先日、ほぼ渓流釣り初挑戦の同行者にイワナを釣ってもらうことに成功しました。
そしてこの日は、人生ではじめて渓流釣りをするという友永さん(仮名)に渓流魚を釣って頂くべく、滋賀県の姉川に入りました。
姉川支流足俣川より
【注意】読者から指摘を受けましたが、上記の足俣川は釣り大会などのイベント以外は釣り禁止だそうです。大変失礼しました。
姉川で釣りをする際は南北に伸びる姉川の本流で釣りをしましょう。密猟として懲役刑に当たる可能性もありますので、注意してください。(お前が言うな、という感じでしょうが)
友永さんには、難しい動作無しで渓流魚が釣れる、のべ竿に道糸と毛針を結びつけただけのチョウチン毛針釣りで挑戦していただきました。
万年初心者の私は普段は他の釣り人に教えて頂く立場ですが、今日はどちらかと言えば私が教える立場です。
「魚というのは上流の方を向いていましてね」
普段人と会話をしないので、人に話を聞いてもらうのは気持ちが良いものだな、などと演説をかましていきます。友永さんはきっと「そんなこと知っとるわ」と思いながらも私の話に
「そうなんですね~。」
と相槌を打ちながら聞いてくれます。
「きっと釣れますよ!」
などと私は言っておりましたが、そんなに簡単に釣られると師匠(?)としての私の立場がありません。
「ある程度の慣れは必要ですがね。ふふ。」
と、知ったような顔をしながら、友永さんの釣りを見ていると、どんどん魚が毛針に飛びついてきます。
画面中央の白い毛針を魚が見に来て、最後に食いついてきます。
オレンジ色の毛針に魚が食いつきます。
私からすると、
「今流しているところより、手前の方が釣れるのにな」
「そんなに毛針を引っ張ったら魚が逃げるんじゃないの?」
と思ってしまうのですが、むしろ友永さんの釣り方が良いらしく、ついにヤマメが毛鉤にしっかり食いつきました。
画面やや右の白い毛針にヤマメがゆっくり食いつきます。
撮影者が大声を出すというあるまじき反応をしてしまっております。また、友永さんの「釣れるもんなんや・・・。」という発言から、渓流釣りの難易度が相当高いと予測していらっしゃったであろうことが想像できます。
それにしても、なんと、あっさりと釣ってしまわれました。
「いやぁ、良かったですねぇ。」
同行者の人生最初の一匹を動画で撮影出来たことに喜びを感じる私ではありますが、どうして釣れたのかよくわからず、戸惑いを隠せない私でした。
「今のは、誘い方が良かったですねぇ」
先生としての立場をなんとか維持しようと、後付けの理論を振りかざします。
せっかく釣れた一匹なので川に魚をリリースする瞬間の動画を撮影しようとしましたが、カメラのメモリカードを抜いていたことを忘れていました。そうとも知らず
「カメラ用意しまーす」「はい、リリースしてください」
などと無意味な指示出しを繰り出していた当時のアホな私でした。
その後はヤマメもイワナも釣れることはありませんでしたが、反応は得られました。
これは空中でブラブラさせている毛針にヤマメが飛びついてくる動画です。
このヤマメは空中の毛針を見事に口に入れることに成功しており、さすがの芸当だと感心してしまいました。しかし食いが浅かったのか、針には掛かりませんでした。
画面やや右で定位しているヤマメが水面まで出てきます。
キレイですね~。
次の動画では毛針を興奮したように追い回しています。
一匹釣れたら大満足の法則に従い、昼過ぎには釣りを切り上げました。
私も竿を何度も出させてもらったのですが、結局一匹も釣り上げることができませんでした。初めて渓流釣りをする同行者が魚を釣って、ガイド役におさまっている私に一匹も釣れないというのはどういうことでしょうか・・・。
しかし、この日は同行者に釣って頂くことが目的なので、彼にアマゴを釣って頂けたことや、それに立ち会えたことが私の幸せなのです。
えぇ、本当なんです。本当に・・・。
* * *
長浜駅前を散策
その後、最近オシャレ空間へと様変わりしているという長浜駅周辺を散策します。
「えきまちテラス長浜」という名称で2018年にオープンしたこの施設は、長浜駅から渡り廊下を使って徒歩で移動することができます。
建物内には飲食店だけでなく不動産屋や子供が遊べるスペースなどもありました。
さらに「小さな水族館」と銘打った水槽が並んでおり、フナやカワムツなど琵琶湖の魚が展示されています。
フリースペースも設置されており、近所の老人の憩いの場になること間違いなしかと思われましたが、実際には食事をしている男性1人と、エスカレーターの脇でイチャイチャしている若い男女だけが確認できました。
また、渡り廊下をはさんだ駅側にはオープンテラスのカフェがあり、金髪の男女がワイワイしていました。
この街の高い民度が伺える客層と言えるでしょう。
ちなみにこの「えきまちテラス長浜」は長浜市が出資している第三セクターが運営している施設だそうで、その一角のカフェの店主には長浜市長の彼女が抜擢されているとか。
詳細はデイリー新潮のこの記事をご覧ください。
要するに長浜市のお金を使って市長が彼女にお金を回しているという話で、さらに言えばその女性が当時地元の菓子店である菓匠禄兵衛の主人の奥様だったという、
- 政治と金
- 不倫(離婚済み)
という週刊誌受けするネタのワンツーフィニッシュだったという話だそうです。
また、滋賀県と言えば平和堂(アルプラザ)というスーパーの勢力圏ですが、長浜駅前の平和堂は「モンデクール」という名称だそうです。
モンデクールとは、この地方の方言で帰宅する、帰郷するを意味する「もんでくる」という言葉から付けた名前だそうです。
もんでくる・・・。
どうにも釈然としない気持ちを抱えつつ、このネーミングに対して誰も反対意見を述べなかった会議室の空気と、CMソングのワンフレーズのように頭にこびりついて離れないこの名称の発案者のしたり顔に想いをはせながら、もんでくる(帰宅する)私でした。