日高川本流でアマゴ釣り【21年7月和歌山③】

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奈良の天然記念物であるキリクチらしきイワナを釣り上げた我々は、和歌山県を流れる日高川の本流に入りました。

ここには2019年6月にも訪れており、綺麗なアマゴがたくさん釣れた記憶がありましたがブログを見返すと一匹しか釣れていませんでした。(記憶修正力)

 

日高川本流

昨日までは釣りにハマりつつある兄に配慮して釣りを控えていた私ですが、最終日であるこの日は心に余裕もなく「バンバン竿を出すぞ」と意気込んでルアータックルを用意していると、竿先を折ってしまいました。

 

日高川アマゴ渓流釣り

 

しかし毎年3本ほど竿先を折る私からすれば驚きはあまりなく、むしろ2021年は竿を折るペースが遅いことに驚く程です。

この日は撮影に徹することにしますが、なんという水の青さでしょう。

 

龍神温泉アマゴ渓流釣り

 

普段はもっと透明度が高く、数日前から雨が続いたので濁ってこの色になっているとか。

道路が川を舐めるように伸びています。

 

龍神温泉アマゴ渓流釣り

 

日高川沿いに奈良まで抜ける道路はドライブやツーリングに人気のルートのようで、昨日はこの上流地点でツーリング集団が事故を起こしており、ドクターヘリのお世話になっていました。

私が見た限りではドクターヘリに救急車、消防車、パトカーまで出動していたので、総額数十万円から100万円近くかかっているのかもしれません。この税金はどこから支払われるのでしょうか。少額納税者である私が貢献していないのは間違い無いでしょう。

 

一方、開けた河川で気持ちよくルアーを投げ続けている兄は「釣れるどころか魚が追いかけてくる姿すら見かけない」と嘆いています。

彼が投げているスプーンをよく見ると、なんと糸を結ぶべき位置の反対側にスナップを結んでいます。

 

日高川アマゴ

 

さすが私の両親から半分ずつ遺伝情報を受け取ったお兄ちゃんです。しかも「スナップが反対側についているよ」と指摘してもその意味がしばらくわかっていないようでした。

兄がスナップを正しくつけ直したスプーンを投げ入れてリールを回転させていると

「なんか掛かった?」

と顔を傾けながら言いました。何かルアーに異変があるようです。

「いや・・・。外れたみたい。重さがなくなったわ」

と言いながらルアーを手元まで引き寄せてきて、ルアーを水面から上げたのを見届けた兄が

「うわぁっ!!!」

と叫びました。何事かと振り返って見ると、ルアーには魚がしっかり掛かっていました。

日高川ウグイ
ウグイ

 

「ルアーが近くに寄ってきたタイミングで魚が掛かっているのに気づく」ことは確かにありますが、ルアーを水面から引き上げてようやく魚が掛かっていることに気づくなどということが、果たしてあるのでしょうか?

ルアー単体の重みでも、ルアー+ウグイの重みでも全く違いがわからない兄は、釣れた対象がアマゴではなくウグイだったにも関わらず、予想外に満足そうな顔をしていました。

* * *

その後大急ぎでレンタカーを紀伊新庄駅近くに返却し、大阪行きの電車に飛び乗ります。

駅は無人駅で、駅舎から10歩の位置に民家があり、駅前の商店は平日昼にも関わらず閉まっていました。

 

 

この電車を逃せば次は2時間半待つことになりますが、時間をつぶせるような喫茶店もレストランも周囲にはありません。

13時15分発の電車には我々以外に地元の中学生か高校生と見られる女の子が2人だけ。

息をいつ吸っているのか心配になるくらいスマホを見ながら笑い続けている彼女たちと、吸った息を吐くことすら忘れそうな年頃の我々。

電車がホームに停車しても扉が開かないので不思議がっていると、どうやら乗り口を一番前のドアに限定しているようす。コントラストの激しい我々4人は真っ青の空をバックに、大慌てで先頭車両へとダッシュするのでした。

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