著者紹介
元アウトドア用品販売員でフライフィッシング歴35年の竹内です。店頭だけでは伝えきれなかった商品選びのノウハウを書かせて頂きます。

ランタンの選び方

ランタンには下記の3つの種類があります。

それぞれの選び方をご紹介します。

光量のある灯油ランタン

灯油ランタンはランタンの種類の中で一番光量があり、明るく周囲を照らせます。しかし大型で少々重いものが多く、点火前には燃料室の圧力を上げるポンピングと言う操作が必要など、扱いには様々なハードルがあり、使用後のメンテナンスも必要とします。

燃料は灯油をさらに精製した白灯油（ケロシン）を使用します。最近ではホームセンターのアウトドアコーナーに置いてある場合もありますが、やや入手性が悪い面があります。

発光部はマントルと言うものを使いますが、衝撃に弱いので常に予備を用意します。

また、テント等の閉鎖空間での使用は一酸化炭素中毒や火災の恐れがあるので使用禁止です。

手軽なガスランタン

ガスランタンはガス缶が二種類存在します。アウトドアや登山などで見かけるOD缶と、家庭で卓上コンロなどに使われているカートリッジ、CB缶です。

本格的な登山でなければCB缶の物がガスカートリッジの入手性にも優れ、価格も安く済み、接続部はJIS規格で定められているので基本的にはメーカーの組み合わせにこだわらず使用出来ます。（ただし、異なるメーカー同士の使用では製造物賠償責任法の適用外になる可能性があるので、基本的にはランタン部とガスカートリッジは同一メーカーで揃えましょう）

ガスランタンでもマントルと言う発光部が必要になり、灯油ランタン同様衝撃に弱い部分になります。常に予備の持ち運びが必要になります。灯油ランタンに比べると、ガスカートリッジを接続すれば使える状態になる分、扱いは楽になります。

灯油ランタンに比べると光量が劣るので、オートキャンプの様な光量の必要な場面では暗く感じる事が多いでしょう。それでも手元の補助には十分使えます。灯油ランタン同様、燃焼発光ですのでやけどや火の取り扱いには注意が必要です。また、テント等の閉鎖空間での使用は一酸化炭素中毒や火災の恐れがあるので使用禁止です。

テントでも使えるLEDランタン

最近では明るさのあるLEDランタンが出回り、電池も小型化しているので現在のメインランタンに位置づけられるようになってきました。最大の特徴は火力を必要としない為熱が発生せず、酸素も消費しないので安全にテント内の照明として使える事です。

特に単３型電池を使用するタイプは小型で軽量なので持ち運びにも邪魔にならず、テントサイトや河原でのカーサイド照明にも万能で使えます。LEDでは衝撃が加わってもフィラメントが壊れる、いわゆる球切れが無い点も強みです。

冬季の使用を想定しないキャンプベースの渓流釣りなどでは、低温における電池の性能低下を考慮する事も無いので、最も理想的なランタンとも言えそうです。

もちろん機能面だけではないのが道具の面白い所で、LEDランタンの燃焼音がしない静かな発光と言うのが良い面と、ガスランタンなど、少々燃焼している音があった方が落ち着くという面もあったり、灯油ランタンの、毎回のメンテナンスで道具への愛着が増すと言う面もあります。

ただ、各項で書いてある通り燃焼発光の物は火災や不完全燃焼などの危険性があるので、テント内などの密閉空間では使用禁止です。

それでは、それぞれのおすすめランタンを紹介します。

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