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イワナは川の最上流部
イワナはその他の渓流魚より冷たい水を好むため、本州では渓流のさらに上流域や源流と呼ばれるエリアに生息しています。(源流でのフライフィッシングの道具はこちら)
放流や環境の変化により、里川にイワナがいたり上流部にヤマメがいたりということも多々ありますが、現在でも概ね棲み分けはできているようです。
北海道のような緯度が高い地域では河口から上流部までイワナが生息している河川もあります。
タックルや装備は渓流用で可
渓流域と源流域のタックルに違いはありません。しかし、イワナの釣りは歩くことが多いのでなるべく軽くコンパクトな物のほうが向いています。
特に2本継ぎや3本継ぎのロッドは、移動中にも障害物に引っ掛かりやすいためおすすめしません。4本継ぎ、6本継ぎといったパックロッドが収納性も良く使いやすいです。
車から降りて林道を1時間徒歩移動、帰りは川通しで林道まで戻る。といったような行程もよくあることです。藪漕ぎや高巻きなどをすることもあるので、荷物はリュックにまとめられる量、サイズにしましょう。
イワナの最盛期は夏
イワナは夏に最も良く釣れます。11月頃の産卵にそなえ、夏から秋にかけて食欲旺盛になるためです。この時期は水面近くに浮いて餌を待っている姿を多く見かけます。
水生昆虫だけでなく、水面に落下してくるテレストリアル(陸生昆虫)もイワナの餌になります。アリ、甲虫類、イモムシ、セミなど何でも良く食べます。特に真夏はテレストリアルの季節と呼ばれています。
ブラック系やピーコックハール(クジャクの羽)をマテリアルとした、テレストリアルパターンのフライが非常に効果を発揮します。
イワナの生息ポイント
イワナは流れが速いポイントは好みません。しかし流れが止まっているということは餌が流れてこない場所なので、
- 周囲より水深が深い場所
- 流れが止まっていない場所
という条件を満たしている場所を好みます。さらに「イワナ=岩魚」という名前の通り、岩に身を寄せていることが多いです。
イワナを狙う時に頭に入れておきたいポイントを写真と動画でご紹介します。
渦が巻いている場所
白泡の両脇には高い確率で渦が巻いています。
渦が巻いているポイントは白泡の下ほど流れが強くなく、餌も豊富に流れ込んでくるので強い流れを嫌がるイワナが好むポイントです。
岩のえぐれ
岩のえぐれは身を隠しやすいので特にイワナが好む箇所です。
下の動画(当サイト管理人の動画)でも白い毛針を岩に近づけた時にイワナが食いついています。
釣れていませんが・・・
特に60センチ以上もあるような大きな岩であれば身を隠しやすく、イワナが好む印象があります。
流れが狭くなっているところ
流れが細くなっているところは餌が集まるポイントなので、活性が高いイワナがつきやすいポイントです。
この動画でも、流れが狭くなっているポイントでイワナが餌を待っています。
やはり釣り損なっていますが・・・。
水深が深い淵
流れがほとんど無い「淵」と呼ばれるポイントにもイワナが居ます。しかし流れが遅いポイントには餌も少ないため、食い気が立っている=釣りやすいイワナは少ない印象です。
下の動画は放流された直後だったため、たまたま淵で群れていたイワナが食ってきた動画です。
ここでご紹介した
- 渦が巻いている場所
- 岩のえぐれ
- 流れが狭くなっているところ
- 水深が深い淵
4つのポイントのうち複数が当てはまるポイントであれば、よりイワナに出会える確率は高くなると思います。
イワナにおすすめのフライ
イワナの釣り上がりはフライセレクトがシビアではありません。イワナはほとんど何でも食べるので、手持ちのフライの中から好きな物を使用してかまいません。
ですが、特におすすめなのはエルクヘアカディスとパラシュートパターンです。良く浮きますし、構造がシンプルなのでなかなか壊れません。釣り上がりにぴったりな万能タイプです。
次々にポイントを攻めて行く釣り上がりでは、テンポの良さが求められます。一度流す度にフロータントをつけ直さなくてはならない物や、1匹釣ったら壊れてしまう物はストレスになってしまいます。
夏の盛期にはテレストリアルパターンも何種類か用意すると良いでしょう。また、テレストリアルパターンとして作られていなくても、ブラック系カラーのフライで代用もできます。ボディーをピーコックハールで巻いた物も同様に使用できます。
まとめ
- イワナは川の最上流部に生息する
- 軽量コンパクトな物が良い
- 季節は夏によく釣れる
- 流れがゆるく、姿を隠しやすいポイントを好む
- カディスやパラシュートなどの良く浮く毛針が◯
バス釣りの格好良さに惹かれルアーを始めるも、私が住む地域が寒すぎる影響か、バスが生息しておらず断念。渓流でルアーを投げれば根がかり連発で挫折。渓流で快適に釣れるスタイル求め、辿り着いたのがフライフィッシングです。以来、釣れたり釣れなかったりしながら楽しんでいます。