【フライ・毛ばりの種類】基本はドライフライとニンフ

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【著者】猫田撫太郎
バス釣りの格好良さに惹かれルアーを始めるも、私が住む地域が寒すぎる影響か、バスが生息しておらず断念。渓流でルアーを投げれば根がかり連発で挫折。渓流で快適に釣れるスタイル求め、辿り着いたのがフライフィッシングです。以来、釣れたり釣れなかったりしながら楽しんでいます。

 

フライ(毛ばり)とは?

フライは鳥の羽や獣の毛などを素材にして作られた擬似餌です。そもそもフライはメイフライ(カゲロウ)を模したものが始まりと言われています。河川や湖沼の水中に生息するメイフライは、主に春から夏にかけて水面で一斉にハッチ(羽化)します。それらはトラウトたちにとって非常に重要な食料となるのです。

フライによる釣りは、疑似餌でいかに魚をだますかというところが面白さでもあります。そのため、メイフライに限らず水生昆虫や陸生昆虫、小魚などトラウトたちが捕食していると考えられる様々な生き物のフライが存在します。

 

フライ(毛ばり)の種類

フライには大まかに分けて4種類のタイプが存在します。

ドライフライ

ドライフライは水面に浮かべて使うフライです。水に落ちて流されている昆虫や、水面から羽化し飛び立とうとしているものなどを模しています。基本的にドライフライはナチュラルドリフト(意図的に操作せず自然のまま流す)させるフライです。現在、フライと言えばドライフライを指すことが多く、フライフィッシングのシンボル的なフライと言えます。

ウェットフライ

ドライフライが発明される以前はウェットフライが主流でした。水面から水面直下、あまり深くない水中など広範囲を探ることができます。ナチュラルドリフトさせたり、リトリーブしてアクションを加えたりなど使い方の幅が広く、玄人向けとも言えます。

ニンフフライ

ニンフフライは、水中やボトム付近を釣るフライです。ドライフライに比べフック自体が重く太めで、さらにフライにウェイト(オモリ)を巻き込むことで深場へ迅速に送り込めるようになっています。水温の低い早春や深場に潜む魚を引き出すのに絶大な威力を発揮します。ドライフライで渋い状況で、まずニンフを試す場面が多いです。

ストリーマー

ストリーマーはワカサギなどの小魚を模したフライです。主に湖沼や海で使用します。ルアーのようにリトリーブしてアクションで魚を誘います。使うフライラインの重さを変えることにより、狙うタナを選択することもできます。

代表的なフライ

 

エルクヘアカディス

エルクヘアカディス
出典:Amazon

見やすく良く浮き良く釣れる、ドライフライの代表的なパターンです。加えてタイイング(フライを作ること)も比較的簡単で、タイイング入門のフライとしても人気があります。

名前の通りもともとはカディス(トビケラ)を模したパターンとして誕生しました。しかし、色味を黒系にすればテレストリアル(陸生昆虫)パターンの代用にもできるなど、非常に汎用性の高いフライです。

ドライフライ 完成品毛ばり 1本ずつ手作り品 エルクヘアカディス Elk Hair Caddis x3本セット (オリーブ, 14)
リバーピーク(river peak)

アダムスパラシュート

アダムスパラシュート
出典:Amazon

パラシュートタイプのフライパターンは沢山ありますが、最も有名と言っていいのがアダムスパラシュートです。フックに対して垂直にハックル(羽)を巻いたアダムスパターンのパラシュートバージョンになります。春から秋までシーズンを通して活躍してくれる非常に優秀なフライです。

ヘアズイヤーニンフ

ヘアズイヤーニンフ
出典:Amazon

うさぎの毛を巻き、ぼってりとボリュームのあるボディーが特徴的なニンフフライ。どんなシーンにも対応できるので、常に用意しておきたい1本です。ヘッドにビーズを取り付けたり、ウェイトをたっぷり巻いてボトムを転がしてみたりと、使い勝手も抜群です。

フェザントテイルニンフ

フェザントテイルニンフ
出典:Amazon

マテリアル(タイイング素材)はフェザントテイル(雄キジの尾羽)とコパーワイヤ(銅線)のみという、非常にシンプルなニンフフライです。しかし、ヘアズイヤーニンフと共に二大ニンフとして絶大な信頼を誇ります。

ウーリーバガー

ウーリーバガー
出典:Amazon

カジカの仲間を模したパターンとされているウーリーバガーは特徴的なシルエットをしています。意訳すると「もじゃもじゃなやつ」といったような意味です。水中でリトリーブすると、ゆらゆらふわふわとした動きで魚を誘います。一見コミカルな見た目ですが、非常に良く釣れるのでフライケースに必ず1本は入っていると言われています。

フライの種類まとめ

  • ドライフライとニンフフライが基本
  • ドライは水面、ニンフは水中
  • ドライとニンフに慣れたらウェットやストリーマーも使いたい

フライには沢山の種類があります。つまり、その数と同じくらい釣りの状況があるということです。そういった状況に合わせてフライをセレクトし、応用できるようになれば、更に釣り方の幅も広がります。

まずは2、3種類のフライを使い倒して、どういった状況で効果があるか観察してみることをお勧めします。自分なりの釣り方のパターンが増えていくはずです。

 

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