10センチほどのブラックバスを必死になって釣り損ない続けた翌日は、滋賀県北部にある漁協が無い河川で渓流釣りをしました。この日も関東から来た永森くん(仮)と2人での釣りです。
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※この河川は漁協が管轄していないポイントで、希少な天然のトラウトが生息している可能性があるので、釣り場は有料記事のみでご紹介します。
昨日までの雨の影響で河川は濁り、水量も増えています。
延べ竿に短い糸と毛針を結びつける「チョウチン毛針」方式で釣ります。
毛針は気分で選択しており、飛んでいる虫のサイズや色を参考にすることは一切ありません。
するといい加減に選んだ白い毛針に派手に飛びついてきた魚がありました。
この河川にアマゴとイワナが生息していることは知っていましたが、外来種であるニジマスの姿を見るとは思いませんでした。
「釣った外来魚は食え」
「殺せ」
というご意見を持たれている方もいるようですし、この川にニジマスだけが繁殖して在来種が死滅するとすれば、好ましくないことは間違いありません。
魚体を山に放ってしまえば簡単に殺すことは出来ましたが私にはなぜだかそれが出来ず、河川にそっとリリースしました。無論、後悔はしていません。
一方、同行者はルアーで20センチほどのイワナを二匹釣り上げたところで雨が強くなってきたので、休憩を兼ねて大きく移動します。
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琵琶湖の浜辺の適当なところに車を停めて、竿を出します。
ハスやブラックバスすら遊んでくれないので釣りを諦めてカメラを水中に沈めると、アユの大群とそれにすっかり溶け込んでいるブラックバスを見つけました。
最後に颯爽と横切るオイカワも綺麗です。
ブラックバスはどの時点でアユの群れに加わり、どこではぐれるのでしょうか。まさかアユに混じって産卵するわけではないでしょう。
同行者もそろそろ釣りを諦める頃かと顔を上げると、なんと竿を大きくしならせています。
まるで海で青物でも掛けたかのような絵面です。何の魚かはわかりませんが強く引いているらしく、15分ほど引いたり引かれたりを続けていました。
大きなブラックバスか、鯉か、ニゴイか、ビワマスか、はたまたビワコオオナマズか?
琵琶湖の魚に詳しくないので何が掛かっているのかドキドキしながら姿を確認すると・・・。
ルアーをしっかりくわえています。この時期の溢れんばかりのアユのご馳走に鯉もありついているということなのでしょうか。
鯉は灰色というイメージがありましたが、黄金色と言って良いくらいに輝いています。
釣り上げた友人は「琵琶湖に来た甲斐があった」と大喜びです。
翌日からは漁協が無い石田川で渓流釣りをしながらテント泊を楽しみました。