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九頭竜川のサクラマス釣り
2018年と2019年に合計10日間、福井県九頭竜川で竿を振り続けましたが、サクラマスが釣れた感動で膝を震えさせることも無く、寒さで全身を震えさせた上に10個ほどのルアーを九頭竜川に捧げただけでおめおめ帰ってきた釣れないニートです。
サクラマスの釣果どころか魚の反応すら得られなかった私ですが、その際に仕入れたサクラマスが釣りやすい時期やポイント、道具などの情報を記録します。
【九頭竜サクラマスの時期】ピークは4月
福井県の九頭竜川でサクラマス釣りが可能な時期は2月1日~5月31日です。(一部2月15日まで禁漁のエリアがあります)
中でも、サクラマス釣りの盛期は3月後半から4月と言われています。特に3月前半までの福井はとても寒いので、過ごし易さを考えても、3月後半以降に行くのがおすすめです。
2021年も2月1日にサクラマス釣りが解禁しましたが、釣果は今ひとつのようです。
九頭竜川の一部でサクラマス解禁 福井:中日新聞Web https://t.co/2L0NrEr9uU
サクラマス釣りが高じて福井に引っ越してきた人もいるほどの人気の魚ですが、今年の初日はあまり釣れなかったようです。現在は福井市の高屋橋〜北陸自動車道九頭竜川橋間のみ解禁です。
— 中日新聞福井支社報道部 (@fukui_chunichi) February 1, 2021
次の当たり年は2022年?
サクラマスは当たり年が3年に一度来ると言われています(ある年に産卵したサクラマスの多くが3年後に戻る)が、2016年と2019年が当たり年だったので2021年も多くの遡上数は見込めないと思われます。
ちなみに、昨年の2020年は「過去10年で最悪」と言われる結果でしたが、毎年最悪の年を更新しているような・・・。この状況は長良川のサツキマスと同様です。
【九頭竜川サクラマスのルール】挨拶を忘れず
サクラマス釣りが初めての方に向けて、基本的なルールやポイントを記載します。
渓流釣りでは川に入る際に、隣の釣り人と500メートル以上は間隔を空けて川に入るのがマナーになっているようですが、サクラマスはそれとは別のルールになります。
上の写真のように、人気ポイントには釣り人が密集します。2人の釣り人に挨拶をしながら、その間に入れてもらいましょう。彼らも誰かと誰かの間から入った身なので、新しい釣り人をにらみつけるようなことはありません。
さらに言えば両隣のおじさんも全く釣れておらず(の可能性大)話し相手を求めている節すらあるので、「釣れてますか?」などと声をかければニコニコして返答してくれることが多いです。(この点で、なまじ釣れてしまう北海道の鮭釣りよりも釣り人穏やかです。)
【九頭竜サクラマスの心がけ】分の悪い博打
私は「九頭竜川に行って毎日竿を振っていれば釣れるだろう」と思っていましたが、よくよく考えてみれば私の想定よりも大幅にサクラマス釣りは確率が低い釣りのようです。
例えば2019年の中でも3月15日(金)は大変よく釣れた日で、越前フィッシングセンターに報告されているだけでも14人がサクラマスを手にしています。
釣果報告ページの一部
出典:えちぜんフィッシングセンター
http://echizenfishing.sakura.ne.jp
「1日で14人も釣れるんだ」
「3匹釣ってる人もいるんだし、もしかしたら」
とバカな私は考えてしまいました。
しかし、よく考えて見ると、この日サクラマス釣りに挑んだ人は少なくとも70人はいたでしょう。そこから逆算すれば釣れた人はわずかに20%、釣れなかった人は80%です。
さぁ、ここでクイズです。何をしてもセンスが無い私が、上位20%に入れたことなんて、これまでの人生で一度でもあったでしょうか?
