前日、日中は35度を越える環境の中、かろうじてアマゴを一匹だけ釣り上げた私は由良川の別の地点に入りました。
美山・由良川
アクセス | 京都市から2時間 綾部、南丹市から1.5時間 |
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対象魚 | ヤマメ |
遊漁券 | 年券7,000円 日券3,000円 |
管轄漁協 | 佐々里特別区 |
入渓のしやすさ | ★★★★★ |
歩きやすさ | ★★★★★ |
魚の多さ | ★★★★★ |
私が見た魚のサイズ | 平均15cm,最大25cm |
赤マークのところに駐車スペースがあります。
ここから西に伸びる支流に入りました。
この地点を含む佐々里川はキャッチアンドリリース区間になっており、
- ルアーかフライのみ
- シングルフック
- カエシなしのバーブレス
というルールが設定されており、遊漁券は美山漁協のものとは別になっています。
キャッチアンドリリース区間はこちらの渓流釣りマップに記載しております。
前日は佐々里川でカワムツ天国を満喫(泣)したため、この日も期待せずに竿を出します。釣り方は毛針を落とすだけのチョウチン毛針釣りです。
この日も魚達の反応は良く、毛針に飛びついた魚が大きく竿を絞り込んでくれました。
カワムツだろうなと思いながら竿を上げると・・・。
・・・。
やはり紛れもないカワムツでした。
今日もやはりカワムツパレードが開催されるのでしょうか。
続いて毛針を流してみると、カワムツとは異なる雰囲気の魚が毛針をくわえてくれました。
今度こそヤマメでしょうか!
おぉ、神よ。
毛針をヌルヌルにするためだけに現れる、アブラハヤです。
針に掛かった黄金色の魚が水面から姿を現すと、「どうか、イワナであってくれ!違うなら、イワナに変わってくれ!!」と祈りながらじっとにらんでしまいますが、アブラハヤがイワナになってくれることはありませんでした。
いかにもヤマメが居そうなところに毛針を浮かべると、魚が反応してくれますが、いかんせん針に掛かりません。
とはいえ掛かったとしてもカワムツかアブラハヤなら、灼熱の中に質続ける意味も見いだすのも難しい・・・。
やる気が無くなってきた頃、水中にカメラを突っ込んでみました。
大量のアブラハヤが見つけられますが、奥の方にヤマメが2匹泳いでいるではありませんか。
何でも他人の責任になすりつけるという母親ゆずりの性格を発揮し(お母さんとても感謝しています、どうかお読みにならないでください)釣れないのを川のせいにしていましたが、ヤマメがいることがハッキリしてしまいました。
ヤマメなんてこの川には居ないのだと決めつけていた、私が間違っていたのです、お母さん。
少なくともヤマメが居るということがわかったので気を取り直して毛針を浮かべると、魚が食ってきました。
釣り糸を引っ張るその魚にははっきりとパーマーク模様があり、ヤマメのようです。
カワムツだろうと思っていたときは落ち着いてやりとりが出来たのですが、ヤマメだとわかった瞬間に、好きな女性からメールが来たような(来たことはありませんが)バタバタと大慌てしてしまい、そしてかつて逃げて行った数多の女性たちのように、何事も無かった顔をして逃げられてしまいました。
その後も毛針にヤマメらしき魚が飛び出してくるものの、一向に針に掛からない時間が長く続きます。
先日静岡の藁科川で渓流釣りをした際に、毛針に魚が飛び出すけれど全然針に掛からないという現象があり、Twitterで相談させて頂きました。
白い毛針にヤマメがド派手に飛びつきます。でも針には掛かっていません。
流し方が悪いのでしょうか、アワせが悪いのでしょうか汗#渓流釣り #ヤマメ #静岡県大井川水系笹間川 pic.twitter.com/Rpdb7ZFSS3
— 釣れないニートの渓流釣りとほほ録 (@tsurenai_neet) July 26, 2020
皆様からのご意見をまとめると、
- 少し毛針を沈めて
- 落ち着いて合わせる
という施策が浮かんで来ますが、どのように毛針を沈めれば良いのかも、どうすれば落ち着けるのかもわかりません。
なので皆様のアドバイスもむなしく普通に釣り続けると、運良くヤマメを釣り上げることもできました。
変わった模様のパーマークです。
針に掛かったときは「30センチ級の大物だ!」と思っていましたが、釣り上げてみるとちょうど20センチくらいの大きさでした。
私とのファイトの激しさにヤマメが消耗して1/3サイズに小さくなったのかもしれません。
ヤマメにとっての人間は、戦中の日本から見たアメリカのようなサイズでしょう。戦いを終えた日本の国力が大きく落ちたことを考えると、私というアメリカサイズのモンスターと戦ったヤマメのサイズが小さくならないとは言い切れないのではないでしょうか。
冗談はともかく・・・。成魚放流を行っていないこの水域には、ヒレが綺麗なヤマメが多いのが印象的でした。
ヤマメが水面の虫を食うモードになったのか?特に工夫もしていませんがまたしてもヤマメが釣れました。
本日も釣り竿はダイワの安いシリーズであるリバティクラブです。
安竿と侮るなかれ、十分な性能を持っています(道具の良し悪しがわからないので、何が十分なのかはよくわかりません)。
結局15~20センチほどのヤマメを5匹ほど釣り上げる事が出来て大満足なのですが、実は30センチ近いヤマメが何度か毛針に反応したり、針に掛かったりしてくれました。
しかし魚の大きさに比例するように釣り人側が慌ててしまい、大物だけを丁寧に釣り逃し、私の器に合ったサイズの小さなヤマメだけが手元まで来てくれたのでした。
結局、猛暑の中で遠出をしてまで釣りをした甲斐があったかと聞かれれば甚だ疑問ですが、茅葺屋根やお宿の素晴らしさをトータルすれば、多少はプラスになった・・・。
と見栄をはることも不可能では無い。そんな釣後感を味わっています。
由良川での渓流釣り記録は以上です。京都市内に近い鴨川での渓流釣り記録はこちらのページです。