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フライフィッシングが難しい理由
フライフィッシングでなかなか釣れないという方の原因の1つに場所選びがあると思います。テクニックやタックル以前に魚がいなくては釣ることはできません。
あえて釣り人が多い川に行ってみる
有名河川や実績のある流域には釣り人が集まります。こういった場所は人によるプレッシャーで魚がスレがちですが、逆に確実に生息しているという安心感があるため、まずは釣り人が多い川に目星を付けてみてください。
魚はスレていますが、雨の後の増水が落ち着いた頃や、1日のうちで薄暗い時間帯には確実にチャンスタイムがあります。
また、そういった河川は魚の放流も盛んに行われています。週末の場合は早起きをして薄明かりが出ることには現地に到着しておくと良いでしょう。
先行者がいるポイントは避ける
先行者がいるとどうしても厳しい釣りになってしまいます。良さそうなポイントはほとんど釣られているため、魚も警戒して出てこないので、直前に先行者が入っているようであれば、別の河川に向かった方が無難です。
実際の釣りでの注意点
続いては釣りの時に注意すべき点をご紹介します。
魚に気づかれないように移動する
魚に気づかれることなく移動、行動することをスニーキングと言います。魚がこちらに気づいてさえいなければ、釣るチャンスは確実にあります。
自分の姿を見られる、石を蹴とばす、水際をバシャバシャ音を立てて歩くなどすると、魚はすぐに隠れてしまいます。ポイントの近くではできる限り姿勢を低くし、岩や木の影などもうまく利用して存在を悟られにくくしましょう。
ポイントの一段下から狙う、遠くからキャストする、なども有効です。
同行者と同じフライを使い、悪くないポイントを攻めているのに自分だけ全くつれない、ということが初心者の頃はしょっちゅうでしたが、多くの場合スニーキングができていなかったことが原因だったように思います。
フライを自然に流す
場所選びと魚へのアプローチが出来るようになったら、次はフライの流し方に注意してみてください。
フライを自然に流すことをナチュラルドリフトと呼びます。シンプルなようでいて、実際にやってみると難しく感じる方が多いと思います。
フライラインとリーダー(ハリス)はフライより水の抵抗が大きいため、フライが引っ張られてしまい不自然な動きになってしまいます。これをドラグがかかる、と言います。
水に落ちた水生昆虫は表面張力と流れにより、ほぼなす術なくただ流されていきます。普段、魚はその状態の水生昆虫を食べているので、ドラグがかかっているフライには警戒心を持ってしまいます。
ナチュラルドリフトのコツ
川は速い流れや緩やかな流れが入り混じっている上、さらに目標のポイントが複雑な流れの向こう側にある、なんてことがよくあります。ちょっとしたコツでナチュラルドリフトをさせやすくなることもあるので、試してみてください。
下流からキャストする
ポイントの下流からキャストすれば同じレーンなのでリーダーなどの影響を少なくできます。
完全に真下からキャストするとフライラインがポイントを叩いてしまいますので、ポイントを避けるよう斜めにプレゼンテーションすると良いでしょう。これをアップクロスと言います。
短い距離を流す
流れをいくつかのセクションに分割して、短い距離を流すようにします。難しい流れも細切れにすればドラグがかかりにくくなります。
ラインにスラックを入れる
キャスティングの際ロッドを急にピタっと止めると、フライラインとリーダーはくしゃくしゃとした状態で落下します。これをスラックと言い、あえてこのスラック状態にするキャストをスラックキャストと呼びます。
スラックを入れることにより、フライがフライラインに引っ張られてしまうまでのタイムラグを作ることができます。
難しそうですが何度か練習すればできるようになります。フライラインをリリースする時にフォロースルーをせず、ロッドをただピタっと止めるだけです。
フライセレクト
フライには沢山のパターンがあり、さらにカラーやサイズも含めると数え切れないほどの選択肢になります。それにより、初心者や経験の少ない方が釣れない時は、フライセレクトで悩みのスパイラルに陥りがちです。
思い切って選び方をパターン化してしまう、という方法があります。
フライフィッシングで釣れない方のコツ
- 有名な河川、釣り人が多い河川に行ってみる
- 魚に気づかれないよう近づくことを心がける
- できる限りフライを自然に流す
- フライセレクトをパターン化し、悩まないようにする
バス釣りの格好良さに惹かれルアーを始めるも、私が住む地域が寒すぎる影響か、バスが生息しておらず断念。渓流でルアーを投げれば根がかり連発で挫折。渓流で快適に釣れるスタイル求め、辿り着いたのがフライフィッシングです。以来、釣れたり釣れなかったりしながら楽しんでいます。