【金剛山渓流釣り】ヤマメ釣りではなく、一人で沢登りに水越川へ行きました

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大阪府内でヤマメ、イワナを釣れる場所を探して水越峠に来ました。※前回は父鬼川でボウズを食らっています

水越川の源流がある金剛山は標高が1100メートルあり、水越川の源流域もマップで見る限りは800メートルほどあります。水越川には漁協がなく、公式の放流はされていませんが、これだけの標高があれば冷たい水を好むヤマメやイワナが生息しているかもしれません。

 

水越峠バス停から

水越川の上流はバス停近くから南に伸びており、川に沿って道路も走っています。

しかし、車で入れるのはマップに赤マークで示した水越峠バス停まででした。

 

***

 

水越川を訪れたのは地面が焦げるように熱くなる8月の夏真っ盛り。川をのぞきこむと、力いっぱい枝を伸ばした木々が川面を覆いまくっています。

水越川渓流釣り

これだけボサが覆っていれば、ルアー、餌、テンカラ、フライ、どの釣り方でも歯が立たないでしょう。こんな時こそ、私がこよなく愛するチョウチン毛針釣りの出番です。

いそいそと毛針を結んで川に落とそうとすると、いつの間にか、毛針が枝に引っかかっています。これまで枝を釣った経験だけは誰にも負けない枝釣り生き字引に言わせれば、こういったときは竿を

「パンパン」

と引っ張れば、だいたい何事も無かったように外れます。

慣れた手付きで竿をパンパンと煽ると・・・。

糸の先に、あるはずの毛針が無いような気がします。

 

ラインがふわりと弧を描いている

毛針を結んだのは気のせいだったでしょうか。

だとすると、なぜ私の糸先は枝に引っかかったのでしょう。謎は深まるばかりです。

 

気を取り直して毛針を浮かべるも、魚の反応がありません。

というか、川の上をドカドカ歩いても逃げる魚の姿も見かけません。

さらに言えば魚はおろか、虫すらもあまり見かけない気がします。確かこういう白に黒のつぶつぶが入った石(花崗岩?)は砕けやすく川に砂が多くなるので、昆虫も魚も育ちにくいと聞いたことがあります。

しかし、それが確かな情報なのか、誰から聞いたのかも不明なので確かめようもなく、釣れない予感だけ抱えて先に進みます。

 

水越川は越えるのがほどよく面倒くさいサイズの堰堤で何重にも仕切られています。

これが最後の堰堤かと思ってえいと越えてみると、また堰堤がドーンと現れます。

その堰堤を越えると、さらに高い堰堤が・・・。

これを5回くらい繰り返しました。

もはや釣りというより、エンドレス・高巻き・エクササイズ。

肌寒い時期ならまだしも、夏のエクササイズはかなり堪え、1つ乗り越える度に全身汗だくになります。

体温を下げるために全身に水を浴びますが30分もすればカラカラになり、目玉の水分さえ奪われていく心地でした。

 

エクササイズと、誰の食欲も誘わずただ浮いているだけの毛針を見つめ続けること3時間、川沿いを走る道路と川が交差するあたりまで来ました。

 

山歩きの男性の「この川に魚は居ないんじゃないかな?」「別の川に行ったほうが良いよ」という親切なアドバイスに逆に意地になって先に進みましたが、結局魚の姿すら見かけることはありませんでした。

この川に来る前日、Twitterで渓流釣りを始めてみたいという方に対して

「釣れるかは運次第ですが立ちションの喜びは保証します」

という、見ようによっては上から目線で生意気にも見えることを言ってしまっておりました。

 

まさかその翌日に私が、立ちションの爽快感だけ味わっておめおめ帰ってくるとは思いませんでした。

 

***

 

川から上がり、駐車場に向かってトボトボと林道を歩きながら私は気が付きました。

彼らが山歩きをしにきたのと同様、私も釣りをしに来たのではなく、沢登りに来たと思えば良いのです。

0投目で毛針をなくしただって?いえ、そもそも枝を釣りに来たのです。

皆様、まだ魚なんて釣られてるんですか?時代は枝ですよ?

 

* * *

 

この日車を借りたレンタカーに返却に行くと、レンタカー屋のおばちゃんに「釣れましたか?」と笑顔で尋ねられました。

釣れた対象が魚かどうかは確認されなかったので、「えぇ、すぐに釣れましたよ」と答えたところ「そら良かったねぇ」と笑顔が弾けました。

「実は、投げる前から釣れちゃったんですよ(笑)」などとは言いませんでしたが、それ以上何も聞かれないよう、逃走犯のように目をそらして素早くレンタカー屋を後にしました。

御慈悲の心で「いいね!」
してやってください

読む価値は無いが