琵琶湖南湖でバスのネスト打ちをしてきました【23年4月】

記事内の商品を購入頂くと運営者に手数料が入ることがありますが、それが紹介する商品に影響することはありません。

 

24年4月中旬、琵琶湖南湖で産卵期のバスを釣ってきました。小さなバスしか釣ったことが無い私には貴重な体験になりました。

 

産卵床(ネスト)のバスを釣ることを「ネスト打ち」と言うようです。

子供の頃から憧れていたものの、いつどこに行けば良いのかわからずトライ出来ていませんでしたが、幸運にも釣り場で出くわした黒鱒さんという方が場所から釣り方まで丁寧にアドバイスをくださったので、挑戦することが出来ました。

琵琶湖では2月から7月まで産卵するバスが居るとのことですが、メインは4月5月だそうで、水温が15度以上で安定すると一気に産卵準備が始まるそうです。

 

バスのネスト打ちの方法

教えて頂いた方法を大まかにまとめると、以下の流れです。

  1. バスのカップルを目視で見つける(大きい方がメス)
  2. バスの近くに何度もルアーを通して怒らせる
  3. 卵を狙う小魚に見せるために、ルアーはキビキビ動かす
  4. バスの後ろから近づけると恐れて逃げるので、頭や横から近づける
  5. オスが怒ると、メスも怒る
  6. オスは釣らずに、メスを釣る

使うルアーは、黒鱒さんは25センチくらいのビッグベイトを使うのが好きだそうですが、重いワームやラバージグでも良いようです。

この日私がワームを投げてみると、バスが怖がって逃げたように見えました。次にロングリップミノーに切り替えたところ、こちらには怒りを示してくれ、釣り上げる事ができました。

ポイント
バスの「恐怖」ポイントを下げつつ、「怒り」ボルテージを高めていくとルアーを食いつかせることが出来るそうです。

怒りボルテージが高まりきっていないとルアーの食い方も浅くなりますが、高まってると奥まで食い込んでくれるので釣り上げられる確率も高まるのだとか。

相手の反応を観察しながらルアーを投げるのが非常に面白かったです。

 

ネスト打ちに対する批判

私は全く知らなかったのですが、バスのネスト打ちについては強烈に批判が多く、過去にこれで多くの人が炎上にさらされているようです。私もネットで検索してみて驚いたのですが、バスを釣る大きなチャンスであるにも関わらず、ネスト打ちの映像がほとんど出て来ません。

あれほど釣果報告が大好きな人種が、釣果の報告をせず、むしろ

「ネスト打ちせずに釣り上げました」

と、両手を上げて無罪をアピールしているという不思議な現象を見ることが出来ます。

すると、当然疑問が浮かびます。

 

バスのネスト打ちは法的に禁止されているのか?

調べてみたところ、全く禁止されていませんでした。

むしろ琵琶湖ではブラックバスは「リリース禁止」と定められており、税金を投じて電気ショッカーを使ってブラックバスを駆除している状態なので、法的にはむしろネスト打ちこそ応援されるべき行動に近いと言えます。

そして他県から来られた方には驚かれますが、琵琶湖では釣り場の近くに箱が設置されており、釣れたブラックバスやブルーギルは箱に入れて駆除することが奨励されています。(私はもちろん駆除したことはありません)。

バスが増えたことで鮎やホンモロコなどの在来種が減ったという意見が有り、もちろんこれらの魚が琵琶湖に入ったことで鮎やモロコが食われたことは間違い無いでしょうが、逆に今からブラックバスやブルーギルを駆除することでそれらの在来種の数が増えるかと言うと全く不明で、科学的根拠は特に無いようです。

これは私の私見ではありますが、「バスやギルが増えたから漁に悪影響が出た!」と叫ぶことで、補助金を引き出そうとする人たちと、それを鵜呑みにしている幼い方々の大合唱である可能性は高いと思います。補償欲しさに河川工事を心待ちにしている一部の内水面漁協の人たちと同じですね。

 

私はバスもアユも大好き

上記のように書くと私がバス擁護派のように見えると思いますが、私はむしろ渓流でアマゴやイワナをメインで狙っているので、バスよりも在来種の方が好きと言えると思います。

しかし現在の議論ではバスを駆除することで得られる効果の科学的な根拠もなく、また過去の施策による効果も見えていないため(電気ショッカーを続けてきてバスは減ったか・・・?)「余計なことに税金を使うくらいなら、今在る生態系を楽しもうぜ」という立場です。

 

ネスト打ちをすると、バスが減ってしまう?

これについても科学的な根拠は全く出てきませんでした。まず、バスは釣り上げて数分以内にリリースすれば元のネストに戻って行くので、10分以上拘束するなどということをしなければ、産卵に与える影響は限定的と考えられます。

もちろん、恐らくバスの数が極端に限られている野池で、それ以上の人数でネストを攻め続けた場合にはそのようなことも考えられますが、琵琶湖のように大量に魚がストックされている水域では釣りによる生息数への圧力は限られているでしょう。

というか、リリースすれば戻っていくネスト打ちを批判するなら、大量のバスを一度に、また確実に捕獲出来る電気ショッカーでの駆除こそ批判しないといけないのでは?

 

結論:ネスト打ちには幸せしかない\(-o-)/

ネスト打ちでは普段釣れないサイズのバスに出会える上に、バスの生態を理解する上でも学びが多いので、やってみて本当に良かったと感じています。

ただし、私のようにSNSにアップするとたちまち炎上してしまうので、批判を投げてこられる方々の知能のマズさを拝見して楽しめるタイプで無い場合には、控えておいた方が良いかと思います。

御慈悲の心で「いいね!」
してやってください

読む価値は無いが