天然ヤマメが釣れる関西の河川
京都と滋賀の間の川でアマゴ(朱点が少ないのでヤマメと見ても良いのかも)が釣れました。
私が調べた限りではこの川は漁協が管轄していないため遊漁料を支払う必要がありません。生息するアマゴも渓流天然である可能性があります(純粋な天然ではなく誰かが放流しているかその残りの可能性が高いと思いますが)。
無料記事で釣り場を公開すると、お決まりの
「天然ヤマメのポイントをネットに晒すなボケ」
と苦情の嵐が来ることになるので、具体的なポイントや川への入り方は有料記事でご紹介しております(有料にすれば私のお小遣いにもなります、苦情よありがとうぐへへ)。
この河川へは大阪から1時間、京都から30分とアクセスしやすい場所にありますが、釣り場まで車で入れないので、駐車場から40分ほど歩かないと行けない点が難点です。
* * *
釣りに行くたびに竿を折る私の最大の目標は「釣り竿を折らない」です。
「何を大げさな」と思われるかもしれませんが私にとっては非常に高い目標です。
この日も、竿を伸ばそうとしたときに異変に気が付きました。
穂先の、糸をくくりつける部分(リリヤンというらしい)が取れています。
接着剤を持ってきていないので、修理することができません。リリヤンを無理くり竿先に押し込むと、どういうわけか少しだけ引っかかってくれるので、気づかぬフリをして釣りを開始します。
この日はヤマメが居るのかわからないまま川にやってきたので半信半疑で竿を出してみます。ちょうちん毛針釣りで糸をたれてみると、早速魚が毛針に食いついてきました。落ち着いて竿をあげます。
「・・・。」
奇跡的に竿先に引っかかってくれていたリリヤンが持っていかれ、リリヤンと糸を付けたまま魚は川に滑り込んで行きました。
しかし、リリヤンは黄色なので非常に目立ちます。
水の少ない源流域ゆえ、探せばリリヤンを探し出し、魚も引きずり出せるかもしれません。
10分ほど目を凝らして探しましたが、全く見当たりません。
魚に針だけ引っ掛けたら、リリヤンもろとも後から回収する戦法はうまく行かないと気がついたので、竿をチェンジすることにしました。
驚かれますな、木です。
「ふざけてるだろ?」
「Twitterのためにネタ作ってるなこれ」
と思われるかと思いますが、この時点での私はマジでした。
* * *
木に隠れながら慎重にポイントに近づき、毛針を流します。
近づく段階までは良かったのですが、毛針を投げようと腕を伸ばした時点で勝負有り。
魚がいるポイントのほぼ真上に僕の腕が出ており、天然のヤマメが居るとして、腕の下の毛針に食いつくわけがありません。
そもそも、この川は山歩きのコースにもなっており、人とも何度かすれ違っています。
ヒゲ面で人相の悪い男が木の枝を川に向けている人がいたら、彼らからは気が狂った人にしか見えないでしょう(事実、狂ってはいるのですが)。
木の枝を捨て、やはり釣り竿を使うことにします。
竿先に傷をつけて糸をくくりつけると、意外と固定されました。
ようやく釣りをスタートします。
毛針を浮かべると、魚がかかりました。キター!!天然ヤマメとのご対面!
アブラハヤでした。
「生き物は全て繋がっており、ヤマメやイワナだけ贔屓してウグイやカワムツをぞんざいに扱ってはいけません」
と、小学6年生真面目女子である高橋が言いそうなことをこのおっさんも常日頃から言っているのですが(言う相手は居ないので独り言として)、毛針をヌメヌメにしてしまうアブラハヤだけは許せません。
毛針をつけかえて川に浮かべると、今度こそアマゴが釣れました。
正真正銘の、アマゴです。かなりパーマークがいびつです。
ネット上にはそのような情報は無かったので、本当に鱒がいるのかと、釣ってびっくりしました。
その後も毛針を浮かべればどんどん魚が出てくる状態ですが、全然針に掛かりません。
毛針を浮かべたまま違うところを見ていると、うまく針に掛かりました。
今度は朱点が少ない、ヤマメのようなアマゴです。
もう一匹釣れました。
結局3匹中2匹はよそ見している間に釣れるという結果になり、何かしら釣り方について反省しようと試みましたが、5秒以上同じことを考えられない人間なので、結論は未だ見えていません。