滋賀県北部で釣りをした際にシューズを忘れて釣り場に行ってしまった反省を活かし、今回はウェーダーを忘れないことを重視して家を出ます。
私は自家用車を持たないので、釣り道具とシューズを自転車に積み込んでレンタカー屋さんに向かいます。
いつものレンタカー屋さんのいつものおばちゃんの
「今日はちょっと寒いですね」
という一言にホッとしつつ、早々に車に乗り込んで釣り場に走らせます。
車を出発させて5分ほど経過すると、携帯がけたたましく音を立てます。普段イタズラ電話すらかかってこないのに珍しいなと電話を見ると、レンタカー屋さんからの着信です。
レンタカー屋から出発直後に電話がかかってくるとは、どういう事情でしょうか。日帰りの旅なので、免許証かクレジットカードの忘れ物であれば、そのまま釣り場に急ごうかなと思いながら電話を折り返します。
私「どうされましたか?」
店員「自転車のかごに、大きな荷物が置かれていますが。」
とのこと。
そうだ。
釣具を自転車から車に移動させたものの、ウェーダーとシューズという、渓流釣りにおける大きな荷物コンテストの上位2選を自転車のかごに入れたまま、車を発進させていました。
これは恥ずかしい・・・。
このレンタカー屋さんには今までにも2度も忘れ物をしており、そのせいで、昨日予約の電話を入れたときも「あぁニートさんどうしました?忘れ物ですか?」と、予約ではなく忘れ物を疑われたくらいの確かな実績を保持しているのです(正直に申し上げれば、過去の忘れ物実績が2回か3回か4回かも忘れました)。
私「すぐに、取りに行きます。」
ウェーダーとシューズをレンタカー屋から素早く拾い上げて、今度こそ釣り場に向かいます。
箕面川の上流より
この日は大阪の箕面の北にある川に入ります。
アマゴはいるかな〜。
荷物を取りに帰ったことで失った時間を取り戻すように、少し焦りながら釣り道具を用意します。
しかし、これ以上忘れ物を繰り返すわけにはいきません。手荷物を必要以上にチェックします。
竿持った、釣具持った、財布とスマホも持った。万全の準備を整えて、車から出て、一歩、二歩、三歩。
あれ・・・。
足の裏から強い違和感を感じます。大地の感触って、こんなにダイレクトに足裏に来たっけ?靴の底が抜けているのかな?
と、足元を見て私は愕然としました。
私のウェーダーは靴と一体になったものではなく、靴と分離されているストッキングタイプのウェーダーを履いているのですが、
このとき私はシューズを履くのを忘れ、ストッキングタイプのウェーダーだけを履いて釣りに行こうとしていたのでした。
事情を知らない人がこのときの私の足元を見たら、足先がちょっとしたナメクジ風の妖怪になってしまった男だと見紛ったのではないでしょうか。
普段ならそれを写真に収めるくらいの余裕があるのですが、このときばかりはさすがに恥ずかしく、自分の中で無かったことにしようと、写真も撮らずにさっさと靴を履き始めてしまいました(←これが一番浅ましい)。
さて今度こそ、本当に釣りです。
箕面川には漁協がなく、公式にはヤマメ・アマゴ・イワナの放流がなく、生息しているという情報もありませんが、水はしっかり流れてるので、もしかすると鱒がいるかもしれません。
普段は毛針で釣りをしているニートですが、この日は最高気温12度の寒さで毛針だけでは不安だったので、エサ釣りを試してみます。
雨上がりに効果的とされるミミズを流すも、なんの反応のありません。
川に打ち捨てられた冷蔵庫です。
使い物にならないという意味では、この冷蔵庫は私と同じ苦労を背負っているとも言えます。
しかし一時的であれ、この冷蔵庫が全盛期に放っていた輝きを、私は生きてきて一度も放ったことがありません。彼が新築の家に納品されたときに家族から受けたそれのように、みんなから歓迎されたこともありません。
私だって、何かを残したい!歯を食いしばって2時間ほどミミズを流し続けると、ついに魚の反応が!
ありがとう。私が書いているブログがただの忘れ物ブログや要介護ブログではなく釣りブログになっているのは、サイズはどうあれヤマメかイワナが釣れているからです。
出てくるのはヤマメだろうか、それとも、、
・・・。
カワムツでした。
しかもミミズの直径が口を最大に開いたときの直径に等しいくらいに小さなカワムツです。
普段マス以外の魚が釣れるとがっかりすることが多い私ですが、このカワムツは胴が短くて愛らしく、ほんわかした気持ちに包まれてしまいました。
いやいや、うっとりしてる場合かと気を取りなおして餌を流し続けるも、結局同じようなカワムツを並べただけでした。
寒い・・・。
この日は前日までの暖かかった日が裏返ったような寒さに加えて風もあることを思い出してしまい、その途端にやる気が消えてしまいました。
忘れ物とカワムツだけでは、ブロガーとして継続できなくなる、、
と気を取り直して釣りを継続したものの、一度気になった鼻くその存在が忘れがたいように、寒さを自覚してしまった私が釣りの意欲を取り戻すことはなく、釣りを終了いたしました。
買ってきたミミズも結局5匹と使わないまま、山の神に捧げることに。
ちなみに皆様。
キリシタン大名として有名な高山右近にちなんだ場所がこの場所にあるのはご存知でしょうか?
この近くで生まれ育ち、10歳のころにはクリスチャンとして洗礼を受けていたウコンくん(なんとも言えない名だ)が子供の頃にこの道を通ったとか、通らないとか。
その地の湧き水はキリスト教になぞらえてマリアの泉と名付けられ、地域の観光スポットになっているそうですよ、それは知りませんでしたね~!
などと、釣り以外のネタでなんとか話を持たせようと、無理に観光ネタを放り込んでみるニートなのでした。