いつだって跳び箱を上手に跳べずに、一番端っこの小さな跳び箱と戯れている集団に、私はいた。つまり、確率から考えても私が釣れる道理はそもそも無かったのです。
まして、当たり年と言われる2019年の、さらにその中でもよく釣れた3月15日でさえ、この確率です。
2020年にカウントされたサクラマスの数は2019年の1/10程度と言われているので、1日の間で釣れる確率は2%以下という衝撃的な数値が想定されます。
それでも毎年九頭竜川がサクラマス釣り人を惹きつける魔力も存在しており、
「金がかかるけど、博打みたいに中毒性があるんだ」
「やめたいけど、なかなか辞められないよ」
などの意見を多く聴きます。
確率が低い分、釣れた時の感動やバラしてしまったときの興奮はものすごく大きいらしいです。
釣ったこともバラしたこともないので、知らんけど。
【九頭竜サクラマスのポイント】有名釣り場5選
福井の釣具屋・越前フィッシングセンターで配られるサクラマスポイントマップです。赤い印が、主なポイントです。
サクラマスの釣り場は、渓流釣りのポイントのように秘匿されておらず、釣具屋などに行けばとても丁寧に教えてもらえます。その際に頻繁に登場する5つのポイントを覚えておくと便利です。
- 短大前
- 天池橋
- えちぜん鉄道
- カントリー
- 高屋橋(最下流ポイント)
高屋橋が九頭竜川の最下流域のポイントで、九頭竜橋がこの中で最も上流位にあるポイントです。
ちなみにこれら5つのポイントは九頭竜川の下流域のポイントで、シーズン後半の5月以降は上流のポイントになるみたいです(サクラマスが下流から上流に登っていくので)。
【1.短大前】瀬が連続するポイント
通称「短大前」と呼ばれるエリアで、短大前にある運動公園を越えて川に入ります。
藪こぎで野ばらに襲われて大変だったし、何も得るものはありませんでしたが。
流芯は右岸(南)側にあるので、流心を狙うのであれば右岸から川に入った方が良さそうです。左岸(北側)から釣る場合はウェーディングした方がポイントに届きやすいです。
浅瀬が多いポイントなので、スプーンなら10g前後のものが良いのでは無いでしょうか。
【2.天池橋】浅瀬と淵がある
マップの赤いポイントに4台ほど駐車可能です。
運転免許を取得して10年以上が経過し、未だにバックで駐車することが出来ない私ですが、他の車に配慮してスッキリ駐車するように心がけております。
浅瀬が続くポイントですが、天池橋直下の右岸(北)側に淵があり、なんとも釣れそうな感じがにじみ出ています。
釣れそうな「感じ」だけですが。
【3.えちぜん鉄道】
人がかなり多かったので私は入りませんでしたが、川のカーブの外側になる左岸(南)側に人が密集していました。
流心に近く、良いポイントと思われます。
【4.カントリー】テトラが続くポイント
マップの赤いポイントがある道路沿いに車を駐車できます。
オレンジと白の車が見えますが、どちらも道路の脇に駐車している状態です。
テトラポットの上に立って釣るので、怖がりの私は苦手な場所でした。
2019年、初日に同行者がこの場所でシーバスを釣り上げました。5日間のサクラマス釣行のうち、この時が最も盛り上がった瞬間になっちゃいました。
【5.高屋橋】最大規模のポイント
高屋橋の下流域で釣りをするときの駐車場所です。
広い道路の隅に寄せて駐車します。
橋の上流周辺にも駐車スペースがあり、縦列駐車で停めることが出来ます。
高屋橋から上流側を見ると、釣り人がみっちり並んでいます。
水量が非常に多いポイントなので、スプーンだと20グラム以上を使うと良さそうです。
【九頭竜サクラマスの習性】増水後がチャンス
九頭竜川下流域の水位はこのページで確認できます。釣り人たちが口を揃えて言っていたのは、
「増水後、それが引いてきたタイミングが良い」
ということでした。例えば70センチだった水位の時に雨が降って90センチになります。雨が上がるとこれが80センチ、70センチと元の水位に戻っていきますが、その時が最も良いそうです。
増水後の減水時にサクラマスの動きが活発になるみたいです。
【サクラマス釣りの道具】シーバス用の道具で
サクラマスを釣ってないお前に道具の話だけはされたくない、と思われたでしょうか。
しかし、私にサクラマスが釣れなかったのは道具のせいではなく腕の問題なので、道具の話をしても良いとは考えられませんか?
なんだか変な話ですが、気にせず進めさせてもらいます。
竿は7~8フィートくらい
長い方がよく飛び、魚が掛かっても頑張ってくれそうなので、8フィートくらいのロッドが良いのでは無いでしょうか。
掛かってもないしアタっても無いので、よくわからないのですが。
リールは2,000~3,000番くらい
ラインを100メートルくらいは巻いておいた方が良いみたいなので、リールの大きさは2500番くらいが適当では無いでしょうか。
竿をちょこちょこ動かしてルアーに動きを入れる人も多いですが、ただ巻きしかしないと割り切ればもっと大きなリールでも良いのかもしれません。
リーダーは14lb以上が目安
ミノーは10センチくらいのダイバー系
レンジバイブというバイブレーションもよく使われています。
【九頭竜サクラマスの釣り券】年間6,000円
日釣り券 | 1,500円 |
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年券 | 6,000円 |
私は年券を購入して、5日間釣りをしました。
「日釣り券を5日分買うよりお得、つまり元は取ったな」
なんて言っていましたが、1匹も釣れてないんだから元を取れてるわけありません。大損です。