大阪の石川と父鬼川でヤマメを狙ってさんざんな思いをした私は、和歌山側に移動してきました。
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嵯峨谷川
今回は漁協がなく、ヤマメが釣れるかどうか不明なところで釣りをするという企画だったのですが、早速裏切りたいと思います。
実はこの嵯峨谷川は漁協は無くとも天然のヤマメがわずかに残っていると情報を聞いたことがあり、自信たっぷりで川に入ります。
細い川ですが、水はそこそこ流れています。
驚いたのは、堰堤の多さです。
20メートル進めば堰堤、20メートル進めばまた堰堤という具合に10個ほど堰堤が続いているでしょうか。
堰堤がある度に川から出て急な坂を登らないといけないので、結構疲れます。釣りをしているより移動の方が多い状態です。
ルアーを流したりチョウチン釣りで毛針を浮かべたりしますが、ヤマメどころかアブラハヤの反応すらありません。
さらに、連続堰堤の最後に滝が現れました。
写真で見ると軽く登れそうですが、私には難しそうです。
右側から上がろうと、斜面をよじ登ってみます。
しかしどうにも滝の上に行く方法が見つからず、20分ほどかけて体力を浪費した結果、少し良い景色を眺めただけで、また滝の下に降りることになりました。
今度は左側から滝の上を目指します。木の根っこにしがみつきながらじわじわと登ります。
しかし、もし滝の上に出られたとしても、堰堤も含めれば駐車場からはかなりの高さを登ってきた気がします。上に登るのは楽だったのに、降りようとすると命からがらという経験を過去にも何度もしてきました。
帰りはさらに大変な行軍になる。やめようか。しかし、滝の上の景色を見ずにおめおめ戻るわけにはいかぬ。
遺書をしたためようかという思いとともに、猛暑の中を汗まみれでよじ登っていると、頭上に石垣が現れました。
石垣?こんなところに、かつて人が住んでいたのか。
石垣の上に立ってみると、なんと道のようなものがあります。
道のような、と書きましたが、これはれっきとした道です。細いですが獣道というほどの険しさはなく、車が通れる道路から滝の上まで、なんとまっすぐショートカット出来たのです。
決死の思いで滝の上を目指した俺。
遺書すら頭をよぎったあの頃・・・。
あまりに必死に移動を続けたため、サンドイッチもぐちゃぐちゃです。
終わったことは仕方ありません。滝より上で天然のヤマメを釣れば、全てはチャラです。
「滝の上からは突然、ヤマメのパラダイスでした」というストーリーだって、十分ありえるでしょう。
川をのぞき込んでみると、水はしっかり流れているのですが、川のあらゆるところを伐採後のスギが覆っています。
スギが見事に川を被っているため、竿を出しにくい上に少しの移動をするのにも大変な体力と時間が要ります。
その上、川の上にかぶさったスギに蜘蛛の巣まで張っているので、毛針を水面に落とすのにも毎回一苦労。釣り人に対する嫌がらせでは無いかと思えてきます。
結局、決死の想いで坂をよじのぼっただけで、ヤマメもアブラハヤの姿も見ることはできませんでした。
続いて、嵯峨谷川の東を流れる山田川を目指します。
山田川の上流
何も釣れませんでした。(←色々と書くのも面倒になり、一行で終わらせてしまいました)
まだ15時頃で日没には時間があるにも関わらず、竿をケースにおさめてしまいました。2日連続でヤマメを釣るどころか見かけることもなく、すっかり意気消沈です。
しかし、これらの川にヤマメやアマゴが居ないと決定したわけではありません。もし情報がありましたら、こっそり教えて頂ければ嬉しいです。
最後は青く広がる空にすら、噴飯やるかた無い気持ちになってしまう私でした。
大阪和歌山周辺でのヤマメ渓流釣りマップ
大阪、和歌山からもアクセスしやすいヤマメ渓流釣り場をこのページにまとめています。
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この日筆者がチョウチン毛針釣りで使った道具です。
実績が乏しい釣り人ですので、あまり参考にされない方がよろしいかと思います。
【竿】シマノ天平
【ライン】実売400円の安いライン0.8号
【毛針】サイズは14番くらいを使っています
チョウチン毛針釣りの方法と道具についてはこちらでまとめています。
チョウチン毛針釣りは簡単な道具と動作で楽しめるので、ルアー、フライ、テンカラなどで行き詰まった私のような釣り人にもってこいの方法です。