渓流釣りの対象魚であるヤマメやイワナは多くの場合、地域の漁業協同組合が管理しています。
釣り人は遊漁券を購入することで渓流での釣りが認められているのですが、三重県の鈴鹿川を管轄する鈴鹿川漁協が2018年を最後に閉業したそうです。
さようなら鈴鹿川 最後のアユ解禁に23匹三重県亀山市・鈴鹿川 (中日スポーツ/三重県) https://t.co/8B2hlVRuYm |「鈴鹿川水系を管轄する鈴鹿川漁協は、諸事情から今年度で幕を閉じることが決まった」
— river (@beadriver) July 11, 2018
放流が無いのはまことに残念ですが、遊漁券を買わずに正々堂々と渓流釣りが出来るというのは大きな魅力です。
はたして魚は残っているのか、亀山市西部から調査をスタートしました。
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鈴鹿川坂下簡易郵便局下
「関」という地名からも、かつて東海道の関所として栄えた面影を偲ばせる三重県の関町。
滋賀県との県境近くで、鈴鹿川の最上流域の1つである沓掛から竿を出してみます。
のっぺりした川で、魚の隠れ家に乏しそうです。
多くのケースで、釣り始めはワクワクしてスタートするものですが、ここに関しては最初から魚の不在を確認するために竿を出すような気分でした。
かつてはこの支流にもアマゴが居たようですが、漁協が放流していた時までのことだったのでしょうか。最上流域に入り直すことも考えましたが、全く魚がいる雰囲気が無かったので、中津川に移動します。
鈴鹿川支流の中津川
先ほどの河川とは打って変わって魚が居そうな雰囲気です。
水の量も豊富で、魚が隠れられそうな石もほどよく沈んでいます。
しかしこちらの期待通りとは行かず、魚の反応はありません。
そろそろ諦めようかと川を覗き込んだときに3センチほどの魚を見つけてしまったことで無駄に勇気が湧いてしまい、さらに1時間ほどを無駄にしたところで終了しました。
加太川かぶとの森テラス上流
かぶとの森テラスというキャンプ場の上流から川に入ります。
川が長方形の形に整備されているのが見えます。
魚のつかみどりか、釣りのイベントで使われたのかもしれません。
だとすれば川にアマゴかニジマスが残っていても不思議ではない、と考えて竿を出し続けましたがここでも魚の姿を見ることはできませんでした。
川を離れて落ち着いた心で地図を見てみると、今回渓流釣りをした山はどれも標高が低く、一番高い加太川の源流ですら500~600メートルの標高です。
この高さでは夏場の水温が高くて渓流魚が7月8月を生き延びることは難しいかもしれません。
家で寝間着でパソコンを叩きながら、今、気が付きました。
3センチ以上の魚を確認すること無く小岐須キャンプ場へと移動し、無事にアマゴを釣ることが出来ました。