北海道の河川でのサクラマスは禁止!10万円以下の罰則があるけど法律はめちゃくちゃ?

投稿日: 2020-06-21更新日:

北海道の河川でのサクラマス釣りは違法

海に降ったヤマメをサクラマスと呼びます。サクラマスはサイズも大きく希少で味も良いので水産資源として価値が高いため、北海道での河川でのサケ・サクラマスの釣りは禁止されています。

法的には北海道内水面漁業調整規則で裏付けられており、「サケ・マスを狙って採捕した場合は、リリースしても犯罪となります。」

北海道のフィッシングルールのページに記載されています。

 

罰則は最大10万円

「これに違反した場合は6月以下の懲役若しくは10万円以下の罰金」が課される可能性があります。

 

海でのサクラマス釣りはOK

海であればサクラマス釣りが可能なので、浜辺からルアーで狙っている人が多いです。

盛期でも1日釣りして1匹釣れれば良いという確率の低い釣りのようで、私には絶対に真似できません。

 

北海道の河川でのサクラマス釣りの実態

かつてタクシーの運転手さんとこのような会話をしました。

その夜、旭川市内でタクシーの運転手と会話したときの出来事です。

僕ら 「妙な魚が釣れたのですが」

タク 「ああ、サクラマスだろうね。名寄川はサクラマスがのぼってくるからね。でもこの時期のはブナってて不味いだろうね」

僕ら 「不味いってまさか、食べてるんですか?」

タク 「いや、そんなこと・・・。この時期のサクラマスは餌を食わないから、威嚇でとびかかって来たんだろうね。やっぱり3・4月くらいの上りたてで餌を食べてる時期のサクラマスが最高に美味いんだよな~」

僕ら 「美味いってやっぱり、食べてるんですか?」

タク 「ははは、まあ、なんと言うか・・・。ほら、あれですよ。あ~サクラマスが食いたい!」

 

元のページはこちらです。

このときは「変わったおじさんなんだな」と思った程度でしたが、現在では彼のような釣り人が多いことがわかってきました。

私が北海道のトラウトアングラーに聞いた範囲での少ないデータですが、北海道のトラウトアングラーが10人いれば、そのうち8人が河川でサクラマスを釣ってしまった経験が有り、そのうち5人はそれを食べたことがあると話していました。

では全員に常習性があるかというとそうではなく、ほとんどは「記念に一度食べた」というレベルのようです。やはりタクシー運転手が言っていたように、海のサクラマスの方が圧倒的に美味しいからだそうです。

また、狙って釣れるかというとそれほど数は多くないそうで、誰もが「たまたま釣れた」と話していました。「食べた」と正直に言ってしまう人たちなので、狙っていたとすればそのように答える可能性が高いとすれば、本当に狙ってはいなかったと考えるべきでしょう。

 

優等生を演じる人たち

こっそり食べている人がいる一方で、ネット上やSNSでは過剰な「優等生ごっこ」「違反者潰し」が繰り広げられている状況は、コロナ禍における自粛警察とまるで酷似しています。

十勝川水系で釣れたサクラマスの動画には批判のコメントや評価がたくさん入っており、Twitterでも炎上したようです。

彼が狙って釣ったとすれば確かにルール違反ですが、そうでないとすれば罰則の対象にはなりません。また実際撮影者はサクラマスをリリースしており、サクラマスの生態に与えた影響がそこまで大きなものなのかは疑問です。

「この動画を見て十勝川にサクラマス釣りの人が増えたらどうするんだ」という意見があるのであれば、河口で釣れたサクラマスの情報も一切禁止しなければいけません(河口まで来ているということは、川に上るということ)。

SNSで苦情を申し立てている人は、

「俺は釣ったサクラマスをSNSで自慢せず、真面目に耐えたのに」

という嫉妬心で発言しているようです。

 

 

法律の問題点

 

①法律としての有効性は?

