【渓流用フライロッドの番手の違い】流域別のおすすめ番手

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【著者】猫田撫太郎
バス釣りの格好良さに惹かれルアーを始めるも、私が住む地域が寒すぎる影響か、バスが生息しておらず断念。渓流でルアーを投げれば根がかり連発で挫折。渓流で快適に釣れるスタイル求め、辿り着いたのがフライフィッシングです。以来、釣れたり釣れなかったりしながら楽しんでいます。

 

フライフィッシングロッドの番手とは

フライフィッシングのロッドには「#3」、「#4」のようにサイズがあります。同じくリールにも#3、#4のように数字が振ってあります。これは、そのロッドやリールを使う際に適したラインを表しています。つまり、#3のロッドとリールには#3のラインを巻けば、メーカーが想定したアクションやキャスティングの飛距離を得られるということです。

フライラインの番手は数字が大きくなるほど重くなっていきます。ロッドのしなりとラインの重さでキャスティングをするフライフィッシングでは、ロッドとラインの相性が非常に重要になります。極端な例ですが、軽く繊細な#2ラインをキャスティングする際に#8のロッドを使用したとします。すると、あまりに軽すぎてラインの重みがロッドに乗らず、まるで棒を振り回しているような状態になってしまいます。逆に重い番手のラインを低番手のロッドで使うと、最悪重さに負けたロッドが破損する可能性もあります。

フライフィッシングを長く続けていると、「#3のラインだけど、#4くらいの重さがある」などと、差異を感じることがあります。ラインには番手を決める基準が存在していますが、メーカーやロットによって若干の違いがあるようです。ロッドメーカーの指定に従えば概ね問題ありませんが、1番手下または上のラインを試してみて自分なりの使い心地を追求するのも楽しいです。

渓流でおすすめの番手

渓流では#3前後のロッドが基本になります。#4、#5も選択肢には入りますが、日本の渓流では20センチ台の魚がメインターゲットとなる場合がほとんどです。それほどまでロッドパワーも必要ありませんし、釣り味の面でも物足りなさを感じてしまいます。ですが、あまりに番手を落として細いリーダーやティペットを使うと、取り込みまでに時間がかかり魚へのダメージが大きくなります。リリース予定の釣りであればそういった部分も考慮する必要があります。

源流でおすすめの番手

源流も渓流と同じく#3ロッドが適しています。源流と渓流は、番手の面で言えば同じものを流用しても全く問題ありません。場所によってはキャスティングが困難なほど木の枝が垂れ下がっていたり、ゴルジュ帯でサイドにスペースがなかったりという場合もあります。そのため、源流で大事なのはどちらかというと、番手よりロッドの長さに比重が置かれます。しかし、必ずしも全ての源流が狭いわけではありません。

【フライロッドの長さ】流域別のおすすめの長さ

本流でおすすめの番手

本流では大型のトラウトに負けないロッドパワーが求められます。#8を基本に#6から#10のロッドを対象魚や河川の規模に合わせて選びます。さらに、風が強ければ1番手上げるなど、現場の状況に臨機応変に対応する必要もあります。本流ロッドに限らずですが、番手が上がるほど小さなフライはキャストしづらい、という点にはご注意ください。大物相手のダイナミックな釣りという印象の本流は、繊細さも要求されるテクニカルな釣りでもあります。

番手選びに迷ったら1番手上げてみる

フライフィッシングロッドの番手選びは、トラウトへのダメージを最小限にスムーズに取り込めるか、釣り味は良いか、パワー負けしないか、など様々な要因が絡んでいます。とても悩ましい問題ですが、迷ったら1番手上げてみることをおすすめします。パワー不足で取り込みに時間をかけすぎては、リリース後に死んでしまうこともあります。最も大切なのは魚に無用なダメージを与えないことです。

的確な番手選びで快適な釣りを

フライフィッシングはライン、リーダー、ティペットなど多くのシステムが絡んでいるので、ロッドの番手のみで全てが決まるわけではありません。しかし、ロッドは釣行中最も手に触れている道具です。

魚と自分を繋ぐ接点であり、腕の延長と言えます。快適に安全にフライフィッシングを楽しむためにも、的確な番手のロッドをかついで川にいきたいですね。

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