関東から来た永森くん(仮)と5日間滋賀で釣りをすることに。永森くんは私の周囲に居る中でも屈指の釣り中毒です。
「寝てる間に移動できれば、釣りできる時間が長く取れる」
という理由から彼が関東から滋賀への交通手段として選んだのは新幹線ではなく夜行バスでした。
そのため早朝の5時45分に駆り出され、寝ぼけ眼のまま琵琶湖に到着です。
鵜川
関東ではあまり釣ることが出来ないのか、彼がハスが釣りたいというので1週間前にハスの姿を大量に目撃した、鵜川近くの湖岸に入りました。
いつもならまだ夢の中にいる時間に、今日は琵琶湖の中に居ます。
天気はあいにくの雨に加えて強い風を伴っているものの、同行者は解き放たれた野生動物のようにアドレナリン大放出で「ハス釣ってハッスル!!」などと、寒いことを言い放っています(私が言ったわけではありません)。
私も気分が乗らないままにルアーを投げてみますが、全く反応がありません。
ハスなど居ないのでは無いかと同行者に近づいて声をかけたところ、彼はこっそり一匹ハスを釣り上げた後だったようです。けしからんやつめ。
「スプーンを動かした後、沈める時に釣れるよ」
ガイドをするはずの私が遠方からやってきた人に平然とアドバイスを受けていることに違和感を覚えつつも、彼に言われたとおりにスプーンを投げると一投目で釣れました。
私が鵜川を訪れた当初「ハスなんて珍しくもない魚をなぜ釣りたがるのか?」と疑問に思っていましたが、釣り上げたハスをよく見ると、その繊細すぎる色合いは触れることをためらうほどの美しさでした(それでもやはり、撫でてしまいました)。
その後雨脚が強くなってきたので別の河川に移動します。
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続いて、湖北の河川(名前失念)に入りました。
川にはアユが絨毯を敷き詰めたように大量に入り込んでおり、ルアーに何度か掛かりました。
通常、成魚のアユは20~30センチの大きさになるそうですが、琵琶湖のアユは苔ではなくプランクトンを食べるので成魚でも10センチ前後のサイズにしかならないそうです。
さらにミノーを投げていると、大きめのハスが釣れました。大量のアユを追いかけて川に入ってきているのでしょう。
「大きめの」と書きましたが、先程釣ったハスより大きいというだけで、ハス全体の中での立ち位置はわかりません。
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2日目は琵琶湖の最北端あたりを流れる大浦川の河口に入ります。南湖に比べてバスの数は少ない一方「北湖のバスはデカイぞ」という噂を聞いたことがあります。
河口に隣接する形で大浦漁港という立派な港が存在しており、街全体が昭和の漁師町の顔です。
水は琵琶湖と思えないほどに澄んでおり「こんなに美しい湖で竿を振るだけでも爽快だろうな」とルアーを投げてみると、買ったばかりの竿が根本から折れました。
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こちらの竿を無邪気におすすめして小遣いを稼いでやろうと思っていましたが、一度しか使っていないのにあっさりと折れてしまい、私のの企みもあっという間にへし折られた格好になりました。
返品の期限内だったので無料で交換が出来ましたが、次回すぐに折れたらこの場で散々に書き散らしてやろうと思います。
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別の竿に持ち替えて、釣りを再開します。
目の前にはどうやら小さなブラックバスが群れているようです。ワームを投げればすぐに釣れるかと思いましたがなかなか賢く、食ってきてくれません。
当初の「デカバスを釣ってやる」という気概はどこへやら、ワームをどんどん小さくして、ムキになって釣り上げてやりました。
「北湖のバスはデカイぞ」
といつかの誰かの声が浮かびそうになるのを必死でかき消し、小バスをうっとり眺めます。
その後大浦川の上を通る橋の下に45センチほどの大きなブラックバスが二匹見えたので執拗に狙ってみましたが、釣れてきたのはやはり小さなブラックバスだけでした。
翌日は滋賀県北部にある漁協が無い河川で渓流釣りをします。【続きはこちら】