和歌山紀南エリア・日高川支流丹生ノ川でアマゴ渓流釣り①

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和歌山の紀伊田辺駅から私と、私よりさらに出来の悪い兄というアホアホコンビでレンタカーに乗って山に向かいます。

今夜泊まる宿は素泊まりで近くに飲食店も無いので、道中にあるスーパーに立ち寄って買い物をしようと思います。助手席で第二関節まで使って賢明に鼻くそをほじくっている兄を乗せて運転していると、どうやら目的地のスーパーを通り過ぎてしまったようです。

助手席の鼻くそほじくりマシーンがスマホでマップを立ち上げると、下のスクリーンショットのように行き先を示しています。

さて問題です。この場合、車は南に直進した後、左右のどちらに曲がる必要があるでしょうか?

 

 

もちろん、左折です。小学校3年生以上であれば、ほぼ間違いなく正解できる問題では無いでしょうか?

チラとマップを確認して左折することを確認した私に鼻くそ兄は、

「え、なんで?!右ちゃうの?ホラ。」

と言いながら、なんと彼はそのスマホを砂時計を倒すかのように、くるんと一回転させて上下を入れ替えました。

するとスマホはさも当然のように上下を一回転させて元通りの表示に戻りました。

画面を固定していなければスマホは天地を認識して表示を回転させるくらいのことは、You Tubeで育った世代なら4歳児でもわかるかもしれません。

30代後半の彼は営業として介護施設に対してIT化を進める仕事をしており、介護施設のアナログ職員に「これからは介護現場もIT化して省力化を進めましょう」などと上から目線でほざいているのだそうです。そんな彼がスマホの地図と紙の地図の違いがわかっていないことに驚き、私も一回転しそうになりました。

私と兄が揃うとスーパーに到着するだけでも冒険の一つになりますが、なんとかスーパーの駐車場に到着しました。

また、兄をバカ呼ばわりしている私も相当のもので、駐車した車は白い枠の中で斜に構えたように収まっています。

斜めに駐車してしまった車

 

兄が兄なら私も私、二人で足りない知能を補完しながら買い物をします。兄は仕事後の半休を使って釣りに来ているので、スーツ姿で袋詰めしている姿がなんとも言えません。

 

二人揃うと不具合は多発するもので、夕食にしようと購入して袋にしっかり入れたはずの寿司が勝手に回転寿司となって炸裂していたようで、透明のパックを飛び出してビニール袋まで展開してしまいました。

この寿司を宿まで搬送することは困難と見て、駐車場で二人でムシャムシャします。

「寿司はレモンをかければ醤油無しでも美味しいな」
「そうだな。イケるな。」

夜ご飯が大幅に減ってしまったことは忘れ、上機嫌で川へと向かいました。

 

 

丹生ノ川ヤマセミ温泉館近く

 

晴れ続きの後で渇水だったように見えましたが魚の活性は高く、毛針を浮かせるとすぐにアマゴが釣れました。

和歌山日高川丹生ノ川アマゴ渓流釣り

 

尻尾のあたりのパーマークに特徴があるヤマメです。リリースすると、勢いよく深みに走って行きました。

 

 

釣り方はのべ竿と毛鉤のチョウチン毛鉤釣りです。釣り竿は普段は安いダイワのリバティクラブを使っていますが、6メートルだと重いのでシマノの天平を導入したところ、6メートルなのに片手で取り回せるので非常に楽でした。

 

和歌山日高川丹生ノ川アマゴ渓流釣り

ちなみに、このようにサイトに掲載しているアマゾンなどのリンクを使って買い物をして頂くと、購入代金の約4%の紹介手数料が私に入ります。

つまり、2万円の竿を勝って頂くと私には800円のお小遣いが入るということです。

悪いことは言いませんのでとりあえず買いましょう。釣りで使わなくたって構いません。仕事場に持っていけばプレゼン時の指し棒を含めていざというときに使えますし、自宅に置いておいてもやはりいざというときに使えます。4本は買いましょう。

 

さて、この日はアマゴの活性が高いようで、流れ込みの脇でアマゴが空中の虫に飛びかかっているのが見えました。飛んでいる虫のように毛鉤をブラブラしていると、恐らく同じアマゴが空中まで飛び出してきました。

 

アマゴが虫を食べに来たのかと思っていましたが、飛び出してきたアマゴをスローで見てみると、口は開けていいないようでした。では一体何をしに来たのでしょうか。

時々ルアーや毛針を食べるのではなく頭でつつきにきているのを見かけますが、空中の虫を食べるのも食事ではなく遊びの一貫だとすれば、この魚はますます面白いなと感心です。

初日から存分に楽しんだ後、兄の運転で宿に向かいます。運転するとすぐに眠くなる我々兄弟は、宿まで1時間の運転を30分ずつの前後半で分けて、前半は兄が、後半は私が運転することにしました。

私は後半の運転に備えて兄の助手席で少し仮眠します。車を出して10分ほどが経過して寝ているのか起きているのか、最も心地よい時間を過ごしていると、過去に経験したことの無いほどの全力の急ブレーキが踏まれました。山道なので車は40キロほどしか出ていなかったと思いますが、本当の意味での全力のブレーキを踏まれると深く倒していた椅子から体がダッシュボードにぶつかりそうなほど前のめりに。私は瞼を開けるまでのわずか一瞬で、ドラマで見たような二台の自動車同士がライトを強く照らし合いながら深く正面衝突するシーンを正確に描くことができました。

しかし車が止まってもなんの衝撃もありません。瞳孔を目よりも大きく開いて何が起きたのかと運転席を見ると、

「う、うさぎが!うさぎさんが出てきた!!」

と兄が車の前方を指差して叫び、突然うさぎが飛び出してきたことに驚いてこれまで人生で踏んだことが無いほどの強さで急ブレーキを踏んでしまったことを必死になって弁解していました

うさぎの飛び出しに驚いたのは良いとして、私に死を覚悟させたほどの急ブレーキを踏んだ男が原因になったうさぎに対して「さん付け」で呼んでいたことに妙な感情を覚えました。どうしてそこだけ丁寧なのでしょうか。

 

その夜は安宿である龍神温泉元湯別館で二人でしんみり食事をして過ごします。ここは元々国民宿舎で、現在は田辺市は運営から手を引いて龍神温泉が建物を無料で借りる形式で運営している施設なのだとか(恐らく)。

二人で酒を飲んでいても特に話すことがあるわけでもなく、羽虫を撮影して時間をつぶしました。

 

翌日は日高川でアマゴを狙いました。

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