に木材が放置されていました。

教室に不似合いな木材が、この学校が使われなくなって久しいことを教えてくれます。

* * *

さて、彼との解散のタイムリミットまではあと2時間です。その間に必ず一匹はどちらかが釣りたいと思います。

昨日と同じく異常に透明度の高い川に毛針を浮かべ続けますが、一向に反応がありません。

彼のルアーにも全く反応が無いようです。

しかし1時間を過ぎた頃、毛針に魚がアタックしてきました。

魚の姿を見るとアマゴのようでしたが、毛針には掛からずに川の奥に逃げていってしましました・・・。

あぁ・・・。

結局魚の後ろ姿を見ただけでこの日の釣りも成果無く終わり、2人寂しく車で平地に戻ります。

もしこの世にタイムマシーンがあれば、とりあえず前日に「渓流なんてそんなに難しくないよ?」と言ってしまったアレをキャンセルしたい。

「魚は釣れなかったけど、風景と水の透明度は本当に素晴らしかったよね~。」

「景色がね〜」

「水の色がね〜」

と、釣りには触れずに帰りました。

 

そして暇な私は翌日から単独で香川の山へ入りました。

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