目次(スクロールします)
かつてヤマメ・アマゴが釣れた羽束川へ
丹波篠山近くにある羽束川に現在は漁協はなく、放流はされていません。一方、「渓流魚づくし」という釣り書籍に収められている八木禧昌氏の章ではこの羽束川が取り上げられており、かつてはヤマメ・アマゴが棲息していた模様です。
【中古】 渓流魚づくし /開高健,山本素石【編】 【中古】afb
現在もヤマメ・アマゴはこの川に住み着いているのでしょうか?
羽束川最上流域
川に訪れたのが最高気温31度の真夏だったので、水温が比較的低いであろう、上の地図で示した最上流域に向かいました。
周辺は害獣防護柵で川への経路が防がれており、入渓は困難と見てやむなく下流に向かいました。
羽束川上流部
ルアー道具も持ってきましたが、上手に投げる自信がないので毛針を落とすだけのチョウチン毛針釣りで挑みます。
雨上がりでやや濁っており、状態としては良いはずです。
流芯に毛針を入れると、魚が飛び出してきました。
いきなりヤマメを釣ってしまったのでしょうか??
随分簡単に釣れるなというときは、だいたいカワムツ、アブラハヤ、ウグイなど情けない顔をした魚が上がってきます。(かつて和歌山で魚の大群に出くわしたときも同様でした。)
カワムツやアブラハヤはヤマメやアマゴに比べてパワーが無いため、釣り上げるとあっさりと「ブラーン」となり諦めモードになります。
しかし、続いて掛かった魚は釣り上げてもピチピチ動いています。
この動きはヤマメの特徴では無いか!
一瞬期待してしまった私がバカでした。(では期待していなければバカではないかというと、それでもやはりバカに変わりは無いのですが。)
しかし、次はピチピチしつつもズシーンと重みのある魚が掛かりました。
慎重に取り込むと・・・
結局カワムツかよ。
それでもしばらく諦めきれず(←このあたりにセンスが出ますね)1時間ほど粘りましたが同じ顔ばかり拝み続けることになったので、釣りを諦めます。
結局羽束川でヤマメを釣り上げることはおろか、確認することもできませんでした。そもそも私が釣れなかったことが羽束川にヤマメが居ないという証明からは程遠いので、皆様は諦めず挑戦してみてください。
ふと対岸を見ると、上から潰され、朽ちた車が目に入りました。
かつては対岸側にも道路と家があったのでしょう。
何十年経過しているのか、検討もつきません。
軽トラも押しつぶされていました。
寂しげな表情でうつむくこの廃車たちと、今日は一晩飲み明かせそうな気分です。
少し下流に向かうと、篭坊温泉というかつての温泉地が現れます。800年の歴史があるとか。
ほとんど温泉地としての役目は終え、廃旅館として楽しむフェーズに来ております。
橋が崩落しかかっているのか、駐車場から旅館側に行く事ができません。
「為」が「弟」のようになっています。危険な弟が出てくるのかと勘違いする人は居ないと思うので、まぁ良いと思います。
こういった水槽があると、必ず目を凝らしてしまいます。
水面には、煮たゴーヤのような男の顔が映り込むだけでした。