米子駅からレンタカーで50分の距離にある大山の矢筈川に入りました。松江市や境港市からも1時間強で到着する距離です。
時期は9月でしたが連休ということも有り、渓流釣りに来ている人は多いようでした。
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大山北東部の勝田川支流の矢筈川
この日は武藤くん(仮)と2人での釣行です。彼は普段は真面目で温厚な公務員として働いている反動か、釣れない時間が続くと露骨にイライラして暴言を吐くというややこしい性格を持ち合わせています。なので、どうしても彼に釣ってもらわないといけません。
彼はルアー釣りで、私はチョウチン釣りに毛針を結んだチョウチン毛針釣りで魚を狙います。アホみたいな釣り方ですが細かい技術が不要なので、何かしら釣り上げることは出来るでしょう。
川に毛針を浮かべると魚の反応があり、何度か繰り返すうちにようやく針に掛けることが出来ました。
人生初の大山ヤマメでしょうか。
どう考えてもヤマメやイワナが居そうな景色です。
水温が高そうなので流芯を攻めていると、先程とは違う、強い魚の反応がありました。今度こそ!
先日の兵庫県丹波篠山での釣行では釣っても釣ってもカワムツ地獄でしたが、今日はアブラハヤの日だったようです。
下流に釣りくだった武藤くんと合流すると、無事にヤマメを釣り上げたようでした。
釣れないと不機嫌を爆発させる彼のことなので、釣れてくれたようで一安心です。しかし逆に、彼は釣れた喜びを抑えることが出来ず、1人で歌って踊るという奇行を展開しはじめました。
釣れずに不機嫌を押し付けられるのも苦痛ですが、横ではしゃがれるのも辛いものがあり、考えものですね。
一向平キャンプ上から加勢蛇川へ
「おかあさんといっしょ」の歌を大声で歌いながら上機嫌のドライバーと、ヤマメの姿すら見れずにブルーな助手席で、一向平キャンプ場横の川に移動しました。
大きな道路に対して垂直に伸びる道があり、15分ほど歩くと川に到着します。
「これ以上お前は釣るなよ」と同行者に念じておきます。
釣れない理由は私の技術が不足しているわけではなく、釣り方が悪いのだと決めつけて毛針釣りからルアー釣りに変更します。
同行者を置き去りにして我先にポイントを潰していくという大人気ない行動を取った結果、イワナを釣り上げることが出来ました。
今更置き去りにしてきた同行者を振り返ってみても始まらないので、遠慮なく釣らせて頂くことにします。
サイズアップを期待してルアーを投げ続けると、イワナが釣れてきました。
釣り人の器に合ったサイズの魚が釣れてきたと言えるでしょう。
2度目の加勢蛇川へ
日をまたいで、再度キャンプ場から川に入りました。
昨日と同様、同行者は放置して釣り進みます。
魚がルアーに食いついてくるのですが、しっかり針に掛かっていないのか、全てバラしてしまいます。
恐らくルアーを細かく動かし過ぎているため、しっかり口に入っておらず、バレてしまうのでしょう。それを落ち着いて見抜ければただ巻きに切り替えるのですが、釣れないニートは落ち着いて対応することができません。
その後もルアーを投げる→魚が食う→バラす、という流れを5回ほど繰り返した後、昨日イワナを釣り上げたポイントに到着しました。時間的にもラストです。
今回も工夫無く、同じ様にルアーを投げて小刻みに動かしていると、魚がヒットしました。
これまでなら途中でバレていたのに、今回はなぜか釣り上げる事ができました。
しっかり口に入って釣れたのではなく、見事に胸鰭の硬い部分に掛かっていました。
いわゆるスレ掛かりというやつで、釣ったと言えるのかどうか怪しいところですが、私は一向に気にしません。
前への推進力をもたらす尾びれと異なり、顔のあたりでピロピロしているだけの胸鰭の存在価値に疑問を持ったこともありましたが、この日は世界の全胸鰭に対して感謝申し上げたい気持ちでした。
胸鰭さん、ありがとう。また引っ掛かってください。