鮎喰川支流 野間谷川
アクセス | 高松市から1時間半 丸亀市から2時間弱 徳島市から50分 鳴門市から1時間強 阿南市から1時間強 |
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対象魚 | アマゴ(アメゴ) |
遊漁券 | 年券5,000円 日釣券1,500円 現場売2,000円 |
入渓のしやすさ | ★★★★☆ |
歩きやすさ | ★★★☆☆ |
魚の量 | ★★★☆☆ |
魚のサイズ | 平均15cm 最大25cm |
高松や徳島市からも来やすい位置にある鮎喰川の支流を攻めます。
この野間谷川は鮎喰川支流の中でも神山の町に近く、釣りの途中でコンビニや食事処に寄るのに便利です。
川と道路との高低差がそれほどないので、簡単に川には降りられます。
川の両サイドに大きな岩が転がっているこもが多く、渓流の遡行は思いの外疲れます。
四国で渓流釣りをした経験は少ないですが、急峻な山が多い四国らしい光景なのかもしれません。
水の色は透明度が非常に高く、底までよく見えます。
釣り方はのべ竿に糸と毛針を結んだだけの簡単毛針釣りで挑みます。
4月上旬ですが昼間は気温も高く、虫も飛んでいる様子なので毛針でなんとかなるでしょう。
期待を胸に毛針をむやみに流しますが、なかなか魚が食ってきてくれません。
さらに、山登りや沢登りを趣味にされる方にはへっちゃらなのでしょうが、ポイントを移動するたびにいちいち大きな岩を越えなければならず、なまった体に堪えます。
身長は人並なのに脚が極端に短い私(10センチ身長が低い女性と腰の位置が同じだったことも)は、なんてことない岩を登るのにもリポビタンDのCMのように大げさになってしまい、渓流釣り3回目の同行者に置いていかれる始末です。
2つ並んでいる滝は日本全国「夫婦(めおと)滝」と名付けられると相場が決まっています。
平行線で一生交わること無く、地獄に向かって一直線に落下していく様は、夫婦という関係をよく表していると言えるか・・・。
などと書くと若い女性にはひんしゅくを買いそうですが、この渓流釣りサイトの主な読者は40歳前後の男性なので、その心配は不要でしょう。
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岩陰に毛針を通すと、何度も繰り返して追いかけてくる魚の姿がありました。
釣り下手と言えども10年以上渓流釣りをしているので、わかります。
何度も毛針やルアーを繰り返して追いかけてくるのは、イワナです。
この川はイワナ河川なのでしょうか?そういえば鮎喰川上流にはイワナが生息しているという文章をアップしているブログを見かけた記憶もあります。
続いて、イワナが居そうな、深さがある大岩の横に毛針を通すと、魚が食いついてきました!
ヤマメのように俊敏な動きではなく、ゆったり食いついてきたからには、やはりイワナでしょうか・・・。
普通に、アマゴでした。
釣る前に魚種を見極めるという、玄人っぽいことに挑戦しては間違えることが多い私です。
イワナのような顔で撮影して、お茶を濁したいと思います。
その後、同行者も小さなアマゴ(同行者が釣った魚が小さい場合はことさらにそれを強調して優位性を確保)を釣って、鮎喰川での釣りを終了しました。
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釣りを終えて近くにある「かたやま」というスーパーに入りました。
街では恐らく唯一と言える中規模のスーパーで、食料品だけでなく日用雑貨や衣類等も置いている、いわゆる「田舎の大型商店」です。
店内には店員が1人とお客さんが1人だけ。
山の商店なので鮮魚の品揃えは豊富では有りませんが、一通り何でも揃っているので便利です。
食料をかごに入れてレジに向かうと、トレイに見慣れぬ張り紙が。
令和の時代になっても後払いで商品だけ持ち帰ろうとする客と、払うことを了承しているお店が存在していたとは。
店員さんに確認すると、2019年の消費増税に合わせてツケ禁止を徹底できたが、それまでは暗黙の了解的にツケ払いが認められていたとのこと。
店員「とはいえ、皆さん知り合い同士なので」
田舎の密着感、バンザイ。ここではまだ「世間様」という考え方が残っているのでしょう。
しかし私はこの後、田舎の密着度のさらなる恐ろしさを体験することになるのでした。