前日ニジマス、ヤマメ、イワナを釣り上げた止別川にこの日も懲りずに入りました。
ちなみに同行者の方はやはり常呂の海岸に早朝出かけていき、朝の8時ころにシロザケを2匹釣り上げたそうです。
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小清水の止別川
昨日は毛針で魚を釣れたので、今日こそはルアーで大物を狙いたいと思います。
とはいえこの北海道の旅で「大物を狙う」と何度も宣言したあげく、毎回諦めて大物が掛かっても釣り上げられる可能性が無い延べ竿の仕掛けに持ち替えてしまっているので、今日こそは最後までルアータックルで頑張り抜きたいと思います。
しかし、この細い水路にルアーを投げる技術がありません。
竿をまっすぐに振り下ろせば良いのだと思いますが、心が歪んでいる影響で、どうしてもあっちやこっちに行ってしまいます。
仕方がないのでポイントの上流に立ち、フローティングミノーを浮かべて流れに乗せて送り込みます。これならうまく投げられない私でも、草の上でなく水の上にルアーを入れることができます。
ルアーがほどよく流れた頃を見計らって、リールをくるくると回すと、糸ふけを取り終わってルアーが動くか動かないかのタイミングで、重い反応が返ってきました。
どうやら一投目で大きなニジマスが食いついたようです。
40センチくらいの体を魚が持ち上げて勢いよく水面から3度続けてジャンプした直後、竿から重みが消えていました。
私が恋い焦がれて北海道まで足を運んだ理由である大きなニジマスとのファイトは、わずか2秒程度で終わってしまいました。
大事な魚をバラしたことで落ち込む釣り人もいらっしゃるかと思いますが、私はそもそも釣り上げられるとは思っていないので、バラしてしまったことはあまり気にならず「よく食わせられたものだ」と出来たことを褒めていく幸せスタイルです(なので、釣り技術の向上もありません)。
同じやり方で釣りを続けると、ニジマスが掛かりました。
サイズは35センチほどだと思いますが、よく引いてくれたので大満足です。
さらに上流へ向かいます。
その後、赤く焦げたヤマメを一匹釣りあげることができました。
お腹の黒点も大きく、独特な風貌です。
続いて、同行者を釧路空港に送り届ける途中で釣りができそうだったので、釧路川に入ります。
釧路川 美留和カヌー発着場
飛行機の時間を考えると、釣りができるのは1時間です。
大急ぎで、今度こそ大物のニジマスを釣り上げたいと思います。
太くゆったりした流れからは、大きなニジマスやアメマスが出てきそうな雰囲気が十分にしています。しかも天気は小雨なので、なんとなく釣れそうな気がします。
まずはスプーンをつけてキャストするための助走としてフラフラと竿を振ると、まだ投げていないのにルアーが飛んで行ってしまいました。
???
0投目で「ここぞというときに使おう」と控えていた大事なルアーを失くしてしまいました。
上手にラインを結べていなかった様子です。
例えるなら、大事な試合で使おうと思っていたエースピッチャーが、試合開始前の投球練習中に疾走したようなものです。
しかしこれもいつものこと。
すぐに二番手のスプーンを結びます。
慎重に投げようとするも、今度は2投目で全く用事の無い木の枝に引っ掛けてしまいました。
枝に掛かったルアーをバンバン外そうとしている瞬間を撮影されてしまいました。
しかし撮影されたのが後ろ姿だったことは幸運でした、実際には時間が無い焦りと度重なる失敗で顔面は半べそを通り越していたはずです。
その後も雨に打たれながらルアーを投げ続けますが、小さなヤマメが追いかけてくるばかりでルアーに食いついてくる魚がいません。
残り10分。そろそろ釣りを切り上げないととミノーを引っ張っていると、後ろから50センチほどの魚がフラフラを追いかけてきました。
しかし魚は食いつこうともせず、堂々たる雰囲気で川へと戻っていきました。この川にはニジマスが多いと聞いているので、大型のニジマスだったかもしれません。
最後の瞬間まで諦めまいとミノーを投げ続けると、対岸に潜んでいた魚が食いついてきました。
やった!
最後まで諦めなければ結果は出ると、何かの漫画でも書かれていたような気がする。
車に戻って同行者に自慢してやろう。
・・・!!!
またしても、ウグイ!
確か二日前も、最後の最後にようやく釣れたウグイに悪態をついていたような記憶があります。
最後の最後はウグイと決まっているのに、別の魚を毎回連想してしまう自分を不思議に思いつつ、空港に友人を送り届け、最終日は阿寒川でニジマスを釣りました。