私の学生時代からの友人である武藤くんとの釣り&グルメ旅です。
武藤くんは人付き合いが良く心優しい雰囲気とは裏腹に、自分の子供に対する愛情を一切抱いておらず、妻へのサポートと世間体だけで子どもと接しているという真正のサイコパスであることが付き合って15年経過してようやく判明した人物です。
大分県の佐伯市にある日保丸で豪華なランチ堪能しながら彼の日常を聞いてみると、両親が自宅のリフォームに無駄にお金をかけていることに不満を感じているのだとか。両親が住む家に、両親のお金でリフォームするのだから良いのではないかと思ったのですが、彼は両親が今住んでいる家も両親のお金も既に「自分のもの」として資産リストに加えているようで、
「俺の金を余計なことに使うな」
と言わんばかり、もしくはそのまま言ってしまっているようでした。彼は両親に対しても感情的なつながりを感じているようには見えず、ただのゆうちょ口座だと思っている節があります。今両親が死んだらどう感じる?と聞いた所
「それは困る」
とのことで多少の悲しみがあるのかと思いきや
「まだ子どもを預かってもらわんといけん」
とのことで、ゆうちょに加えて託児所機能としての価値しか感じていないようでした。仮に行政が無料で送迎と一時預かりサービスをやってくれるとすれば、彼は郵送で両親を姥捨山に捨ててしまうでしょう。
その時、定食屋のテレビで緊急ニュースが流れました。東京の小学校で火災が有り、その時点では6人の小学生が取り残されていると報道されています(その後、これは誤報で全員避難していたことが判明)。
定食屋全体が心配そうな雰囲気に包まれる中、すかさず小学生の子どもを持つ武藤にコメントを求めると
「普通に逃げれるやろ」
とのことで、テレビゲームでクリボーにやられたマリオでも見ているかのような冷徹な表情をしています。「でも仮に、自分の力で逃げられない脳性麻痺の子どもが逃げ遅れていたとしたら・・・」
と続けると、自分の脳内で想像した言葉があまりにグロテスクだったようで、
「そ、それは車で話そう!!」
と珍しく大慌てしています。その後こっそり続きを聞いてみると、彼は命を等しく大切にするのは良いことだと思うが(多分思っていない)自然界であれば淘汰されるような対象までが現代の地球では保護されすぎていると考えているようです。行政に居る彼からすると、弱者という立場を利用して利権にありついている人達があまりに目につくということのようで、そういった人達は学校のようなところに集めて
「毎日納税者への感謝を校歌にして歌わせよう」
等という案を披露し始めました。そういえば以前訪れた宮崎の椎葉では猟犬になりそこねた犬は川に流されるという話を聞いたときに絶句してしまいましたが、人間が群れとして集団を維持していくためには間引きが必要な場面もあるという意見には妙に説得力があり、武藤君の意見も極論では無いと思わざるを得ませんでした(校歌にして歌わせるかは別として)。
* * *
普段は遊漁権を買わなくて良い川で釣りをすることにムキになっている私ですが、今日は「魚が釣れないと2時間で荒鷲になる」人物と同行しているので、魚影が濃い実績がある宮崎県の日之影川に入りました。
五ヶ瀬川支流 日之影川
日之影川に来るのは10年ぶりくらいになるでしょうか、その時には「ルアーを投げれば必ず3匹くらいのヤマメが追いかけてくる」というパラダイスのような河川でした。さらに今日は気温も25度程度、小雨も降って魚にとっては良いコンディションでしょう。
(釣りをする前の期待値は控えめに・・・)
というのはわかっているつもりですが、それでも妄想はムクムクと育ってしまいます。心地良い雨の中で適当にチョイスしたミノーを投げてみますが、ほとんど反応がありません。
日之影川に来れば釣れるはずだったのに・・・。ルアーを奪い合うヤマメ達の群れ・・・。10年前の記憶とそれを頼りにしてしまった自分たちを恨みます。
特に根拠もなくルアーをスプーンに変えて流れ込みに投入すると、ヤマメが掛かりました。

掛かったというものの、ルアーが落ちた瞬間に食っていたようなので釣ったという感触はなく、今日のお天気のように何とも言えない気分の釣果です。
満足度とは無関係に、これも釣果であることには変わりません。
もし武藤くんの方がボウズだったら、とてつもない不機嫌と一晩過ごさないといけなくなる心配をしていましたが、彼の方は二匹釣っていたようで良かった。
負けるが勝ちですが、でもちょっと悔しい・・・。
当日は阿蘇にあるゲストハウスのキッチンで冷凍餃子と冷凍チャーハンを焼いて美味しい晩御飯・・・となる予定でしたが、調子に乗って冷凍ラーメンを追加してしまったところ、二人で吐き気にやられながら就寝することになりました。











