今年は例年と比較して釣りの頻度を控えているので、いつも以上のワクワク感を持って北海道に降り立ちました。
網走川の釣り場としては現地在住の方に教えて頂いたポイントがあったのですが、それを忘れて別のところから入ってしまいました。
網走川もみじ橋
夜に女満別空港まで同行者を迎えに行く予定があるので空港近くで釣りをしようと思っていましたが、ひどく濁っていたので上流まで移動してきました。
一秒でも早く釣りたいという衝動を抑えられず、手を震わせながら車を停めて道具を準備していると、レインウェアが無いことに気付きます。
確か飛行機に乗り込む時に、防寒用に座席まで持ち込んだ記憶はあるので、そのまま座席に置いてきた可能性が高そうです。
ピーチのコールセンターに電話すると
「只今大変混雑しております」
のコールが流れます。とはいえ3分くらいで繋がるだろうと待機していると、4分経過、5分、6分、7分、8分・・・と時間は過ぎていき、結局16分経過した時点でも
「只今大変混雑しております」
という、カサカサに乾ききった女の声が続くばかりです。
旅行のハイシーズンでも週末でも無いのにこれだけつながらないということは、コールセンターはワンオペなのかもしれません。
雨具は未だ自宅から出ていなかった同行者に持ってきてもらうことにして、ひとまず釣りをすることに。
網走川にミノーを投げ込むと、イワナが釣れました。
ドラグが鳴ってどんどん糸が出ているので大きな魚かと思いましたが、水流を受けて重くなっただけの小さなイワナでした。
その後、ミノーから気まぐれにスプーンに変えてみると、今度は少し大きな魚が釣れました。
30センチほどあり、本州で釣れたら大物と言えるでしょう。
魚が釣れて上機嫌と言いたいところですが、私は生来の貧乏性です。すでに古いものではありますが、まだ現役で使えるレインウェアのことが忘れられません。
何度もピーチのコールセンターに電話をかけますが人間が電話口に登場することはなく、電話料金だけが加算されて行きます。
その後メールで問い合わせたところなんとすぐに返事があり「出発地である大阪でお預かりしています」とのこと。
関空発→女満別着の便で発見した忘れ物をなぜ大阪に持って行ったのでしょうか?ピーチ側の輸送コストとしても女満別空港で管理した方が安いでしょうし、忘れ物をした愚か者の目線になっても、女満別空港で預かってくれていた方が便利なので、なぜ関空に持っていかれてしまったのか不明です。
2年前のピーチ釣り竿事件依頼のトラブルに発展するかと思いましたが、今回忘れ物をしたのが私なので、文句を言う筋合いはありません。
関空に戻った時に受け取ることにして、釣りを再開します。
美幌川
その後場所を変えて、美幌川に入りました。
大変平坦で、ドブみたいな河川です。
ミノーを投げると、イワナが釣れてきました。
18時には同行者を空港に迎えに行かないといけないので、それを見越して早めに釣りを切り上げる必要があります。しかし欲をかいてスプーンで深場を丹念に攻めたところ、うっかり川底にルアーを引っ掛けてしまいました。
6日間に渡る北海道遠征の初日に無くすのはレインウェアだけにしたかった。己の脳みその足りなさと欲深さを改めて見せつけられる格好となり、初日の釣りを終了しました。
遠軽の夜
翌日の釣り場への移動途中に当たる遠軽という町に宿泊しました。およそ文化祭に毛の生えたような飲食店しか無いだろうと思っていましたが、その街並みは「小新宿」「小なんば」と呼んで良いほどに賑わっていました。
ほんの小さな街に、無数のスナックが集まっています。
これだけ遠軽に飲食店が充実している理由は
- かつて国鉄(JR)の大きな拠点があった
- 車で10分の湧別からも人が来る
- 林業で盛ん
などがあるそうです。コロナの影響もあり閉店しているお店も多いですが、車でここを訪れれば漆黒の闇に突然浮かび上がる歌舞伎町に驚くことは間違いないでしょう。
ちなみに、遠軽にお店が多い理由は自分で調べたわけではなく、遠軽にある「シナモン」というお店で聞きかじったものです。シナモンはお酒も豊富でスープカレーも美味しく、ご主人の歴史トークも楽しいお店でした。
当日宿泊したまつや旅館さんがボロくて少し臭くて素泊まりで4,200円と安くなかった(接客はとても良いです)ことにガッカリしていた我々を遠軽の寂れたネオン街の街並みと甘めのお酒が潤してくれました。
【ロッド】バス用の安いルアー竿
【リール】2000番のリール
【ライン】PEライン0.6号(無くても大丈夫です)
【ライン(リーダー)】8ポンドのナイロンライン
【ルアー①】シルバークリークミノー50シンキング
【ルアー②】スプーン・pure3.5g
【ルアー③】スプーン・D-Sライン5g