【渓流釣りにおすすめウェーダーと選び方】初心者は通気性より安価なPVCタイプで十分

竹内さん 著者紹介
元アウトドア用品販売員でフライフィッシング歴35年の竹内です。店頭だけでは伝えきれなかった商品選びのノウハウを書かせて頂きます。

 

渓流釣りでのウェーダーの種類と選び方

渓流釣り用のウェーダーは長さや素材ごとに多くの種類が存在するので、まずはウェーダーの種類と選び方についてご紹介します。

 

【長さ】渓流釣りでは腰までがおすすめ

ウェーダーは股下までの短いものから、胸までの長さがあるものまで3つのタイプがあります。

  1. ヒップウェーダー/脚部まで
  2. ウェストハイ/腰まで
  3. チェストハイウェーダー/胸まで

 

チェストハイ(胸まで)ウェーダーチェストハイウェーダー

 

本流など大渕がある場所に入る場合はチェストハイ(胸まで)が、遡行メインの場合ウェストハイ(腰まで)が基本選択になると思います。

チェストハイでも遡行は出ますが、運動量が増えるのでいくら透湿素材といえども蒸れが気になると思うので、お勧めはウェストハイです。

 

 

【素材】安価なPVCタイプがおすすめ

素材ごとに保温性と透湿性(蒸れにくさ)に違いがあります。

  1. PVCタイプ:透湿性が無く安い
  2. ネオプレンタイプ:保温性が高くやや高価
  3. ゴアテックス等:透湿性があり高価

PVC素材のものは安価で頑丈なので、最初の一品としてはお勧めですし、藪漕ぎがきつい場所にも使えます。ネオプレンやゴアテックスなど表記が無い安いウェーダーはPVCと認識して良いと思います。

ネオプレンは発泡ゴムを素材として使っているので、渓流釣りにおいては解禁直後の寒冷期位しか出番がありません。

ゴアテックスのような透湿素材のものは高価ではありますが、遡行をするような渓流釣りの場合には蒸れ感が少なくて非常に助かりますし、PVC素材に比べると軽量という長所もあります。

注意
PVCタイプは蒸れ感があるため、夏場や長時間歩行する場合は不向きです。

 

 

【靴底】渓流ならフェルトタイプが無難

靴底の違いによって歩行中の滑りにくさが違います。

  1. フェルトタイプ
  2. フェルトスパイクタイプ
  3. ゴム底タイプ

フェルトはコケに強いですが乾燥した石では滑りやすく、ゴム底は石には強いですがコケではフェルトに劣ります。

 

 

【靴はセットか?】手軽な釣りならブーツタイプでOK

  1. ブーツタイプ:靴もセット
  2. ストッキングタイプ:靴は別売り

ブーツタイプは長靴が既についているので、ウェーダーを履くだけで川に入れます。一方、ストッキングタイプは足の部分がネオプレンと言う靴下状で、ウェーディングシューズと呼ばれる靴が別に必要になります。

大きな違いは、ブーツタイプは長靴で、靴紐で足元を縛れるシューズと違い、フィット感は余り良くありません。更に靴の部分がゴムなのでシューズに比べると重くなりがちです。

余り長時間の歩行には向かないので、車から降りてすぐの場所や、足場の安定した中流域、渓流釣場や、キャンプついでに釣りをすると言った短期で短距離な釣り向けと言えます。

本格的に歩いて遡行をしてとなると、どうしても足元の負担が多くなるので出来るだけ軽量にしたい、また、足元もしっかりと固められるシューズを使う方が向いているため、ストッキングタイプがおすすめです。

 

ストッキングタイプストッキングタイプのウェーダーとシューズ

 

 

渓流でおすすめのウェーダーランキング

 

【1位】ダイワ スーパーブレスウェーダー

 

参考価格 25,000円程度
タイプ ウエストハイ
軽さ
通気性
シューズ 付属されている

こんな人におすすめ◯】高耐久性なので長く使いたい方
こんな人には不向き✕】ブーツフットなので、遡行主体には不向き

釣具メーカー大手のダイワが提供する透湿防水機能があるウェーダーで、最初の一本には十分なスペックを備えています。

 

【2位】Goture(ゴチュール)チェストハイウェーダー

参考価格 13,000円程度
タイプ チェストハイ
軽さ
通気性
シューズ 別売り

こんな人におすすめ◯】移動が長い人向き
こんな人には不向き✕】気軽に履き替えたい人、脚が長い人

 

