佐目小谷でかろうじてイワナを引っ掛けた我々は、御池川にやってきました。
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愛知川支流御池川
御池川は放流量が多く川にも入りやすいため、愛知川でも屈指の人気支流になっています。
5月の祝日だったこの日は放流日の御池川沿いに500メートルおき(すべての入渓可能点)に車が停まっている状態でした。
まるで混雑したショッピングモールのように、車が出た瞬間に入れるような状態で、この日も昼前に釣り終わった釣り人の後で入ることになりました。
川は平坦で歩きやすいですが、小さな流れ込みがたくさんあります。
釣り人が去った直後に釣れるほど渓流釣りは甘くないよな・・・と思っていると、いきなり同行者がイワナを持ってきました。
なんと言うことでしょう。
一方、私の毛針には全然魚がかかってこないので、写真を撮ってヒマをつぶします。
確かに魚は多いようで、堰堤の脇のプールを覗いてみるとアマゴとイワナが群れています。
放流直後なので人間に慣れているのか、近づいても逃げません。
写真は撮らせてくれますが、私の毛針に引っかかる気前の良さは持ち合わせていないようでした。
ポイントを変えて毛針を浮かべるも、釣れてくるのは魚ではなく木の枝ばかりです。
木の枝を引っかけて美しく弧を描く竿
どうしても頭上に意識を向けられず、10メートル歩けば枝を釣る状態です。
それでも放流直後のイワナは警戒心が薄いおかげで、イワナを釣ることができました。
私が15センチほどのイワナを釣って満足している一方、同行者が30センチくらいのイワナを釣っていました。
けしからん。
僕一人であれば「釣れた」という事実で十分満足できるのに、隣の人がいちいち釣るのを見ると、どうもとうっとうしいですね。
幸福度が低い人とは貧しい人ではなく、「高級住宅街に近いスラムに住む貧しい人」だと聞いたことがあります。
釣れる人たちはどこか遠くで釣って頂き、私よりも釣りが下手な人だけを従えて生きていきたいものです。
そんな釣り上手な同行者が対岸に引っ掛けたルアーを外すのに苦労する姿を見て、癒やされます。
この川はイワナの放流が多いようですが、私の毛針にアマゴが掛かりました。
卵の放流から大きくなったのでしょうか、ヒレも綺麗です。
小椋食品近くのグラウンドから
日をまたいで、御池川の下流側から箕川町のほうに釣り上ります。小椋食品下流側にあるグラウンドの脇から川に降りられます。
小さな支流でイワナが釣れました。
アマゴがライズしている姿も見えます。
そういえば、今回の4日間の釣行で同行者はアマゴを一匹も釣っていません。
彼は普段アマゴが生息していない地域にいるので、今回は滋賀で
「是非ともアマゴを釣りたい」
と言っていたのでした。
私は昨日に続いてアマゴを釣ることができましたが、同行者が知ったらショックを受けるだろうと思い、彼にバレないようすぐにリリースいたしました。
私もこう見えて大人なのです。私も釣れていないことにしておけば、彼も幸せでしょう。
* * *
同行者は魚をテンポ良く釣って行きますが、どれもイワナばかりでアマゴは釣れません。
今回の釣りもそろそろ終わりかという段階になり、ようやくアマゴを釣ることができました。
私も嬉しくなり、同行者に喜びを伝えます。
私「ようやく釣れましたね、アマゴ!良かったですね!!」
彼「午前中にも一匹釣っとるけどね。」
私「・・・(´゚д゚`)」
こちらの行き届いたつもりだった配慮はなんと、一人相撲だったのです。
彼女に浮気を白状したら「まぁ私も三股してたんだけどさ」と軽く言われるような、斜め上からの顔面グーパンチになすすべもありません。
私「そ、そうだったんですね」
釣れない男はほほをアマゴの朱点のように赤らめて、とぼとぼと川を去るのでした。
* * *
この日筆者がチョウチン毛針釣りで使った道具です。
実績が乏しい釣り人ですので、あまり参考にされない方がよろしいかと思います。
【竿】シマノ天平
【ライン】実売400円の安いライン0.8号
【毛針】サイズは14番くらいを使っています
チョウチン毛針釣りの方法と道具についてはこちらでまとめています。
チョウチン毛針釣りは簡単な道具と動作で楽しめるので、ルアー、フライ、テンカラなどで行き詰まった私のような釣り人にもってこいの方法です。