バス釣りの格好良さに惹かれルアーを始めるも、私が住む地域が寒すぎる影響か、バスが生息しておらず断念。渓流でルアーを投げれば根がかり連発で挫折。渓流で快適に釣れるスタイル求め、辿り着いたのがフライフィッシングです。以来、釣れたり釣れなかったりしながら楽しんでいます。
ニンフは水生昆虫の幼虫
ニンフは主に水生昆虫の幼虫を意味しています。そのニンフを模して作られたものがニンフフライです。双方ともニンフと呼ばれることが多いですが、区別しやすいよう水生昆虫の幼虫を「ニンフ」、フライとして作られた物を「ニンフフライ」とさせていただきます。
ニンフは生まれてからハッチ(羽化)するまでの間を水中で過ごします。水生昆虫のライフサイクルはニンフの期間が最も長く、ハッチ後繁殖行動が終わると死んでしまうことがほとんどです。魚にとってとても馴染み深い捕食対象でもあります。
ニンフフライとドライフライの違い
ドライフライは水面で使う
ドライフライは水生昆虫の成虫を模したフライで、水面を流して使います。そのためフックは細く軽く作られおり、マテリアル(フライを作る素材)も空気をよく含み浮きやすい物が使われています。
水面を流す釣りですので、実際に魚がフライを食う瞬間を見ることができます。活性の高い時期や一斉にフライのハッチが始まった時などは、面白いように魚が水面に出てきます。これはフライフィッシングの楽しさの核心とも言えるでしょう。
シーズン当初の低水温期は魚の活性も低く、なかなかドライフライに出てこないことが多くあります。逆に真夏の渇水時期にも水面の釣りは難しくなります。そういった状況の際に魚は水温の安定した深場に潜んでいることがほとんどです。
ニンフフライは水中で使う
対してニンフフライは太く重いフックで、ウェイト(重り)や金属のビーズヘッドを取り付け水中に沈めて使います。
ドライフライでは狙いにくい中層からボトムの広い範囲を探ることができます。目印となるインジケーターやウキを付けてアタリを取るので、ミャク釣りやウキ釣りに近い感覚と言えるでしょう。
低水温期や渇水時期の深場に潜ってしまっている魚もターゲットにできる、という点もニンフフライのメリットです。ドライフライでは引き出すのが難しい状況での切り札と言えるでしょう。
良いことばかりのようなニンフフライですが気になるポイントもいくつかあります。沈めて使いますので、根がかりのリスクが大きくなります。加えて、ウェイトを巻いているのでキャスティングが若干ギクシャクした感覚になります。
フライ自体にウェイトを巻く以外に、ティペットにカミツブシなどを付けて重さを調整することもできます。流れが強い場所で一気にボトムに届けたい時には特に有効です。
私はよくやってしまうのですが、ティペットに対してあまりに重すぎるとキャスティングと同時に切れてどこかに飛んでいってしまうので注意が必要です。
代表的なニンフフライ
ヘアズイヤーニンフ
ヘアズイヤーニンフは、その名の通りウサギの毛をマテリアルとした定番のニンフフライです。気泡を抱きやすく水中でキラキラ光ってアピールします。
コパーワイヤー(銅線)やティンセルを巻き、さらにアピールを強くしたゴールドリブドヘアズイヤーニンフというバリエーションもあります。
使用するマテリアルも少なくシンプルなので、ニンフフライのタイイング入門にも最適です。
フェザントテイルニンフ
ヘアズイヤーニンフと共に有名なパターンがフェザントテイルニンフです。これも良く釣れるニンフフライです。
フェザントテイルとはキジの尾羽のことで、細く毛羽立ちがあります。さらにソラックス(フライの胸部分)にピーコックハール(クジャクの羽)を巻いているので水中でしっかりアピールします。
フェザントテイル、ピーコックハール、コパーワイヤーの3種類のマテリアルで巻けるため、こちらもタイイング入門としておすすめです。
まとめ
- ニンフフライは水生昆虫の幼虫を模している
- 水中の広い範囲を釣ることができる
- ドライフライでは難しい状況で使うと効果的
- 根がかりのリスクはある
- キャスティングに違和感が出る
バス釣りの格好良さに惹かれルアーを始めるも、私が住む地域が寒すぎる影響か、バスが生息しておらず断念。渓流でルアーを投げれば根がかり連発で挫折。渓流で快適に釣れるスタイル求め、辿り着いたのがフライフィッシングです。以来、釣れたり釣れなかったりしながら楽しんでいます。