河川でのサクラマスの釣りが禁止されているのは、漁業者を守るためだと理解しています。では、河川でのサクラマス釣りをリリースも含めて禁止することが、サクラマスの漁獲量を増やすことにどの程度寄与しているのでしょうか。

少し調査してみたのですが、この点がわかりませんでした。

本州では「15センチ以下のヤマメはリリース」などの決まりがありますが、北海道ではその点は未整備のため、10センチ以下の小さなヤマメもまとめて100匹、200匹と持ち帰る釣り人が多くいます(もちろん持ち帰ることが悪いとは思いません)。

サクラマスの子供だけがサクラマスになるのではなく、ヤマメとサクラマスは一緒に産卵行動を行うのでサクラマスだけでなくヤマメの個体数も重要になってくると思います。

ヤマメの大量の捕獲には言及せず、サクラマスの捕獲にだけ注目し、さらに「リリースしても、釣り針に掛けただけでも違法」とするのは、果たして意味があるのでしょうか。

 

②限りなく広いグレーゾーン

規則で「サケ・マスを狙って採捕した場合は、リリースしても犯罪」と書かれていますが、問題になる点が2点あります。

 

採捕とは?

どこからどこまでが「採捕」になるのでしょうか。

「採捕」とは、「水産動植物を自らの支配下に置く行為」を指します。「支配下に置く行為」には、魚篭に入れる行為はもちろん、針に掛ける行為も含みます。

【引用】北海道のフィッシングルール

サクラマスを釣り上げることはおろか、針に掛けるだけでも違法と書かれています。

魚篭に入っている状態を「採捕」に当たるとするのは理解できますが、「針にかけただけで採捕」というのは拡大解釈が過ぎるのでは無いでしょうか。

私など、針にかかった状態の魚に逃げられる確率は80%くらいになると思います。

 

「狙って」とは?

では「狙って」釣るとはどういうことでしょうか。

サクラマスの釣り方ですが、河川での釣りの対象であるニジマス、アメマス、イトウなどとほぼ同じような釣り方で釣れるようです。

実際私やその友人も、ニジマスやアメマスを釣っていて事故のように釣れてしまいました。

釧路近くの阿寒川でニジマス・サクラマス釣り【20年7月北海道トラウト渓流釣り③】

 

従って、道具を見たときにサクラマスを狙っているのか、ニジマスを狙っているのかは誰にも判断がつかないと考えて良いと思います。

つまり、「狙って」という文言が入っている以上、誰もが言い逃れが出来る条文になってしまっているということです。

道具で狙っているかどうか判断出来ないとすれば、あとは場所と時期で絞り込むしか無いでしょう。後ほど記載しますが、サクラマスが釣れる河川と遡上する時期を指定して、その間は釣り禁止にするのはどうでしょうか。

 

また、明らかに罪に問えるのはサクラマスを持ち帰った現場をつかむしかないということになりますが、どうやら見回りなどもそれほど徹底されていないので、こっそり食べている人が跡を絶たないのでしょう。

 

 

【勝手に提言】河川と時期を指定

「リリースしても犯罪」という点に大いに疑問を感じるものの、もしそれを前提として法整備をするのであれば、サクラマスが釣れる河川を明確に指定して、釣れる可能性が高い時期での釣りを禁止にするしか無いのでは無いでしょうか?

幸いにも北海道では河川での釣り人で収益を得ている漁協は少ないので(漁協にだけ配慮するという考え方も大いに疑問ですが)、不可能では無いのでは無いでしょうか?

そこまで厳しい措置を取れないのであれば、サクラマスが遡上する河川での釣りを有料にして、その収益を元に監視員を雇用し、摘発と吊し上げを繰り返すのが有効では無いでしょうか。

勉強不足なので、ご意見をお待ちしております

 

ちなみに福井の九頭竜川や岩手の追波川など、本州では河川でサクラマス釣りが出来る河川があります。

【九頭竜川サクラマス釣りのルールとポイント5選】サクラマス釣りの出費は”愚か者に課せられた税金”か

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