初心者のためのリールの選び方【まずは安価なものからお試しを】

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超初心者だった僕がフライフィッシングなるものに挑戦し、なんとか半人前にフライフィッシングで魚を釣るまでに至った道のりを書き記します。

今回はリール選びについてご紹介します。

フライロッドの選び方はこちら

 

初めてのリール選び!

フライフィッシングのリールってどんなリールなの?

フライリールはルアー用リールと違い、その性能がキャスティングやキャスティング後のフライの操作、魚とのやり取りに関するドラグ性能などが求められる場面が多くありませんので(詳しくはキャスティング編で)、造形が非常にシンプルになっています。

ドラグ性能があるものがほとんどですが、基本的な役割としては「ラインを収納しておく巻き軸」と理解していただいて大丈夫です。

リールを語る上でよく出てくる用語に「ギア比」というものがありますが、(ハンドルを1回転させたとき:のスプールの回転数)ルアー用のスピニングリールでは1:5などのギア比が存在しますが、フライ用リールの大部分はこのギア比が1:1です。

つまりハンドル1回転に対してスプール1回転という、シンプル&モダンな作りと性能ということになります。

 

フライリールってどうやって選ぶの?

機能と役割を理解していただいたところで選ぶ際の分類についてご紹介していきます。

シンプル&モダンなフライリールといえど、快適に、より深く釣りを楽しむためにおおむね3つの作りで分類されています。

 

1.素材

現在のフライ用リールはアルミニウム素材のものがほとんどですが、アルミニウムにも品質の違いや造形方法の違い(型に流し込む鋳造品や削り出しなど)により重量や価格に違いがあります。(見た目のカッコよさも(-_-;))

他にも安価なものだとプラスティック製のものもあり、練習用にも良いと思いますが魚はこれでも十分釣れます!
(僕のおすすめする「フライセットもの」にはこのプラスティック製のリールが入っており、現在も活躍しております(・∀・)!!)

 

2.スプール形状(アウトスプールとインスプール)

これは、ラインを巻いているスプールがむき出しになっている(アウトスプール)か、フレームに囲われている(インスプール)かという違いで、簡単に申しますとスプールやラインに指を触れて回転を調整する(サミング)ができるかできないか、という事とスプールが囲われているかいないかによってライン自体やスプールに傷が付くリスクの高さが変わる、ということの2点です。

こちらははっきり言って最初の段階であまり気にする必要は無いと思います。
初めから高価なリールが欲しい!という方には申し訳ないのですが、慣れてきた段階で好みが出てきますのでそれからお考えいただいて大丈夫です。

 

3.ドラグ性能(ラチェット式ドラグとディスク式ドラグ)

ドラグブレーキの内部的な構造の違いによる分類です。
ざっくりとご説明すると、スプールに付いたギアに触れる部分に金属部品を付け、その抵抗によりブレーキがかかる(ラチェット式)か、スプールをディスク状のプレート部品で押さえつけてブレーキがかかる(ディスク式)か、という機構的な違いです。

実際に釣りをして感じる違いとしては、単にドラグの性能という面だけでみるとディスク式のほうが性能が良く、高価なものが多いです。

ドラグ音もディスク式はほぼ無音で、スゥ~スリスリスリ…とドラグが効きながらラインが出ていくのに対し、ラチェット式ではルアーリールに近い、カリカリ音でラインが出ていきます。

こちらもまずは安価なリールで双方の違いをお試しいただくことをおすすめします。まずは見た目で選んでも、魚を釣ることに関して支障はありません。

 

ここが肝心!「番手」で選ぶ

上記で素材、スプールとドラグをまぁ頭の片隅に置いておいていただきましたら、ここからは最重要な選択に入ってまいります。

「フライロッドの選び方」でも簡単にご説明しましたが、フライフィッシングの道具はこの「番手」を基準にタックルが組まれていきます。

フライフィッシングをやっていく上で頻繁に出てくる言葉でありますのでここからはちょっとだけ真剣にご覧いただけたら、と思います!

番手とは簡単に言うと「何番のラインを何メートル巻いておけるリールなのか」です。(リールの番手表記はおおむねの数字で「#1/2」や「#2/3」など2種類の番手をカバーできますよ、というように表記されているものが多いです。)

番手の数字が大きいほどラインが太くなりますのでリールの外径が大きくなり、重量も重くなります。

反対に番手の数字が小さいほどラインが細くなり、全体的に軽くなるということになります。

これらの要素は

1.釣る対象キャスティング時の遠投の必要性

2.使用するフライ

などにより判断していくことになります。

具体的な対象を例に番手を紹介します。(まだまだ半人前のタックルですのでベテランの方々から見た際の詰めの甘さはご勘弁ください(*ノωノ))

 

・小渓流で15㎝クラスのヤマメ・イワナを釣りたい!

ロッド・・・番手#2、長さ6フィート6インチ、ロッド調子スローアクション(軟らかい調子)

リール・・・番手#2/3

ライン・・・番手#2/3のフローティングライン(水に浮くライン)30m(リールに巻いている長さ)

・渓流で尺ヤマメを釣りたい!

ロッド・・・番手#4、長さ7フィート6インチ、ロッド調子ミディアムアクション(中間の調子)

リール・・・番手#3/4

ライン・・・番手#3/4のフローティングライン35m

・管理釣り場で50㎝級のニジマスを釣りたい!

ロッド・・・番手#5、長さ8フィート4インチ、ロッド調子ミディアムアクション

リール・・・番手#5/6

ライン・・・番手#5/6のシンキングライン45m

この「番手」の組み合わせを考えなかったり、全く無視してタックルを組んでしまうとただでさえ練習が必要なキャスティングが全く上手くいかなかったり、キャスト出来ても全く飛距離が出ない、最悪な場合はロッドが折れてしまうと言ったトラブルの原因となりますので「番手」の組み合わせはロッド・リール・ラインが大きく違わないように検討しましょう!

ネット上でも釣り具店でもたくさんのリールが並んでおりますが、こちらの記事を参考にしていただきながら番手の選択さえ間違えなければ、あとは見た目のカッコよさで決めてしまって大丈夫です!

ワンランクくらい大き目の番手を購入してしまったとしても、のちのち大きな魚を釣るために購入することになりますから(*ノωノ)
(ツーランク以上違う番手の組み合わせはやめておいたほうが無難です)

という訳でリール編でした。ライン・ティペット編はこちらへどうぞ。

ラインの選び方はこちら

                                               リーダー・ティペットの選び方はこちら

 

 

 

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