1位でご紹介したスーパーブレスウェーダーはウェーダーと靴がセットになったブーツタイプでしたが、こちらは靴が別売りのストッキングタイプです。

下記のようなウェーディングシューズと組み合わせて利用します。

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シューズと別れている分歩きやすいですが、脱着が面倒な面があるので何度か着替える釣りの場合は少し面倒かもしれません。一方、転倒時にウェーダーに水が侵入して足先が浮き輪のようになり「ひっくり返る」リスクはシューズ別タイプの方がリスクは小さいと言えます。

ゴチュールのウェーダーは軽くてコスパが良いモデルですが、脚部分がやや短いようなので体のサイズと比べて脚が長い人には不向きです。

【関連記事】渓流釣り用ウェーディングシューズのおすすめと選び方

【渓流釣り用ウェーディングシューズのおすすめ】ウェットウェーディングに必須の道具一式

 

アマゾンなら無料返品可能

アマゾンで購入したウェーダーやシューズは30日以内であれば無料で返品やサイズ変更が可能です(一部の出品者を除く)。

アマゾンの返品・サイズ変更

【引用】アマゾン公式サイト

 

【3位】シマノドライシールドストッキングウェーダー

参考価格 25,000円程度
タイプ ウエストハイ
軽さ
通気性
シューズ 別売り

こんな人におすすめ◯】移動が長い人向き
こんな人には不向き✕】気軽に履き替えたい人

 

2位のウェーダーと同様、靴と別れているタイプのウェーダーです。

 

 

【4位】Foxfire TRバーティカルツーシームウェーダー

 

参考価格 50,000円程度
タイプ ウエスト
軽さ
通気性

透湿性能最高峰のゴアテックス素材のウェーダーです。

こんな人におすすめ◯】遡行主体や移動の長い人、耐久性と透湿性が必要な人
こんな人には不向き✕】気軽に釣り場で履き替えたい人

 

 

【5位】ダイワ PW-3205Rパワーウェーダー

 

参考価格 15,000円程度
タイプ ウエスト
軽さ
通気性 ×

こんな人におすすめ◯】ともかく丈夫でタフなウェーダーが欲しい人
こんな人には不向き✕】軽量性や透湿性を必要とする遡行主体の人

 

サイズ変更可能

アマゾンで購入したウェーダーやシューズは30日以内であればサイズ変更無料です(一部の出品者を除く)。

アマゾンの返品・サイズ変更

【引用】アマゾン公式サイト

 

 

【要注意】シューズの紐を隠す

ウェーディングシューズとウェーダーを別で履く場合、シューズの紐を隠す必要があります。

紐を収納しておかないと、靴紐と逆側の足の金具が絡まって、前につんのめることがあります(渓流ではこけた拍子に命を落とす危険も)。

それを防ぐためにウェーダーには金具がついており、これを靴紐に引っ掛けることで余分な紐を隠すことが出来ます。

ウェーディングシューズの紐の隠し方

 

渓流ウェーダーの履き方
右ののように裾で金具も隠します

 

 

渓流釣りでのウェーダー選び方のまとめ

まずは手近な釣りであればヒップウェーダーやウェストハイのブーツタイプがおすすめです。素材は安価な非透湿のPVCで良いでしょう。

渓流域の遡行をする場合、ウェストハイのストッキングタイプのウェーダーにウェーディングシューズを組み合わせると良いでしょう。薮の濃い場所では素材はPVCでも良いと思います。

ポイント!
本流・大河川はチェストハイ、ストッキングタイプ+ウェーディングシューズがおすすめです。

 

夏の渓流はウェーダー無しでもOK

夏場の暑い時期は水に濡れても問題ないので、ウェーダーを使わず、ラッシュタイプの速乾性(撥水性)タイツと速乾性短パンを使用するスタイルがおすすめです。

1万円ほどと価格がやや高いですが、登山メーカーのファイントラックが出しているフラッドラッシュシリーズのタイツが超撥水加工をしており、水に濡れても濡れ冷えが起こりにくいので愛用しています。

このスタイルの場合は脚部が薄いタイツ生地のみになるので、脛や膝の保護にネオプレン素材の「スパッツ」と呼ばれる脚絆で保護をします。足元はネオプレンソックスを履き、ウェーディングシューズや渓流靴等を用います。

ウェーディングシューズの選び方とおすすめランキングはこちらでご紹介しています。

【渓流釣り用ウェーディングシューズのおすすめ】ウェットウェーディングに必須の道具一式

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