越知川に入る前に、兵庫県内の漁協が無い河川に向かいます。
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兵庫県西部の河川の情報
アクセス | 神戸市・大阪市から1.5時間 岡山市・京都市から2時間 |
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対象魚 | ヤマメ |
遊漁券 | 無料 |
入渓のしやすさ | ★★★★★ |
歩きやすさ | ★★★★☆ |
魚の量 | ★★★★☆ |
私は釣りも下手な上に運転も下手と来ており、途中で使う必要が無い高速道路に乗って迂回するという失態を演じてしまいました。
すぐに高速からは降りたので50円か100円の損失で済みましたが、普段100円の物を買うにも30分くらい悩む男なので、この損失は大きいです。少し落ち込みながら、川に向かいます。
川は水が豊富とは言えませんでしたが、釣り人が隠れやすいサイズの岩が立ち並んでおり、私にも釣りがしやすいように思われました。
釣りに行く前にこのような投稿をしています。
明日は兵庫県西部に釣りに行ってきます。まだ風が少し強そうなので、
→木から虫が落ちてくる
→魚は水面の虫に注目している
→私の毛針でも釣れるという必然に思われる方程式が・・・成り立たないんだろうな~。
— 釣れないニートの渓流釣り失敗譚 (@tsurenai_neet) September 7, 2020
台風が過ぎた後なので、チョウチン毛針に魚がわんさか飛び出してくるイメージで毛針を流しますが、何も食って来ません。
良い予感は全て外れ、悪い予想だけが当たってきた我が人生にふさわしい展開かと思います。
気にせず釣りを続けていると、魚が掛かりました。
ヤマメです。
毛針がお腹に掛かっています。
毛針を食べに来たのか、たまたまお腹に掛かっただけかはわかりませんが、どちらも私にとって違いは有りません。
その後も、私にとっては奇跡ともいえるペースで(と言っても2時間で4匹ほど)ヤマメが釣れました。
漁協による放流が無い河川は、ヤマメが生息していたとしてもかなり数が少ない場合がほとんどなのですが、ここでは放流なしと思えないくらいの魚影を見ることが出来ました。
翌日は大きく移動して神河町の越知川に向かうため、当日は宿に宿泊しました。
普段は素泊り3,500円以下の「木賃宿」のようなところに宿泊する私としては異例の、「普通の宿」に宿泊することが出来ました。
ご覧ください、普通の旅館のフロントです。
勘定のためのそろばんがカウンターに置いてあったり、宿のご主人の孫からの「おじいちゃんおばあちゃん、大好きだよ」という下手な文字で書かれた手紙が壁に貼られていたりはしないのです。
接客も非常に丁寧で、
「兄ちゃん、今日は現場か?」
と、土方確定目線で接客を拝受することもなく、何と敬語で(!)対応をしていただきました。
素泊り4,200円で宿泊させて頂き、GoToトラベルキャンペーンに感謝したいと思います。
神河町の越知川
アクセス | 姫路市、加古川市から1時間 |
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対象魚 | アマゴ |
遊漁券 | 年券:2,000円 日釣券:500円 |
管轄漁協 | 越知川漁協 |
入渓のしやすさ | ★★★★★ |
歩きやすさ | ★★★★☆ |
魚の量 | ★☆☆☆☆ |
越知川漁協さんは解禁時である3月に一度だけしかヤマメを放流していないという弱気からか、日釣券が500円で購入できるという私のような貧乏アングラー向きの河川です。
ヤマメの放流場所は2箇所で、
- 新田ふるさとの里あたり
- ヨーデルの森あたり
だそうで、私が入った上記の地図のポイントは①の放流場所の下流に当たるため、ヤマメが残っているかもしれません。
民家の脇を川が流れています。
この民家の横の坂を使って川に安全に降りられそうだったのですが、民家の敷地と思われる場所を通過せねばなりません。
うっかり山姥のような住民から怒られかねないので、細い鉄製の急な階段を使って、こわごわ川に降り立ちます。
毛針を流してみると、カワムツが掛かりました。
上の写真と同じようなカワムツが大量に釣れてきましたが、一匹だけアマゴもまじりました。
写真ではわかりにくいほどの小さなアマゴで、6センチほどしか無かったのではと思います。
漁協の方は
「卵も放流してるけれど、育ってるようには思えないな・・・」
と謙遜されていましたが、9月にこのサイズのアマゴが釣れるということは、その卵が育ったのか、あるいは自然繁殖がされているのかもしれません。
雨が強くなってきたので、車に戻ります。
川から道路まで坂が用意されており、腕力も脚力もない私でも道路にスムーズに戻れました。
* * *
車に戻ると、先程までの雨は落ち着き、晴れ間も見えてきました。
シューズを脱いて裸足でぼーっとしていると、警察から声をかけられました。
当時の私の投稿です。
釣り終わって裸足でボーッと川を見ていたら、警察にじっくり職務質問されました。
探してる人か車があるんですか?と聞いたところ
「いえ、総合的に、、」
とのことで、総合的に怪しい風体であることを断言されてしまいました。 pic.twitter.com/pDPSufWBMd
— 釣れないニートの渓流釣り失敗譚 (@tsurenai_neet) September 9, 2020
警察官は裸足の私を見つけると、宝物でもみつけたかのように小躍りしながら近づいてきました。
職務質問の間は身分証を確認され、職業は?結婚してるの?などと質問を受けましたが、最も理解に苦しんだのは
「家出じゃないですよね?」
という質問でした。
私は家出という概念が許される10代をとうの昔に過ぎており、この年齢の男に適切なキーワードを当てはめるとすれば失踪か、徘徊かしかありません。
「家出・・・ではないと思います。」
想定外の質問に驚き、妙に思わせぶりな回答になってしまいました。
衣服が汚く裸足で、顔も髭面で人相が悪い男のわりには取り調べに前向きに応じる私(ヒマだったので)の姿に警官も途中からやる気をなくしたようにも見えましたが、途中で引っ込みがつかなくなったのか、15分ほど取り調べは続きました。
「ご協力ありがとうございました。渓流釣りなら北に位置する円山川の方が良いかもしれません。」
無意味な職務質問が申し訳なくなったのか、渓流釣りのアドバイスを残し、パトカーは山の方へ去っていきました。
【竿】ダイワリバティクラブ 5.3メートル
実売価格は5,000円~8,000円程度です。安いですが全く問題なく使えます。
【ライン】実売400円の安いライン0.8号
【毛針】サイズは14番くらいを使っています
チョウチン毛針釣りの方法と道具についてはこちらでまとめています。
チョウチン毛針釣りは簡単な道具と動作で楽しめるので、ルアー、フライ、テンカラなどで行き詰まった私のような釣り人にもってこいの方法です。