三重県無漁協河川でアマゴ釣り【23年9月①】

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高速で三重県を目指しましたが、高速の案内がわかりにくく目的地に到着するまでに2回も道を間違え(断じて私が悪いのではない断じて)、予定より1時間ほど遅れて目的地に到着しました。

目星をつけていた川沿いを車で走らせると、想定していたよりずっと手前で車止めになっており、釣りのポイントまで40分ほど歩くことに。まだ日中は30度を越えているため、釣場に到着した時には汗まみれです。

さらに汗だくで竿を出していると、あたりが急に暗くなり、大粒の雨が地面を叩き始めました。木陰に隠れてもリュックの中までズブ濡れになるほどの大雨に打たれながら、いつもより少し湿ったクッキーを口に入れて時間を過ごします。

30分ほど経つと雨が弱まったので、毛針を水面に浮かべると、魚が食いついてきました。

そのヌメヌメボディで毛針の浮力も釣りの気分も台無しにしてくれる魚、アブラハヤです。

家からここまで凡そ5時間もかけてのこの釣果に自然の厳しさを感じてしまい、釣りを諦めて車に戻ります。

これはなんという石でしょうか。緑色がきれいです。

 

何か知ったようなことを書きたいと思ってネット検索しましたが、石の名前はさっぱりわかりませんでした。

* * *

 

夜はこじんまりとした民宿で過ごします。

80歳を越える女将さんと旦那さんで運営しておられ、女将さんの方がお部屋に案内してくれました。彼女に宿の歴史について話を伺ってみると、

「本当は結婚して私の地元で夫婦で暮らす約束だったのが、お父さん(旦那さんのこと)とその母さんに騙されてこの宿を継がされてしまったんよ~。」

と恨み言を言っています。繁盛した時代には宿だけでなく宴会場としても仕出し屋としても大忙しで、

「ひどい人生だった・・・騙された・・・。」

という話になるかと思いましたが、よく聞いてみるとそうでは無いようでした。

彼女はこの宿が大いに賑わいてんてこまいだった日のことを、初恋のときめきを描いているかのようなキラキラした表情で語り続けました。

当時は嫁いできた嫁は無料の労働力として計算出来た時代では無いかと思い、

「女将さん個人としても豊かだったのですか?」

と何度か聞いてみましたが、全く別の回答が帰ってきます。最初は聞こえなかったのかなと思っていましたが、恐らく彼女にとって個人での稼ぎなど考えたことも無いという雰囲気で、私の無粋な質問の意味がわからなかったのでしょう。

その後も80代とは思えない伸びやかな声で、旦那様とお義母様への愚痴に見せかけた感謝の言葉をいつまでも吐き続けておられました。

 

一方の私は、誰に騙されたわけでもなく、自分の意思で向かった釣場で魚が釣れずに文句を言ったり、メルカリで毛針を購入しようとして発生したトラブルを相手になすりつけてクレームを入れたり、この女将さんと同じ人間とは思えないレベルで生きています。

夜はやることがなかったので、半額の海鮮丼を食べながら部屋に置かれていた成人雑誌の袋とじを破るなどしてじっとり湿った夜を時間を過ごし、翌日は櫛田川でアマゴを狙いました。

 

* * *

 

昨日とは別の、漁協が無い河川に向かいます。つい先月くらいまでは

「漁協の放流が無くても、俺が目をつけたところに鱒が居ないはずがない」

と豪語していましたが、昨日外したせいでその自信は喪失してしまい、今は魚が釣れる自信はおろか、見つけられる自信すらありません。

しかし、気がつけば川沿いに立ってしまっているという状況に後押しされて、漫然と釣りを進めます。

自分の下流にある小さな滝に向かってルアーを投げ込み、スプーンをゆっくり引いてくると

「ブルブルッ!」

という、アブラハヤでは感じられない小気味よい反応が返ってきました。

ついにアマゴの登場かと一瞬思ってしまいましたが、それはアマゴでもアブラハヤでさえも無く、小滝の水流に巻き込まれたことによる振動でした。

 

・・・。

 

これまで渓流釣りを重ねること数百回にのぼるとおもいますが、未だに魚と滝のブルを感じ分けられない自分に悲しさを覚えます。

先程の感動が、本日のピークになるかもしれないというリアルな心配が頭をよぎり、別の河川へと移動します。

もはや放流が無い場所で釣りをする自信が無くなったので、漁協の管轄内へと場所を変えます。

 

 

名倉谷川

この河川は漁協の管轄内であり、放流があるかは不明ですがアマゴらしき魚の姿はすぐに見つける事ができました。

魚さえ居れば、私に釣れないわけが無い。

毛針を浮かべながら移動すればどこかで釣れるだろうと思っていましたが、1時間経っても2時間経ってもアマゴは毛針に引っかからず、陽が沈んでいくのに比例して私は半泣きになってきます。

渓流釣りってこんなに難しかったっけ?

私にも渓魚が釣れると勘違いさせてくれたのは自分の技術のおかげではなく、たまたま水面に毛針が多い時期で、簡単に釣れていただけということでしょうか。

 

半べそで毛針を浮かせ続けていると、最後にようやく釣れました。

櫛田川アマゴ渓流釣り

周囲が暗すぎて、写真がブレてしまっています。

一般的に夏ヤマメ、秋ヤマメは難しいと言われる。その通りだと思います。

では春ヤマメは簡単かと言われれば、やはり難しい。

釣りと恋が、簡単になることはありません。

・・・。

特に書くことがない場合、サイズが大きめのテーマを持ち出して書けばそれっぽく収まるかと思いましたが、失敗でした。

翌日は再度三重の無漁協河川でアマゴ探しに挑戦しました。

 

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