前日は西伊豆でアマゴの稚魚を観察できただけに終わりましたが、この日こそ2022年最初の一匹を手にしたいと西伊豆にある小土肥大川に入りました。
小土肥大川も釣り人社さんのサイトでは、アマゴが生息している漁協が無い河川(無料で釣りができる)と紹介されていました。
戸田から南下する途中、富士山が見送ってくれました。
小土肥の石神神社近くから
Google Mapでは記載がありませんが、道路の北側を川が流れています。
川は落差があるポイントが多く、アマゴの隠れる場所が多そうで期待が高まります。
どう考えてもアマゴが居そうにしか思えません。
まずは毛針を浮かべて流し続けたものの魚の反応がなく、続けて毛針を沈める釣り方に変更します。
前日、毛針をうまく深場まで入れられなかったことを反省してこの日は「おもり」を準備してきました。うき+おもり+毛針で深場まで沈めてみたものの、今度はおもりが重すぎて浮きが役目を果たさず、脈釣りのようになってしまいます。
日が高くなり、飛んでいる羽虫が目立つようになったため、再度毛針を浮かせてみます。小さな流れ込みに毛針を浮かべたところ、何かが水面の毛針をついばみました。
その魚は小さすぎて口に毛針を入れられないようです。アブラハヤでしょうか?
3センチほどのアマゴの稚魚の群れでした。
奇跡的に釣れたりしないだろうかと毛針を何度も何度も浮かべましたが、何度も甘噛みされるだけでした。
* * *
毛針を浮かせても沈めても釣れないので、苦肉の策でルアー釣りに変更します。
するとルアーを投げて10分ほどしたとき、ラインの先に違和感を感じました。
あまりにサイズが小さすぎて針先の正体が魚だと思えませんでしたが、アマゴです。大きさは7センチと、私の2022年の一匹目にふさわしいサイズとなりました。
もう少し大きな魚をばらした後、大きな淵にルアーを投げて沈めると、竿先に違和感を覚えたので大きくアワせてみます。すると、先ほどとは違う重たい感触が。
海で釣ってるわけじゃないんだから、こんな巨大な魚が居るわけないのに「万に一つがあるかもしれない」と、ラインの先を必死に凝視してしまう自分に恥じ入るのでした。
「目の前にそびえ立つ堰堤を越えれば、楽園が待っている。」
釣り人が渓流で必ず陥る勘違いです。この日の私も定番通りに勘違いし、フェルト底ではほとんどグリップが効かない地面に怯えながら、何とか堰堤を越えました。
いつの間にか周囲には飛んでいる昆虫も増えてきました。毛針の出番です。
楽園に毛針を浮かべれば確実に釣れるはずですが、毛針には何の反応もありません。
上流を目指すと、大きな滝が現れました。
素晴らしい地層です。(柱状節理というらしい)
ここが楽園だったかとルアーを投げると、4投目で魚が掛かりました。
先ほどと同じくパーマークが丸っこいアマゴです。
かなり深みもある滝壺なのであと3匹くらいは釣れるかと思いましたが、結局釣れたのはこの小さなアマゴだけでした。
滝壺に魚はもう居ないのでしょうか?カメラを沈めてみます。
ざっと数えたところ25匹ほどのアマゴが居ました。
春以降のアマゴやヤマメは激しくなわばり争いをしている印象でしたが、冬場はこんなに密集して群れているのですね。つまりは餌を積極的に摂っていない可能性が高いということでしょう。従って、釣れないのも当然のこと。
釣れなかった根拠を見事に導き出すことが出来、川を後にすることが出来ました。
【ロッド】安くてコンパクトなルアー竿
2023年以降は↓を使っています。
【リール】2000番のリール
【ライン】PEライン0.6号(無くても大丈夫です)
【ライン(リーダー)】8ポンドのナイロンライン
【ルアー①】シルバークリークミノー50シンキング
【ルアー②】スプーン・pure3.5g
【ルアー③】スプーン・D-Sライン5g