前日、イトウ河川で見事なウグイを釣った私はこの日、斗満川で札幌在住の徳山さん(借)とニジマスを狙いました。利別川が激しく濁っていたので釣りにならないかと思いましたが、徳山さんがチョイスした斗満川は澄んでおり、期待が高まります。
ちなみに徳山さんは過去に何度かこのブログでも登場している人物で熊本で釣りをご一緒したときには
- 3度の寝坊
- 車の鍵を紛失
- レンタカーを岩にぶつける
- 釣具一式を釣り場に2度忘れる
などなど、暴虐非道の限りを尽くしてくれました。さらに彼の居住地である北海道で釣りをしたときには彼が全てのポイントを先に叩いてしまうという全く新しいタイプのガイドとして辣腕を振るってくれるなど、このブログの登場人物の中でも屈指の人気を誇っています。
斗満川
午前7時に川に到着してルアーを投げると、何と3投目で40センチほどのニジマスが掛かりました。
高くジャンプされたところで残念ながら針から外れてしまいましたが、今日は何とかなりそうです。
一つ上流側で釣りを開始した徳山さんは早速40アップのニジマスを釣ったようです。自分より先にガイド役が釣ったことで怒りが湧いてくるかと思いましたが、そのような感情は全く出てきません。なぜなら今日は活性が高いことが証明されたので、私が釣るのも時間の問題でしょう。
ガイド役を先に行かせる余裕を持ちながらスプーンを投げていると、40センチほどのニジマスが掛かりました。
徳山さんが高笑いを抑えながら天を仰いでくれています。
バラしたと書くと少し格好が良いですが、実際にはラインがしっかり結べておらずすっぽ抜けるという、釣り歴25年を迎えるベテランとしてあるまじきミスをしてしまいました。
それでもこの時点で午前8時を過ぎたことです、まだまだ時間はあります。
上流へと移動しながらルアーを投げていると、またしても先程と同じようなサイズのニジマスが掛かりました。ラインをしっかり結び直したので今度こそ釣り上げられる予定でしたが、ニジマスがこちらに猛ダッシュしてきたタイミングでラインが緩んでしまったようで、針がポトリと外れてしまいました。
・・・。
時間が経てばなんとかなると高をくくっていましたが、そろそろマズい状態になってきたかもしれません。
先程まで私より先行してポイントに入っていた同行者の徳山さんも、この頃から私にポイントを譲ってくれるようになってきました。
昨年までの彼であれば釣りのポイントを人に譲ることなど一切無かったはずなので、そんな彼にすら気を遣われる状態であることに加えて(もしかして、私がブログで徳山さんのことをボロクソ書いていたのを読まれたのかもしれない・・・)と、二重の焦りが襲ってくるのでした。
ポイントを譲っていただいた上でボウズというのはいたたまれないので、それだけは避けねばなりません。
その後、彼がわざわざタバコを吸って時間を潰してまで譲ってくれた何箇所かの大場所で、この日初めて魚が釣れました。
サイズは30センチに満たないくらいでしょうか、先程まで何度もバラしたサイズとは明らかに違う小さなニジマスでした。
小さいので「全然嬉しく無い」と言いつつ、やっぱりちょっと嬉しかったんだな。写真撮ってるし。
その後も私がライントラブルに見舞われている間に徳山さんは40センチほどのニジマスの他にオショロコマも追加していました。
ちなみに彼は現役で活躍する弁護士さんです。稼ぎも良いでしょうし、社会的にも重要かつ影響力のある仕事に就いておられます。
福沢諭吉は「天は人の上に人を作らず」と言って学問を奨励しましたが、学問を怠った人間と向き合った人間では平場だけでなく山地でもこのように違いを生むということでしょうか。
若者よ。勉強もせず、ただ不貞腐れて生きていると私のようになるぞ。
同行者のニジマスばかり見せつけられて私はすでに白目の状態で、結局最後まで30センチ以上のニジマスを釣ることが出来ませんでした。
* * *
ランチは足寄の名店であるウッディベルというハンバーガー屋さんへ向かいます。
昨年、夜まで普通に歩けないほどの二日酔いの状態でこの大きなバーガーを食べてしまい、飲み込んだバーガーをすべて川に奉納してしまった過去を強く思い出すことになりましたが、今回は健康体で頂いたので、その美味しい味をしっかり堪能出来ました。
その後、別の川で大物ニジマスのリベンジを果たすはずでしたがどの河川も濁りがひどくて釣りにならず、最終日に夢は持ち越しになりました。(翌日の阿寒川でのニジマス釣り記録はこちら)