六甲山から流れ出る河川にヤマメが居るか、調査に訪れました。抑制を試みていますが、釣りに行く前の最もワクワクしている状態のツイートです。
「六甲山から流れ出る川のどこかに、ヤマメが居るらしい・・・。」
という、知り合いの、知り合いの、さらにそのハトコあたりから漏れ聞こえてきた情報を頼りに、放流無し河川にヤマメを探しに行ってきます。
またアブラハヤ釣りに終止しそうな予感です。 pic.twitter.com/0By5WWgDXO
— 釣れないニートの渓流釣り失敗譚 (@tsurenai_neet) August 22, 2020
六甲山の北部、有馬温泉周辺から流れ出す有馬川は、武庫川に流れ込みます。中流域は武庫川漁協の管轄エリアですが、上流域は漁協の管轄外なので、無料で釣りをして良いそうです。
武庫川漁協の方に聞いてみても、ヤマメがいるかどうかは不明とのことでしたが、わずかな希望を胸に、川へと向かいます。
有馬温泉近くから
有馬温泉の中心地から徒歩で30分くらいの位置に紅葉谷があり、そこから川に入れそうだったので、歩いて紅葉谷を目指します。
「紅葉谷までは道が狭いので車では行けないが、歩いてのアクセスなら問題なし」
と神戸市北区の役所の方に教えて頂いたのですが、紅葉谷のかなり手前のポイントで、なんと通行止めになっていました。
私のヤマメ探しの旅は、駐車場から歩いて10分のところで終了です。
わざわざレンタカーを借りて、宿も予約してしまっているので、10分で終了というわけにはいきません。
そこよりも下流で竿を出せる位置を探します。
しかし、下流のポイントはすべて有馬温泉の観光地になっています。観光客に見られながら釣りをするのは忍びない気もしますが、年をとっても治まる気配のない「釣り煩悩」には勝てず、こっそり竿を隠して滝見茶屋というスポットに、一人旅のような面持ちで忍び寄ります。
瀧見茶屋
素晴らしい滝です。
滝を愛でるふりをして観光客が来ないかしばらく待機していましたが、10分ほど人が来る気配が無いので、こそこそとルアーロッドの穴にラインを通し始めます。
※ここは釣り禁止ではありませんでしたが、一般の方も来られるので釣りはおすすめいたしません
耳をダンボにしながら、ルアーを投げてみます。
・・・。
魚の反応はありません。
大きな滝壺なので、大イワナが出てきても決して不思議では有りません。
ルアーを変えて、もう一度、ゆっくり引っ張ってみます。
すると、人の声が聞こえてきました。誰か来たようです。
釣りをしに来たわけではなく、釣りのついでに立ち寄った風を装うことに成功した・・・と思います。
登場したのは、やんちゃっぽいイケメン風の若者3人です。
学生時代地味だった私は、彼らのように修学旅行のバスで最後列に座るタイプの運動部員に極力見つからないように生活していたことを思い出し、今回もこそこそと隠れるように移動します。
有馬温泉のお宿
有馬温泉に縁の無い人生を歩んできた私は存じ上げませんでしたが、ここは高級宿が密集する、快楽と堕落のテーマパークのような温泉地だそうです。
もちろん私には、ライトアップされた庭が待っている旅館で宿泊することなど出来ず、一泊3,500円で宿泊できるゲストハウスの「Brücke ARIMA」にお邪魔いたしました。
ちなみに食事処はどこもぼったくりのような値段だったことから、セブンイレブンでお弁当を購入しました。
現地の飲食店は躊躇なく天丼1杯1,500円を請求してきますが、セブンイレブンのお弁当の価格は私が住む田舎の価格とは変わらないようで、巨大企業の遠慮がちでおしとやかな値段設定に心を打たれた格好になりました。
温泉の中心地ではビアガーデンが催されており、顔を白くした芸者さんもいらっしゃいました。
参加者はみな目の前の死肉と枯れ葉を口に運ぶことに懸命で、背後にある淵と流れにニジマスが潜んでいる可能性については一考だにしていないようでした。
もし私が酒を2杯以上飲んでいて、手元にロッドがあったなら・・・。やってしまっていた可能性は十分にあります。
***
さて、有馬温泉には「有馬ます池」という釣り堀があります。
大雨のついでに池から川に流れ出たニジマスが川で繁殖している!という可能性を考え、翌朝は釣り堀の横の川に入りました。
有馬ます池近くから
ます池を訪れる観光客に見られては気まずいと、早朝を選んで川に入ります。
この付近は両側をコンクリートで囲まれており、入渓も移動もしにくいため、釣れる範囲は非常に狭いです。
見事な滝が連なっています。
この底にニジマスがうようよと蠢いているかも・・・。
と期待しつつ竿を出しますが、両側にそびえ立つ旅館から、楽しそうなカップル(付き合って2ヶ月、彼女はウキウキしているが、彼氏は早く帰りたい)が私のことを見ていないだろうか・・・。
などと気にしながらルアーを投げますが、一向に魚の反応がありません。
この日は8月真っ只中で朝の9時ころには30度近い気温になってきたので、有馬川を諦めて別のポイントを探ることにします。
* * *
私が当日使った安物のルアータックル一覧です。あまり参考にされない方がよろしいかと思います。
【ロッド】ブラックバス用の安いルアー竿
【リール】1,000番の小さなリール
【ライン】6ポンドのナイロンライン
【ルアー①】リュウキ50シンキング
【ルアー②】スプーン・pure3.5g