北海道屈斜路湖でヒメマス釣り【22年10月道東①】

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北海道の屈斜路湖に生息するヒメマスは、秋の産卵シーズンに合わせて赤黒くなった姿で浅瀬に押し寄せて来ます。ヒメマスは1930年代に北海道の周辺から屈斜路湖に移入されましたが、1950−60年代の温泉開発の影響で生息する魚類の大部分が死滅してしまいました。しかしその後の放流事業の影響で今では多くの魚が住む湖に戻ったのだそうです。

弟子屈町の放流事業の恩恵に一方的にあやかるべく、同行者の中森くん(仮)と女満別空港でレンタカーを拾い、産卵期のヒメマスを釣る際に最も確率が高いと複数の釣り人から教えていただいたポイントに向かいました。

すでに5台ほどの釣り人の車が入っているようでした。本当に岸際にヒメマスが居るのか、そして釣れるのか不安で湖に出ると、釣り人たちが湖に立ち込んで沖にルアーを投げるのではなく、岸に向かってルアーを投げるという不思議な光景が広がっています。

湖の中を見てみると、探すまでもなくヒメマスが動き回っています。

写真右で背びれを水面に出しているヒメマスが居ます

 

これだけ大量にヒメマスが居たのでは、さすがに私でも釣れてしまうのでは無いでしょうか。4日も釣りの予定を組んで北海道まで来たのに、初日に釣れてしまったのでは釣り下手ブログも成立しえないのではと、心配になります。

しかし実際にルアーを投げてみると、面白いように反応がありません。滋賀県でおかっぱりからビワマス釣りに挑戦した際もそうでしたが、彼らは自らの性欲(?)とがっぷり四つに組んでいるようで、ルアーにも我々にも全く興味が無いようです。

とりあえず群れに向かってスプーンを投げ続けていると、ついに魚が掛かりました。

※北海道屈斜路湖でのヒメマス釣りポイントや方法は有料記事にて記載しています

これが産卵期のヒメマス!

かつて寒風吹きすさぶ3月の富士五湖の西湖で、ボートから1日中狙い続けて一度のアタリすら無く、美しい湖面にただ尿だけ捧げて帰らされた、あのヒメマスです。

産卵期のヒメマスはメスよりもオスの方が美しいと聞いたことがありますが、比べたことがないのでこの魚がオスなのかメスなのかさっぱりわからず見とれていると、ヒメマス釣りの先輩が近付いてきて、

「メスですね。」

と断定されてしまいました。

え、これはメスなの!どちらか知らないままで居ることで、オスを釣った気分で満足感に浸りたかったのですが、あえなく打ち砕かれてしまいました。

ちなみにその彼はこの日にオスもメスも既に釣り上げたようで、表情には勝者の余裕すら感じられます。

彼に釣り方を尋ねてみると「沖の方に投げて釣り上げた」と言っていたのでその釣り方を真似ますが、ヒメマスどころかウグイすら反応してくれません。

ルアーは派手な色が良いと聞いたので、使っていないスプーンに100均で購入したマニキュアで色を塗って万全の準備をしてきたにも関わらず。

途方に暮れて手元を見ると、準備の時によほど興奮していたのか、ラインがガイドを正しく通っていませんでした。

ルアー釣り歴は25年になろうとしています

 

「すぐに釣れてしまったらなんとしよう」などと心配になっていたのも懐かしの彼方で、今では暮れかかる夕陽に追い立てられて余裕が無くなってきました。

寒くて震える手でルアーを投げていると、今度は竿先でラインがぐるぐると絡まってきつく結ばれてしまい、ラインをリールに巻き取ることも出すことも出来なくなってしまいました。

普通の釣り人であれば落ち着いてラインを直してから釣りを再会するはずですが、今の私はオスのヒメマスを釣りたいという焦燥で脳みそが焼き付いています。

リールが使えないなら使えないでなんとかしてやれと、竿先から1.5メートルほど出たラインを竿先で動かしてルアーを動かしていると、ついに狙っていたオスのヒメマスが釣れました。

 

獰猛な顔つき、アメリカのお菓子のように強烈なピンク色、さらに通称「せっぱり」と言われる背中の張り出しや大きな尾びれまで、この世にある全てのものの中でも完璧と言って良い美しさでは無いでしょうか。

もし明日地球が爆発するなら、私はこのヒメマスを抱いたまま、一緒にこの地球の隅っこで爆ぜたいと思います。

夜が近付いて早く帰りたい同行者を差し置いてヒメマスを長め続けたものの飽き足らず、仕舞いにはパクパクする口に指を入れて噛んでいただくことで何とか心を落ち着け、ようやくリリースすることが出来ました。

釣りの求道者でありいつも私より良い魚を釣り上げる同行者の中森くんが釣れていないというスパイスも相まって、今日は美味しいご飯が食べられそうです。

 

お宿は「鱒や」にて

以前泊まったことがあるという知人から

「良い宿だけど、ちょっと変わったオーナーだから注意してね」

と言われたことに引っかかりつつ、宿に入ります。鱒やという店名だけでなく、玄関からも鱒好きが溢れ出しています。

鱒や

いったいどんな変人が出てくるのかと緊張していましたが、適度な距離感で接してくれるオーナーは釣りや魚だけでなく生命科学全般にお詳しいようで、とても良い方でした。

特に用事も無いのにスタッフが部屋に入って来たり、味噌汁を残しているのを大声で叱られたりもせず、美味しく食事を終えました。

鱒や
手前が八角です

 

八角という魚を初めて頂きましたが、ほっけに比べるとやや味はタンパクですがそれが返って飽きの来ない味になり、脂も乗っていて非常に美味でした。

翌日は屈斜路湖で巨大ニジマスを狙いました。

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