美山由良川でヤマメ渓流釣り【丹波釣行②】

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奇妙な夫婦が運営する宿から逃げるように釣り場に向かった我々は、由良川の別の支流でアマゴを狙いました。

 

目次(スクロールします)

美山町知見

兄はのべ竿に糸と毛針を結んだチョウチン毛針釣りで、私はルアーでアマゴを狙います。

兄の毛針に何度か魚が掛かりますが、カワムツばかりです。

美山由良川アマゴ渓流釣り

釣り上げたときにカワムツはアマゴほど元気にピチピチ跳ねたりしないので、すぐにアマゴでは無いとわかります。

兄は最初カワムツに対しても

「カワムツだって釣果には変わりないからな」

と積極的に釣果にカウントするという仙人のような姿勢で満足していましたが、5分に一度登場する同じ顔にうんざりしたらしく、早くも別の川に行きたいとばかりに川から上がって歩道の方で休んでいます。

しかしこのポイントに飽きたのは私も同感です。水温が20度近くあるポイントだったので、もっと上流に行かないといけないのかもしれません。

この付近にはアマゴは居ないのかとカメラを水中に入れると、カワムツに混じってヤマメが写り込んでいました。

美山由良川ヤマメ渓流釣り
写真右下にヤマメが泳いでいます

 

水中映像を確認した私の

「ヤマメが映ってる!」

という声を聞いた兄は、落ち着いて川に降りてくれば良いものを、そりすべりのような勢いで斜面を降って川に落ちてきました。

先程の水中動画で観た範囲では、流れの早いところにヤマメが居るようだったので、そこからは流心を重点的に狙っていきます。

しかし、その後もカワムツに継ぐカワムツです。

最初は針に掛かったカワムツを針の先端を下に向けて優しくリリースしていましたがその方法も億劫になり、そのうち竿を上下に煽ったり、空中で竿をブンブン振って払い落とすように改悪されていきました。

ルアーでも毛針でもなぜかヤマメが釣れないので、毛針を沈める手法にチャレンジします。

ヤマメは水中の餌に集中していて、水面の餌や毛針に興味が無いのかもしれません。

毛針を沈めて流していくと、目印が鈍く、ずっしりと横にずれました。私の経験上、小さな魚のアタリは目印がコンコンと細かく動きますが、大物の場合はゆったり動く傾向にある気がします。

ということは、大物の可能性があります。

慎重に竿を上げてみます。

 

美山由良川アブラハヤ

 

アブラハヤの親戚のタカハヤさんでしょうか。今年もたいへんお世話になりました。

2日連続のボウズは避けたいので、2年前に訪れたときに大きなヤマメを釣り逃した実績がある(?)佐々里の支流に向かいました。

 

佐々里川支流

ポイントを移動しましたが、釣れてくるのはやはりカワムツです。2年前に釣り逃した大きなヤマメの話は伏せておいて良かった・・・。

何度釣り上げても破棄の無いカワムツばかりだと思っていましたが、ついに違う魚が釣れました。

 

 

小さすぎてアワセた瞬間にヤマメが吹っ飛んでいます。

続けて3匹のヤマメが釣れました。ヤマメが釣れている間カワムツは一匹も釣れませんでしたが、カワムツが餌を食う時間帯とヤマメが食う時間帯は棲み分けられているのでしょうか?

美山由良川ヤマメ渓流釣り
婚姻色のような赤い帯が入ったヤマメ

 

ヤマメを釣り上げた私に気づいた兄が

「良かったな!おめでとう!」

と声をかけてきます。しかし、こちらは渓流釣り歴15年に近いベテランです。さすがに10センチほどのヤマメで浮かれる渓流釣りブロガーも無いだろうと

「小さいし嬉しくないよ」

と返事をしましたが実際に嬉しいことは明らかで、大声でウルフルズ「バンザイ」を熱唱してしまっていました。

その後兄もなんとかヤマメを釣り、大満足で宿へと向かいました。

美山由良川ヤマメ渓流釣り

 

この日は前日の宿から移動して民宿ハリマ家に宿泊です。

部屋で風呂に入る準備をしていると、我々の足にヒルがいくつか付いているようでした。ヒルに食われると血がたくさん出てしまいますが、特段害は無いので落ち着いて外すしかありません。

ところで、私の兄は異常な心配性です。

37度の熱でも立ち上がれないほどに寝込み、少し頭が痛いだけで「死ぬのでは無いか」と真剣に悩みます。

ハリマ屋さんの大浴場で風呂に入っている間も

「ヒルに害が無いのは間違いないの?」
「美山にはヒルが多いの?」

と、ヒル以外のことを口にすることが出来なくなっているようです。

何度も同じ質問をしてくるので無視して風呂に入っていると、湯上がりに体をふいていた兄が

「わあっ!!!」

と叫んでタオルでつま先のあたりをはたいた後

「いや、ちゃうわ・・・。」

と呟いています。自分の爪の垢かほくろをヒルと間えたのかと思いながら何に驚いたのかを問うと

「ヒルやと思ったら、お風呂のタイルやった。」

とのこと。

・・・。

もはや体の外までヒルに食われている感覚になっているようです。

夕食時も、兄は非常に豪華な鶏鍋を前にして出血している足ばかり気にしています。

ハリマ家

 

ビールを乾杯するときも、足元を見ながらグラスを掲げていました。

さらに食事中もバンドエイドの捩れをヒルと勘違いするなど、足元ばかり気にしていた結果、レモン酒をひっくり返してざぶとんに吸わせてしまう40歳です。

 

ハリマ屋さんすみませんでした・・・。

その夜はゆっくり眠ることが出来、翌日は桂川上流でアマゴを狙いました。

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